「山の日」記念イベント

「山の日」記念イベント

房総の名山 富山の自然を学ぶ 

記:三木雄三

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 国民の祝日「山の日」制定を記念した「房総ネイチャーハイキング」が2014年118日、南房総の富山(とみさん・349メートル)で行われ、一般県民の参加者ら計24人が参加した。双耳峰が美しい富山は江戸時代に滝沢馬琴が書いた長編小説『南総里見八犬伝』ゆかりの山。今回は6月のシンポジウムに続く千葉支部主催の山の日記念イベント第2弾。自然観察の講師として県立中央博物館主任上席研究員の尾崎煙雄さんが「ヤツデはちょうど花の季節。たくさんの花を見ながら楽しみましょう」とあいさつ。山道で花を見つけては分かりやすく解説した。

 心配した台風も去り、まずまずの天気。午前940分に内房線岩井駅に集まった参加者は、駅から歩いて緑濃い照葉樹林に覆われた富山へ向かう。約30分で登山口の福満寺。

 シイの巨木に囲まれた急な登山道に息が切れる。花の季節を迎えたヤツデ(写真:左上)に「このボールのように丸く白いのが花です」と尾崎さん。さらに登るにつれ「清澄菊」の別名を持つアキバギクや珍しいキッコウハグマ、猫の尻尾のようなサラシナショウマ(写真:右)などが次々に。参加者たちは熱心にメモをとる手を動かしていた。やがて東側に展望が開けてくると仁王門跡で、石段を上がると観音堂。その高みが富山南峰だが、展望は無い。正月の床飾りとして縁起物のヤブコウジ(十両)が赤い実を光らせていた。カラタチバナ(百両)も見た。観音堂をあとに富山北峰を目指す。東京湾を眺められるようになると、ひと登りで北峰に到着した。

 ちょうど正午。小板橋さんが「近所の山で採ってきた」というドングリをみんなで試食。クリのようでなかなか美味い。「縄文人はグルメだなあ」と盛り上がった。

 パラリときた雨もすぐに上がり、空が明るくなった。北峰からは細い急な山道を下る。杉林や竹林を抜けると車道に出て、やがて『八犬伝』で伏姫と愛犬の八房が住んだという「伏姫ノ籠窟」に着いた。

 駅に戻る途中、「岩井のソテツ」を見学した。樹高8メートルで5本の主幹が直立、威容を誇る。県指定天然記念物で源頼朝が称賛したとの伝説もある。

 四街道市から参加した西尾佳子さんは「11月でも色々な花が咲いていて、とても勉強になった。これからも機会があれば参加したい」と話していた。

会員・会友の参加者

岩尾富士夫、小澤けい子、小板橋志朗、香高真奈美、坂上光恵、佐藤啓之、諏訪吉春、髙橋正彦、

舩木元、三木雄三、柳川しげよ、山口文嗣、湯下正子、吉野聰(敬称略)