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[00390]なぜ、定款から「自然保護活動の推進」を削除するのですか 返信 削除
投稿者:田村 義彦<maizu325@m4.kcn.ne.jp>
投稿日時:2011/06/10 08:28:01

 総会直前になってようやく送られてきた資料のなかに「新法人移行に伴う定款変更(案)」がありました。その第2章 目的および事業の第4条 「4.自然保護活動の推進」が削除されていました。先の投稿に書きましたように案じてはいましたが、このような歴然とした形を目にして愕然としました。身体がふるえました。ある会長が、「自然保護は定款に定められた三本柱の一つだ。」とおっしゃったと自然保護担当理事からうかがった記憶があります。その柱が切られたのです。三本柱の一本を切って立ち続けられるのでしょうか。

さすがに、会創立に関わった先人の魂であった「自然愛護の精神の高揚を図ること」は削除されていません。自然保護の言葉がまだなかった会創立当時の自然愛護は自然保護と同義語であったといわれています。なぜ、自然愛護を残して自然保護を削除したのでしょうか。
自然保護が削除された以上、「自然保護委員会」「自然保護全国集会」は存在根拠を失い、解散あるいは改称されるのでしょうか。多くの先人の熱意で成果が積み上げられてきた自然保護委員会の歴史の否定につながるのではありませんか。歴史と伝統を重んじる日本山岳会で、われわれ後輩にそのような非礼が許されていいのでしょうか。
 
 かつて、自民党政権時代に環境省の自然保護局が自然環境局に改称し、地方自治体から自然保護課がいっせいに消えたことがありました。この度の定款変更案では「(5)山岳環境の保護及び保全」が入ったので、これが自然保護と同じだとは、失礼ながらお答えにならないでください。それは詭弁です。ここで多くは語りませんが、自然保護という言葉には、世界的にも長く深い歴史的意味がこめられていて山岳環境保護とは大きく異なります。自然保護を削除したからには、削除するだけの積極的な意味があるはずですから、それをうかがいたいのです。

 地方在住の老齢会員にとって総会出席はかなりな負担ですので、「山」No.792掲載のオピニオンに基づいてこのページを使用させて戴きました。定款変更案が会員に示されたのはごく最近のことで、これに基づいて、法人移行についての会員レベルの論議がこれからはじまるのだと理解します。

(PC等)

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