房総半島分水嶺調査報告書の出版

 


 

cib-bosohantobunsuirei-tosakiroku2014no2.jpg

長生郡長柄町六地蔵から館山市洲崎まで約110Km続く房総半島の背骨を3年半、30回調査した記録

 日本山岳会が2005年10月、創立100周年を迎えるにあたっての記念事業が日本列島中央分水嶺踏査だった。北は北海道・宗谷岬から、南は九州・佐多岬まで、延長約5000kmに及ぶ壮大なものだ。

 私たち千葉支部では平成7年6月の創立。中央分水嶺踏査の報告書を目にした時、「東京タワーほどの高さしかない千葉の山にも分水嶺があるのだろうか・・・」。そんな素朴な疑問がよぎった。しかし、降った雨がやがて合わさり流れ行き着く先が太平洋か、東京湾かに分けるのが千葉の分水嶺ならば分水嶺は存在する。「それならば千葉の背骨、房総半島の分水嶺をやるか」と日本山岳会の伝統でもあるチャレンジ精神が炎のように燃え出した。

 「氷と岩」のアルパインスタイルから「低山彷徨」のいわゆる静観派といったように、山歩きの好みは千差万別。しかし「房総の分水嶺を繋ごう」を目標に掲げたところ、これに多くの仲間たちが参加してくれた。ゴルフ場や鉄条網等で山道が遮断された所もあった。草に埋もれた大日如来や馬頭観音、慈母観音など石仏の点在する住時の道も再発見できた。かつて峠を越えていった先人たちの生活がしのばれた。最後になったが、お互いに協力しあい、安全登山を心掛けて事故もなく踏査を完遂できたことを共に喜び、この報告書作製にご協力いただいた方々にお礼申し上げたい。

好日山荘(千葉店)さんが置いてくれています。領価1500円で。印刷数は限定です。