支部山行 剣岳・水平歩道 2019年8月2日(金)-6(火)

支部山行 剣岳・水平歩道 2019年8月2日(金)-6(火)

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山行概略: 混雑した山小屋を避けてテント泊。計画は室堂から剱岳を登り水平歩道を経て欅平コースとした。後まで記憶に残るルート。岩登り未経験者は2回の初級岩登り山行を参加条件とした。

 前日室堂泊2名、夜行バス鍛冶屋橋発3名、八重洲通り発3名の全員が剱御前小舎で合流し剱沢でテント泊、剱岳を往復した。翌日室堂に3名が下山、5名が池の平小屋テント泊、阿曽原温泉小屋泊、水平歩道から欅平に向かう。

2日(金) 晴れ 夜行バスで富山駅北口5時30分着、6時4分発立山行き、7時20分着、7時45分発ケーブル、8時5分バスに乗車、9時10分室堂着、歩行開始9時24分、雷鳥沢橋10時20分、剱御前小舎着13時、剱御前小舎発13時35、剱沢テント場14時9分

 美女平からバスに乗ると立山杉の案内。窓外に杉の巨木、標高は屋久島と同じ高所だ。五葉松も有り、ハイマツも有った。室堂でたっぷり銘水を補給し出発、ミクリガ池を経て雷鳥沢に。自分の荷物は、2人用テント1.7kgとカメラ機材4.3kgを含み21kg程度。剣御前小舎で全員合流、剱沢テント場に。テント管理所に近い平らな場所にテントを張った。テントは2人用2張、5人用1張。夜半から雷雨、雨も沢山降り続いたが、S44年8月豪雨の中テント場に1張しかないテントで独り二晩過ごした時にくらべ安心だった。(※この時の豪雨は北陸線鉄橋の流失、常願寺川の氾濫、富山電鉄鉄橋の流失と大きな被害。雷鳥沢も濁流で渡ることができず立山に登り一の越から室堂に出た。弥陀ヶ原まで歩きバスで美女平に。立山駅(千寿ケ原)から岩峅寺駅まで歩いた。)

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立山杉  五葉松(ヒメコマツ) みくりが池 池塘   クリックで拡大

3日(土) 晴れ テント場6時発、剱沢小屋6時8分、剣山壮6時36分、一服剱7時9分、前剱7時56分、カニのタテバイ9時15分、山頂9時56分、下山10時30分 剣山壮13時25分-14時、剱沢小屋14時30分-15時15分、テント場15時30分

 雨が4時過ぎに止み、出発6時。剱沢小屋の石垣でオコジョが顔を出した。小屋の裏手の沢を下り残雪をトラバース後、剣山荘に。一服剣下はコバイケイソウの群落、後ろ立山連峰が逆光に輝いていた。カニのタテバイは、少し待ち。山頂は、沢山の登山者。合間に記念撮影。少しだけ八つ峰側に下って撮影。早月尾根が小屋から山頂まで一望できた。八峰の上には仙人池ヒュッテ、黒部谷を隔てて白馬、五竜、鹿島槍と続く。下りで、大阪の高校生の後になった。カラビナビレーの為、時間が掛かった。平蔵のコルで山口さんが雷鳥とコマクサ群落を教えてくれた。幼鳥2羽と親鳥を不安定な場所で撮影。一服剱を下り剣山荘で大休止。劒沢小屋からゆっくりテント場に戻った。夕刻、池まで降りて撮影。タイムラプスムービーを撮ると、離れていたカメラマンの煙草の煙が水面に白い霧のように流れていた。0時15分 星空を撮影。

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オゴジョ コバイケイソウ群落 八ツ峰と後立山 剱岳
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剱岳下りルートより 剱岳 夕暮れ 星空

4日(日) 晴れ 6時18分発、剱沢小屋6時29分、剱沢大雪渓6時55分、平蔵谷7時28分、長次郎谷7時50分、真砂沢ロッジ8時25分-8時50分、二股10時13分-10時47分、仙人新道ヒメコマツ12時6分、池の平下降点14時40分、池の平小屋15時16分

 5名で池の平に向かう。劒沢の夏道から剱沢雪渓に。滑り止めを用意していない私だけ下りに苦労。真砂沢ロッジで休憩。足を骨折した登山者がヘリで運ばれていった。流れの急な淵上の鎖場は、足場の丸太が斜めで不安定なうえ鎖の遊びが多く重いザックに振られ緊張。二股吊橋で大休止。三の窓の雪渓、裏剱の光景。仙人新道の下部は花崗岩が風化した道。途中、仙人ヒュッテの人が草刈をしていた。標高1800m付近でヒメコマツが数本現れた。八峰と三の窓が時々見えた。木陰を探して休憩。三品女史の荷物はテントも有って重く他のものが支えて担がせた。仙人池の稜線が見えるも何度か休憩。仙人峠から池の平まで30分以上掛かった。池の平山の北側は切り立った赤い岩肌。小窓は、池の平山の山影で見えない。小屋の方に鉱山跡を訪ねると2か所を教えてくれた。簡単にいけない。タングステン鉱石は黒光りしているという。宿泊は3人らしい。虫が多い。剱沢からここまで出会った人も少なかった。もう一張りは、北方稜線に行くという。挨拶を兼ねて話した。霧が湧き、星は期待できなかった。

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  夜明け
 二股より 三の窓    仙人新道 ヒメコマツ

5日(月) 晴れ後雷雨 池の平小屋発7時8分、池の平下降点、7時46分、仙人池8時11分-8時55分、仙人温泉小屋11時3分-11時25分、仙人温泉11時51分、雲切新道最高点ピーク1639m12時37分、仙人ダム、阿曽原温泉小屋18時35分

 平の池まで15分下って撮影、池塘と平の池。八つ峰が静かな池に映し出されていた。レンズ24mm-120mm横位置ではフレーム内に入らない。ムービーも撮影。小屋に挨拶して出発。昨日、ガスで撮影できなかった池の平小屋を撮影。峠から木道を下り仙人池ヒュッテに。撮影ポイントは左方が良いと仙人池ヒュッテの人が教えてくれた。大休止。三田さんが小屋の人から詳細な情報を聞く。仙人谷は梯子から谷筋に降りる。残雪も豊富だ。夏路は歩く人が少ないので踏み固まれてなく不安定。特に右の斜面側は登山路が不安定。仙人ヒュッテの若い女性が荷物なしで追い越して下った。1名が雪渓を登ってきた。大きな雪渓を下って左に道が続き仙人温泉小屋に。営業開始前、秋の紅葉シーズンに向けて準備のようだ。おいしい水が登山者に提供されていて、沢山飲みボトルにも入れた。仙人谷の下りはロープが2段に張ってある。渡渉。阿曽原温泉小屋の情報では8月23日に橋を架けたそうだ。仙人温泉の源泉下の地面も熱かった。ここから急な斜めの登り。1635mの雲切新道のピークを越えると噂の急な下り。黒部峡谷まで高低差800m。狭い尾根、ヒメコマツが現れた。樹々の合間から仙人ダムが見えた。黒部川に近づき左のゆるやかな斜面で休憩。標高960m地点。雲切谷に滝が見えた。雷鳴後、直ぐ雨が降り出しザックにカバーを掛け傘を出す。登山路は滑り易く慎重に下った。仙人谷の木橋を渡ると登山路は関西電力施設の一部なのかコンクリート製で狭く切り立ち鎖を頼りに渡った。二段のハシゴを下ると仙人ダム。仙人ダムは指示に従い構内に入るとトロッコ電車が通った。外に出ると建物、宿舎のようだ。尾根を急登し水平歩道に。雨も一時止んでくれた。権現峠のトンネル入り口で3名が休んでいた。水平歩道1kmほどで阿曽原温泉小屋へ下る。温泉小屋で宿泊を依頼。暗くなったが待望の温泉、黒部谷の静けさに浸った。朝出発が遅くなるが朝食を申し込む。阿曽原温泉小屋の小屋主は、元富山県警山岳救助隊の佐々木さんだ。話すまで忘れていた。雲切新道は自分にとって初めてのルート、阿曽原峠の旧道より遠回りだが変化があった。その分、新道を作った阿曽原温泉小屋の佐々木さんの話から労苦が手にとるように分かった。

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平の池  逆さ裏剱 コバイケイソウ 剱岳チンネ 仙人池 逆さ裏剱
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仙人谷 残雪 雲切新道 ハシゴ 仙人ダム 阿曽原温泉小屋

6日(火) 晴れ 阿曽原温泉小屋発6時53分、折尾谷手前の滝8時48分 水はここのみ、折尾谷堰堤9時13分、太鼓岩10時23分、志合谷10時40分、欅平下降点13時8分、欅平13時55分

 阿曽原温泉小屋の佐々木さんに見送られ、テント場から阿曽原谷を渡り尾根を200m登る。尾根はハシゴがあったり登り下りが続く。水平歩道に出たがまた登って下った。水平歩道が崩壊のため巻道のようだ。やっと水平歩道に。花崗岩の尾根が現れるとヒメコマツが増えた。オリオの大滝で唯一の水を補給、折尾谷は堰堤内部に作られた歩道。水平歩道は、岩肌の路、ヒメコマツの植生と変化に富んでいた。奥鐘山の西壁に近づくと欅平が見え志合谷に入ると太鼓岩。くり抜かれた水平歩道、ここから奥鐘山の西壁が目前だが、宙に突き出ているようで片腕で持っているカメラを覗くことが難しかった。志合谷のトンネルは、目が順応していないため真っ暗で見えない。足元は水浸し。欅平まで水平歩道を整備している人が4名、登ってくる登山者に合わなかった。転倒しないように慎重に歩いた。やっと欅平上に、ここから300m程の下り。ヒメコマツの大木有り。遊歩道の階段を下り欅平に到着。直ぐに、三品女史が全員の切符を購入。トロッコ電車14時37分発。終点宇奈月温泉に。黒部宇奈月温泉駅から新幹線で帰った。 ※ゴミが落ちていないので山美化の実践が不要で体力的に助かった。(山本 哲夫記)

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オリオの大滝 水平歩道 太鼓岩 水平歩道 大太鼓岩 志合谷  クリックで拡大