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ケルンと肩ノ小屋の朝 衝立岩への道 新雪を踏む 滝の音 朝日に燃えるマナイタグラ

ぐんま県境稜線トレイル全線踏査 全記録

 


自転車部(10/5) 

毛無峠~渋峠(自転車)

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ぐんま県境稜線トレイルの中で、唯一自転車で走破できる区間が、毛無峠から万座温泉を経て渋峠へ至るおよそ18km。群馬支部自転車部では7月にこの区間の自転車走破を予定していたが、台風のため先延ばしとなり、10月5日ようやくこの区間を走ることができた。支部の徒歩による縦走は完了しているが、この区間は自転車のためにあるようなコース。自転車部による記録を速報する。天気は濃霧から晴れ間、北アルプスを望める晴天と目まぐるしく変わったが、雨にも降られず、気温もそれほど下がらず、快適なライドとなった。

自転車部の2名が車にマウンテンバイクとロードバイクを積み込み、曇天の高崎を7時出発。万座ハイウェー経由で起点の毛無峠へ向かう。9時30分、まずはマウンテンバイク乗りが霧の中、渋峠を目指す。「サポートカー」に見守られダートから紅葉の始まった御飯岳を巻くタイトな舗装路を進む。交通量は少ないがブラインドカーブも多く、要注意。しかも全体的に登り基調が続く。万座峠を越えると硫化水素の香り立ち込める万座温泉。
ここから登り返しが始まり、いよいよ本格的なヒルクライムとなる。10パーセントを超える「ゲキ坂」区間もあり、スピードが上がらない。
国道に出てからも思いのほかの登りが続く。国道最高点を過ぎると下りわずかで渋峠へ、11時30分着。

帰路はロードバイク乗りにチェンジ。登りとは逆にこちらはほぼ下り基調でスピードも上がる。天気も良くなり、北アルプスまで望める爽快な山岳風景の中を快調に飛ばし、万座温泉まで30分足らずのダウンヒル。「ぐんま県境稜線サイクリング」を楽しんだ1日だった。(CL:荒木 記:根井) 

 

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第6班(9/15~16) 

谷川岳~白毛門(馬蹄形縦走)

谷川岳~白毛門(21.1km) 前回第5班が風雨の中を三国峠から谷川岳を走破し、引き続き第6班が谷川岳から白毛門を経て土合橋まで、いわゆる馬蹄形を走破した。前回同様に再び風雨に見舞われ、9月15~16日の2日間はカッパを着込んでの行動となったが、7月14日から6区間に分けて開始した「ぐんま県境稜線トレイル(100km)」は、これをもって完走となった。


asahi.jpg・ルート概要 
馬蹄形は、西黒尾根から谷川岳・一ノ倉岳・茂倉岳・武能岳・七ツ小屋山・清水峠・朝日岳・笠ケ岳・白毛門に至るか、その逆で土合橋から白毛門に登り反時計回りの縦走を言い、難易度C6にランクされる。今回は、第5班からの引き継ぎとなるため天神平から谷川岳に登り、時計回りで実施した。
好天であれば、武能岳からは東側の朝日岳・笠ケ岳・白毛門の眺望がすばらしく、アバランチシュート(頻発する雪崩で草本類しか生えない斜面)が鮮明に見え、反対に白毛門の頂上からは谷川岳一ノ倉沢の迫力ある大岩壁が見られる。残念ながら今回は2日間とも視界0であった。唯一、心を慰めてくれたのはジャンクションピークから朝日岳に至る池塘周辺で草紅葉が始まっていたことである。

 

・コースガイド
谷川岳までは熊穴沢ノ頭から天狗の留まり場まで岩塊の斜面となり、雨天時にはスタンスを取りやすい個所が水路と化している。谷川岳トマノ耳・オキノ耳、一ノ倉岳、茂倉岳、武能岳間は、緩い起伏の縦走となり、稜線上では武能岳への登り返し約170mが最大の標高差となる。また、武能岳から蓬ヒュッテまで標高差230mの下り40分間が非常に長く感じられる。
nanatugoya.jpg蓬ヒュッテから七ツ小屋山は穏やかな登りとなり、再び清水峠まで緩い下りとなる。清水峠から朝日岳に向かってすぐに三叉路となるが、木製の大型看板が倒れた状態にあり、それに気を取られ左に入ると旧国道(清水街道)に向かうので要注意(ここは右に向かう)。ここからはジャンクションピークに向かってひたすら標高差500mを登り、池塘の発達した心和むコースを緩く登って朝日岳に至る。
朝日岳から笠ケ岳へは、6ツの小ピークを登降しながらのコースとなる。笠ケ岳からは、標高差210m下降し80mを登りかえして白毛門頂上に至る。白毛門頂上から土合橋までの標高差1000mを超える下りは岩塊や大木の根が露出し、下山に非常な労力を要することになる。

・小屋  
営業小屋 蓬ヒュッテ
無人小屋(宿泊人数) 一ノ倉岳避難小屋(3人) 白崩避難小屋(10人)
笠ケ岳避難小屋(4~5人)

・水場
蓬ヒュッテ下位(花崗岩から湧出しているので美味い)
清水峠(玄武岩からの湧出で味は良くない)

・エスケープルート
茂倉岳から土樽へ3時間、蓬ヒュッテから土樽へ4時間、清水峠から謙信尾根経由で清水集落へ3時間

・交通機関
JR土合駅から谷川岳ロープウェイ駅まで徒歩15分
JR土合駅から土合橋の白毛門登山口駐車場まで徒歩5分
上越新幹線上毛高原駅から谷川岳ロープウェイ駅までバス50分

・標準コースタイム(http://www.pref.gunma.jp/03/av01_00010.htmlから引用)
[1日目] 天神平-2:15-谷川岳肩の小屋-0:10-オキノ耳-0:50-一ノ倉岳-0:20-茂倉岳-1:40-武能岳-0:40-蓬ヒュッテ(泊)
[2日目] 蓬ヒュッテ-1:10-七ツ小屋山-0:50-清水峠-2:00-ジャンクションピーク-0:35-朝日岳-1:05-笠ケ岳-0:45-白毛門-2:25-土合橋          

【注意点】
・アップダウンが多く長距離
・エスケープルートが少ないうえに登降頻度が少なく情報が曖昧。早めに体調を確認し、適度な位置から引き返すのが賢明。
・痩せた岩稜が多く危険度が高い。特に谷川岳オキノ耳から一ノ倉岳の手前までと、茂倉岳北側下りの一部、朝日岳山頂付近は蛇紋岩で滑りやすく雨天時は注意を要する。

 

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【最後に】

平成30年は「ぐんま県境稜線トレイル」の開通と日本山岳会群馬支部設立5周年が合致したことから、記念事業として100km全線踏破が計画され、実施されました。企画した武尾事業委員長と具体的な計画を行った黛副支部長、そして支部山行とのバランスを取ってくれた田中山行委員長に感謝します。さらに、100kmを連続する特殊性から6区間のうち5区間が登山口と下山口が異なり、忙しい時間をやり繰りしながら送迎に協力してくれた支部会員に心からお礼を申し上げます。
設立から5年で当企画を成功できたことは、これからの支部活動に自信と結束が強まったことと感じ、なお一層の新企画や新たな山行の実施に励みとなると信じております。ありがとうございました。(日本山岳会群馬支部CL北原、中山、黛、田中)

第5班(9/1~2) 

三国峠~谷川岳

三国峠~谷川岳(約23km) 日本山岳会群馬支部創設5年目のイベントで行われている「ぐんま県境稜線トレイル」(以下稜線トレイル)リレーでの走破、その5回目として2018年9月1~2日、三国峠から谷川岳まで縦走した。大パノラマが楽しめるはずであったが、各地に大雨をもたらした前線が停滞し、風雨の中の登山となってしまった。

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1.ルート概要
谷川岳から万太郎山、仙ノ倉山、平標山へと続く稜線は谷川連峰主脈縦走、国境稜線縦走などと呼ばれ、以前から人気のあるコースである。稜線上に高木がほとんど無く、大展望と高山植物を楽しみながら歩く良いコースであるが、近年通しで歩くパーティは少ないと言われる。稜線トイレルの開通をに、より多くの登山者が訪れる事を期待したい。

三国トンネル口から平標山、谷川岳を経て天神平まで約23㎞、登山難易度はB5(上級コース)であり1日で走破するには困難で、平標山の家あるいは肩の小屋、稜線上に点在する避難小屋を利用し1泊で歩く事をお勧めする。

2.コースガイド
三国峠へはトンネルの両側に登山口が有る。峠には三国権現(弥彦、赤城、諏訪の三明神を合祀した)が鎮座する。古来、幾多の人々が、峠を超えて行ったことだろう。三国山は巻道もあるが山頂を経由して歩きたい。大源太山は稜線コースから東に外れる寂峰で、時間に余裕があれば訪れたい。

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平標山の家から平標山、そして縦走中最高峰である仙ノ倉山へは木道と階段が続く。仙ノ倉山から谷川岳へは、エビス大黒ノ頭、万太郎山、大障子ノ頭、小障子ノ頭、オジカ沢ノ頭と、大きなピークを越えて行くが、間に多くの小ピークが続き、アップダウンが激しい。特に仙ノ倉山から万太郎山間はエビス大黒ノ頭の登降を含め450mの下りと400mの登りがある。

・小屋
営業小屋  肩の小屋、平標山の家
無人小屋(宿泊可能人数)  エビス大国避難小屋(3人)越路避難小屋(5人)、 大障子避難小屋(7,8人)、オジカ沢避難小屋(4人)

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・水場  
平標山の家(豊富)、 大障子避難小屋(往復20分)、肩の小屋(天水煮沸有料)

・エスケープルート 
毛渡乗越から赤谷林道  滝の髙巻、渡渉点があり、一般的では無く、雨天時は不可。
万太郎山から五作新道  唯一しっかりした道があるが、距離が長い。
中ゴー尾根                         藪で道不明瞭、急登降の連続で、下部には滝の高巻等あり、上級者向け。

・交通機関
谷川岳は上越線土合駅から徒歩で登山口、あるいはロープウェイ乗り場。三国峠までの公共交通機関は無く、平標登山口経由、西武クリスタル前まで越後湯沢駅からバスの便あり。バス停から三国峠新潟側登山口まで約2.2㎞。(南越後観光バス 025-773-2573 要問合せ)土合駅、越後湯沢間はJR上越線を利用する。

群馬側からは特に三国峠への交通の便が無く、今回も行き帰りとも会員の送迎を受けた。

・標準コースタイム(GPSデータ2日累計 距離23.1㎞、累積標高差+2816m、-2542m)
三国トンネル口から天神平駅まで約14時間30分(西黒尾根を下山プラス1時間40分)。逆コースを歩いても、ほぼ同様と思われる。

三国トンネル口-1:40-三国山-2:10-平標山の家-0:50-平標山-0:55-仙ノ倉山-1:00-エビス大黒ノ頭-2:40-万太郎山-2:10-オジカ沢ノ頭-1:00-肩ノ小屋-0:10-トマノ耳(肩ノ小屋-1:40-ロープウェイ天神平駅)(肩ノ小屋-西黒尾根(3:20)-土合)土合駅まで20分

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[注意点]
① アップダウンが多く長距離。
② エスケーブルートが少ない。
③ 痩せた岩稜の登降が多い(濡れた岩場は特に注意)。

3.近辺の山と温泉、スキー

・登山
谷川岳馬蹄形 谷川岳-茂倉岳-ヨモギ峠-清水峠-朝日岳-笠ヶ岳-白毛門と1周するロングコース(1泊)
苗場山(2145m)、巻機山(1967m)、稲含山(1598m)、吾妻耶山(1341m)

・スキー、温泉
苗場スキー場 http://www2.princehotels.co.jp/ski/naeba/        
天神平スキー場 http://www.tanigawadake-rw.com/index.phpDSCN2212.JPGホワイトバレースキー場 https://www.whitevalley.jp/

法師温泉 http://www.hoshi-onsen.com/

水上温泉、湯檜曽温泉など

(日本山岳会群馬支部:CL中山、黛、鈴木)

 

 

 

第4班(8/18~19) 
野反湖~三国峠

日本山岳会群馬支部は、支部創設5周年のイベントとして、『ぐんま県境稜線トレイル』のリレー踏破を行っている。第4回となる野反湖-三国峠のルートを2018年8月18日19日に縦走した。

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1.ルートの概要

『ぐんま県境稜線トレイル』(以下稜線トレイル)で野反湖・三国峠間は、白砂山までが長野と、そこから先は新潟と県境を接する約26kmである。この辺りも上信越高原国立公園であり、ルートはほぼ中央分水嶺に沿っている。コース難易度はB5相当(上級者コース)である。
アプローチは車が便利。野反湖側はバスが利用できるが本数が限られる。車の場合、送迎又は入山・下山口の両方に車を置いての縦走が考えられる。1台で日帰りの場合は、野反湖-忠次郎山往復、三坂峠-忠次郎山往復及び三坂峠-三国峠間を歩くというように数回に分けることになるだろう。

この8月11日に稜線トレイル100kmが全線開通したが、これは、白砂山・三坂峠間約12kmが刈払われて既存の登山道とつながったことをいう。

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2.コースガイド
DSCN1.JPG野反湖畔の白砂山登山口から堂岩山までは樹林の中を行く。途中に水場がある。堂岩山を越えると展望のよい稜線歩きが続く。
多雪の上越国境は、新潟側では低木帯が稜線近くまで迫っているのに対し、群馬側は峻険な地形に笹だけが生い茂っているため足元は切れているが見晴らしがよい。
正面の谷川連峰から右回りに日光連山と日光白根山、赤城山、榛名山をはじめぐんま百名山の山々、南に富士山、そして南八ヶ岳、遠く北アルプス、浅間山や草津白根山と続く。信越側では岩菅山、佐武流山、苗場山が近い。笹が刈払われたばかりの足元には、まだ草花が入り込んでいない。
上ノ間山、忠治郎山、上ノ倉山とアップダウンをこなして大黒ノ頭から降りるとなだらかになる。ムジナ平だ。登山道の脇に刈払われた平場がある。さらに500mほど行くと水場入口となる。(セバトノ頭の300mほど手前) 幕営はこのコースの中間で水場のあるこ

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のムジナ平ということになるだろう。セバトノ頭から少し下った吊り尾根は、このコース随一のビューポイントだ。ここから三坂峠まで標高差約400mを下る。低木帯に入ると、このコースで唯一の岩交じりの道となる。やがてブナや樺など高木が現れ、間もなく三坂峠に着く。三坂峠からも、西稲包山、稲包山、長倉山などのピークを越える。ようやく三国峠に着き、三坂神社に祀られた三国権現に無事帰還を感謝する。

 

 



【標準的な歩行時間】(http://www.pref.gunma.jp/03/av01_00010.htmlから引用)
・東進ルート 約16時間(当日のGPSデータでは距離26.3km、累積標高差+2218m-2587m)
野反湖白砂山登山口→0:55地蔵峠→1:50堂岩山→1:20白砂山→1:20上ノ間山→1:40忠次郎山→1:10上ノ倉山→0:50ムジナ平→2:35三坂峠→1:20稲包山→3:15三国峠

・西進ルート 約17.5時間(距離と累積標高差は東進ルートを参照)
三国峠→3:50稲包山→1:00三坂峠→3:40ムジナ平→1:15上ノ倉山→1:00忠次郎山→1:45上ノ間山→1:45白砂山→1:05堂岩山→1:20地蔵峠→0:45野反湖白砂山登山口

【注意点】新規開通の白砂山-三坂峠間
①アップダウンが多く長距離
②エスケープルートがない
③避難小屋がなく、水場も1ケ所
④現時点で山頂以外には道標がない。水場の位置が分かりにくい

3.周辺の山と温泉・スキーなど
【登山】
・佐武流山(2192m)(日本二百、信州百名山)
・苗場山(2145m) (日本百、信州百、新潟百名山)
・野反湖から三壁山を経て西進する稜線トレイル
・三国峠から三国山を経て東進する稜線トレイル

【温泉・スキー】
・四万温泉;http://shimaonsen.com/
・法師温泉;http://www.hoshi-onsen.com/
・猿ヶ京温泉;http://sarugakyo-ryokan.com/index.html
・苗場スキー場

4.エピローグ
最初の白砂山登頂記録は、1917年(大正6年)10月、日本山岳会の日高信六郎氏と森喬氏が地元のガイドと登ったものである(「山岳」第14年第1号(大正9年)『白砂登山記』)。この中で、「笹の中に壊れ残った三角標柱のみが淋しく立ってゐる」とあり、すでに山頂には三角点標石があった。もちろん、地元の人々は生活の糧を求め、はるか以前からこの山域を歩き回っていた。
白砂山から北へ長野・新潟の県境尾根をたどると佐武流山から苗場山に至る。1984年(昭和59年)に選定された日本二百名山の一座である佐武流山は2000年(平成12年)まで信越側からの夏道がなく、残雪期に白砂山から往復することが一般的だった。
一方、三国峠から白砂山を経て野反湖までの最初の縦走記録は、1935年(昭和10年)4月である。(http://yamaame.com/ による)Webでこのコースの縦走記録を検索すると、残雪期が過半であり、縦走の目的は分水嶺踏破、ぐんま県境トレースおよび“困難への挑戦”である。彼ら彼女らが付けたプレートをみて感心するのは、GPSのない時代、低木や背丈を超える笹をかき分けて、ほぼ正確に県境をたどっていることである。(日本山岳会群馬支部;CL鈴木、北原、佐藤、中山、黛、田中)

第3班(8/4~5) 
渋峠~野反湖

ぐんま県境稜線トレイル③は、渋峠~野反湖。中山さんと田中の2名の参加となった。稜線トレイルはサポート無しでは成し遂げられない。今回は「道の駅八ッ場ふるさと館」に駐車。そこから武尾さんに渋峠まで送っていただくこととなった。「道の駅八ッ場ふるさと館」~渋峠までおよそ1時間で到着。途中、日本国道最高地点で下車。朝日に照り輝く草津白根山、芳ヶ平の美しさに息をのむ。

サポートをしていただいた武尾さんに手を振り元気にスタート。歩き出して20分で横手山(2307m)登頂。水と食料を積んだ重いザック、一歩目から急登で早くも汗がにじんだ。スキー場のゲレンデを下り途中から登山道へ入る。道標や草津峠や鉢山の説明が記された看板など、長野県が設置したものには「ぐんま県境稜線トレイル」のプレートが取り付けられてなかった。歩き出して4時間、赤石山(2109m)登頂。山名の通りなぜかここだけ赤茶色の岩場となる。絶壁から360°の大パノラマ。眼下には、真っ青の大沼池。最高のビューポイントである。ここで初めて「ぐんま県境稜線トレイル」のプレートを発見。P_20180804_111026.jpgのサムネール画像そこから約1時間進み湯ノ沢ノ頭付近、倒木により登山道遮断。なんとかよじ登りクリア。しかし、その辺りから笹藪が深くなり登山道の踏み跡が分かりづらくなる。大ベテランの中山さんに続きゆっくり進む。そんな中、水芭蕉や綺麗な苔の群生地があり深い山奥の大自然を感じた。事前情報で登山道が荒れていることは聞いていたが2m以上もある藪漕ぎは、わたしの予想は超えていた。幸い天気がよかったのでサバイバル気分を楽しむことにした。歩き始めておよそ8時間。15:30宿泊場に到着。深い笹藪と倒木により「五三郎小屋・水場」の道標はあるが、辺りはまるでジャングルのようだ。この日は天気がよく大量に汗をかいたせいでさすがに疲れた。小屋のすぐ横に水場があり、冷たくておいしい水が確保できたことがせめてもの救いだ。この日は、笹藪を踏みつけ平場を作り、ツエルトを張って寝ることにした。

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二日目。空が明るくなるのと同時にツエルトから這い出て綺麗な空気をたくさん摂取。気分良好。計画した時刻より早く6:00にスタートした。藪をかき分け道を探しながら稜線までのジャングルでもがく。顔の高さまである笹をかき分け急登を登り続ける。振り返ると思わず「オーッ!」と声が出た。四阿山、草津白根山、横手山等、踏破してきた山々が朝日に照り輝いていた。
歩き出しておよそ1時間、大高山(2079m)登頂。朝露で袖までびっしょりになった。今日は、野反湖周辺の山々を踏査するため根井さん、西田さん、島さんが野反湖三壁山登山口からスタートしている。事前に用意した無線機で交信成功。途中で交差することを確認。野営一泊しただけだが早く合流し会いたいな、そんな思いであった。登山道はその後も昨日同様、踏み跡が分かりづらい。ゆっくり進む。歩き出して2時間半、山深い中に突如広がる爽やかな草原。絶景カモシカ平に到着。さらに急登を登り切ったところで振り返るとまたまた絶景。踏破してきた山々とカモシカ平。歩き出して3時間、高沢山(1906m)登頂。P_20180805_094511.jpgのサムネール画像その先で西田さん、根井さん、島さんと無事合流。差し入れをいただき元気倍増。帰路のサポートを確認し、お互い歩き出す。歩き出して4時間、三壁山(1974m)登頂。そこからは、野反湖を望みながら登山口まで下る。無事に踏査終了。このコースは景色よりも山深い静かな樹林帯を楽しむには良いかもしれない。そのために登山道の整備は必須。安全登山のために、しっかりとしたコースに仕上げていきたいと感じた。(田中)

 

第2班(7/30) 
毛無峠~渋峠

日本山岳会群馬支部は、支部創設5周年のイベントとして、『ぐんま県境稜線トレイル』のリレー踏破を行っている。第2回となる毛無峠-渋峠のルートを2018年7月30日に縦走した。

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1.ルートの概要

 『ぐんま県境稜線トレイル』(以下稜線トレイル)で毛無峠-渋峠間は、長野県と接する17km、うち遊歩道・登山道が3km、残り14kmが舗装道路である。万座温泉周辺が遊歩道、ここから山田峠近くまでが登山道で、前半が針葉樹の中に木道や階段の道、後半はササ原の道となる。この辺り一帯を含む上信越高原の広い範囲が国立公園であり、ルートはほぼ中央

分水嶺に沿っている。コース難易度は現時点で未決定であるが、A2相当である。

 アプローチは自家用車が便利であるが、渋峠、万座温泉へは定期運行バスの利用も可能である。毛無峠は、万座温泉等宿泊施設による送迎を利用できる可能性がある。万座温泉から先の車道は、例年11

月中旬から4月下旬まで冬季閉鎖される。

 約100kmの稜線トレイルで、舗装道路は唯一ここだけである。歩くことをどう考えるか、第4項で述べてみたい。

2.コースガイド

毛無峠から県道112号線の緩い上りを北上する。左手に北アルプスの遠景と北信五岳の山並みが広がる。足元にはホタルブクロ、ウツボグサなど。

県道466号線の起点となる三叉路で右に折れて東進する。こんどは群馬県側の視野が広がる。亜高山帯特有のコメツガ、オオシラビソなど針葉樹の鬱蒼とした山並み。

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万座温泉街までは緩い下り。ここから遊歩道に入り、万座川左岸に渡る(注1)。川に沿って登ってゆくと、樹林帯に入り、木道や木製の階段が続き次第に高度を増してゆく。ここではゴゼンタチバナ、マイズルソウ、アカモノなど。

樹林帯を抜けるとササ原の道となる。道標がないので注意深く踏み跡を追う。高度が増すにつれ右の白根山、左の横手山が近くなる。最後に少し下って国道292号線に下り左に行くと、山田峠の道標と避難小屋が見える(注2)。

このまま国道を行く。右に大きくカーブする所に国道からそれて渋峠に向かう登山道があるが、ルートが明瞭でない。国道を上りあげると、標高2,172 m国道最高地点の碑があり、ほどなく渋峠に着く。

(注1)橋は3本ある。最上部の橋は現在通行止め
(注2)避難小屋は現在立入禁止

【標準的な歩行時間】

・東進ルート 約5時間 (距離;17km、累積標高差;+648m、-317m)
 毛無峠→1:00三叉路→1:10万座峠→0:25万座温泉(万座住民センタ)→1:40山田峠→0:50渋峠

・西進ルート 約4時間30分 (距離と累積標高差は東進ルートを参照)
  渋峠→0:30山田峠→1:20万座温泉(万座住民センタ)→0:30万座峠→1:20三叉路→0:50毛無峠

【注意点】県道112、466号線はセンターラインのない狭い道であり、また国道292号線は観光道路として往来が激しい。車道を歩くときには車やバイクに十分注意しよう。

3.コース上又は周辺のハイキングコースなど

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【登山・ハイキング】

・御飯岳(2160m)(ぐんま百名山、信州百名山)
・老ノ倉山(2020m)
・笠ヶ岳(2075m)(日本三百名山、信州百名山)
・草津白根山(2171m)(日本百名山、ぐんま百名山) (注)2018年6月現在、噴火警戒レベル2で立入規制中
・岩菅山(2295m)(日本二百名山、信州百名山)
・毛無峠から破風岳を経て西進する稜線トレイル
・渋峠から横手山を経て東進する稜線トレイル
・渋峠から芳ケ平を経て草津温泉

【温泉・スキー】

・草津温泉;日本を代表する名湯。湯畑を中心に古い風情の温泉街
 https://www.kusatsu-onsen.ne.jp/
・万座温泉;標高1800m。通年自家用車で辿り着ける日本最高所の温泉
 http://www.manzaonsen.gr.jp/index.php

・万座温泉スキー場

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【その他】

・毛無峠;名のとおり、木々が少なく荒涼としている。小串鉱山の硫黄採掘による伐採や亜硫酸ガスで一帯が裸山に。鉱山は
  昭和46年に閉山。今の峠にはグライダーマニアやライダーが集う。

4.エピローグ
約100kmの稜線トレイルで毛無峠-渋峠間は一部を除き舗装道路である。この区間をどの様につないで100kmトレイルを完結させるか、チャレンジする各人の思惑はいろいろであろう。
当支部でも、この区間は、徒歩の他、ロードバイク、ランニング、車での通過で“縦走”としている。一方、そのようにこだわって線でつなぐ方法の他に、前項で例示したように、このエリアでは、温泉、スキー、登山、ハイキング、バードウォッチ、ラジコングライダー、バイク、曲竹筍狩り等々、多様な楽しみ方が可能であり、それらすべてはトレイルの精神に合致するはずである。(日本山岳会群馬支部;まゆ、Merapi、山頂珈琲)

 


第1班(7/14~15) 

鳥居峠~毛無峠 

 

群馬支部創立5周年記念事業の一つとして7月14、15の両日、「ぐんま県境稜線トレイル」を歩くことになった。白毛門登山口から鳥居峠までを結ぶ、稜線としては国内最長、100キロのロングトレイルだ。これを群馬支部では6班に分けてリレーで踏破しようというのである。第1班のメンバーはCL宮川勉、SL黛利信さん、中山達也さん、田中規王さんの4人。以下は鳥居峠~毛無峠までの稜線約20㌔を担当した第1班の記録である。

 

【7月14日】

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出発式 午前8時、パルコールつま恋スキー場に集合。各自の車をここに置き、中山さんのワンボックスカーで鳥居峠へ向かった。運転はこの企画の発案者でもある武尾誠統括。サポート役を買ってくれ起点の鳥居峠(1362m)まで送ってもらった。峠では出発式を行い、黛さんが「まずは安全に、そして楽しく歩きたい」と挨拶。「おう」と拳を突き上げカラマツノ林の中を颯爽と歩きだした。

黛、中山さんはいずれも三百名山をクリアし登山歴豊富なエキスパート。田中さんは40代の体育教師。着実に経験を重ね、過去にフルマラソンを何回も走り気力、体力は未だ留まることを知らない。

この日は我々本隊とは別に、根井康雄事務局長が群馬支部所属の会員と健康登山塾からの参加者、そして支部顧問でもある尾瀬の平野紀子さんのグループを伴って参加した。彼ら別動隊13人は、ゴンドラを利用して四阿山を往復、鳥居峠からUターンした武尾統括もゴンドラから登って、あわよくば四阿山頂で本隊と合流しようという計画。このため私、根井、武尾の3人が無線で連絡を取り合い、何やら初日は「四阿山集中」といった賑やかな展開になった。

 

プレート 本隊の大切な目的の一つとして稜線踏破のほかに、「ぐんま県境稜線トレイル」のプレートをコースの要所18カ所に設置する仕事がある。プレートは直径7センチ。木の標識には木ネジでねじ込み、それ以外にはボンドで接着する。ボンドとネジを購入し、縦横4カ所にネジ用の穴を開けてくれた根井、佐藤光由さんの事前の準備に感謝である。

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最初の設置は林道終点の駐車場。4カ所あるネジを一人で締めるのはちょっと大変だった。誰が言うでもなく1枚のプレートを2人か3人で交代しながら締めるようになった。大変さを見て作業を自然と交代するようになる、そんな何気ない気づかいがあると、わずか1泊2日とはいえ初めて同行する仲間への安心感を覚えるものである。

当初、1つのプレート作業に約10分はかかると想定していたが、意外に順調に進み目論見通り、本隊、別動隊ともほぼ同着で山頂を踏むことができた。懐かしい顔ぶれと再開し親交を深めることができた。

 

バルコニーの夜 別動隊はゴンドラで下る。我々本隊は山頂駅のバルコニーで一泊。テントや食糧、そして十分なアルコールと肴はサポート隊が荷揚げをしてくれた。さらに別動隊からミカン、マンゴーアップル、エネルギー飲料など愛情タップリの差し入れもいただいた。これが翌日の酷暑行軍で大きな力になったのである。

 パルコールつま恋には軒先を借していただいただけでなく、時間外のトイレの使用なども認めていただき、その協力には感謝の言葉もない。前回の強風と雨の苦い経験から今回はテント泊としたが、気候は良くテントも不要なほど穏やかな夜を迎え、夜が更けるにつれて山談義も賑やかになった。

 

【7月15日】

道を誤る 明けて15日も快晴。午前4時起床。予定より早く6時前に出発する。浦倉山までは鼻歌交じり。ところが、山頂で道を誤った。稜線ルートはここから左の道へ入るのだが、山頂にプレートを打った後、右の道を進んでしまった。5分ほど快調に下っていると、中山さんから「ちょっとおかしい」と声が掛かった。どうやら野地平へ下る道らしい。山頂まで登り返し周辺を探すと、山頂の裏側に笹に覆われた道があった。山頂の標識は藪の中に隠れていてわかりにくいうえ、稜線ルートも判然としない。今後、大事な分岐点になるのだから、ぜひはっきりした道標が欲しいと思った。

 ここから1時間以上、延々と笹藪の中を歩かされた。朝早いため全員が露払い役だ。カッパを着ける間もなく、へそから下があっという間にずぶ濡れ。そのうち靴の中までグチュグチュと鳴り出す始末。まるで登山靴を履いて遠浅の海を歩いている気分だ。8月11日に鳴り物入りでスタートする県境稜線のこのコース、こんな状態で全国の登山ファンに呼びかけて大丈夫なのだろうか。山深い県境稜線での事故を未然に防ぐためにも道標の整備、下草刈りは、招く側、呼び掛ける側の義務と思えるのだが。

 

毛無峠へ 鳥居峠から毛無峠まで約20㌔。主なピークは四阿山~浦倉山~土鍋山~破風岳の4座。「本当に山の奥深くまで来た気がしますね」。何度も何度も同じ言葉で感動を口にしていた田中さんが、土鍋山近くのぬかるみで熊の足跡を見つけた。黛、中山両氏の見立てによれば、冬の間に生まれた子熊のようである。我々と進行方向が反対なので心配はないだろう、ということであった。だが、見通しの悪い深い笹の中、先頭を歩いている私としては万が一にも出合いたくない代物である。中山さんに倣い以後、見通しの悪いところではパンパンと両手を打ちながら進んだ。熊の不安と北アルプスの展望を交互に味わいながら土鍋山を下り始めると、毛無峠からの登山者と出会うようになった。破風岳で見た北アルプスの山並みは、見つめるほどにかつて歩いた時の感動をよみがえらせてくれた。まさに今回の稜線のフィナーレを飾るにふさわしい絶景であった。

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本隊は毛無峠で昼食を取った後、下界では「命の危険を感じる暑さ」の中、さらに峠から毛無山~御飯岳を往復。午後2時、なんとか峠に下り着いた。峠ではサポートの武尾統括がおいしい飲み物を用意して待っていてくれた。各自1本のペットボトルを奪うように手にすると、瞬く間に飲み干してしまった。暑さをおしての連日のサポート、ただただ感謝である。わずか2日間の山行であったが、世代を超えて様々な意味で交流を深めることができたことは大きな収穫だった。第2班の健闘を祈る(リーダ宮川勉)。

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