アルパイン・スケッチクラブ

■ 2016.07.23

5月春のスケッチ山行(残雪の立山・剱)報告

 

5月春のスケッチ山行(残雪の立山・剱)報告

 

担当 沼田希一

前年度、斎藤幹事長が立案企画されたものを新幹事団が引き継ぎ新人歓迎スケッチ山行として実施したため、参加された方々には多々至らぬ点がありましたこと、お許しください。

今回で3回目の立山山行でしたが予想を上回る参加者希望者(29名)があり、総勢25名(大町入山20名、富山入山5名)での山行になりました。

幸い8日(日)行動日には一日中晴天に恵まれた中、3パーテイー(スキー班、徒歩班、天狗平周辺班)に分かれ登山組は室堂山・「見晴らし台」まで登りスケッチ三昧の山行ができました。

 

日時:平成28年5月6日(金)~9日(月)

場所:天狗平 立山高原ホテル

参加者:青木惇子、秋山典彦、宇田俊二、川村利子、倉井登代、小出和子、

笠原 功、斎藤幹雄、高橋淳男、田中 順、田中清介、田中正雄、

竹内タミ子 中川 久、津田保太郎、深川安明、富山 隆、

冨樫信樹、沼田希一、村尾元朗、芳野菊子、渡部温子、(ゲスト)

小高民江、小出博行、氏家克康 (25名)

会計:(富山、渡部、担当幹事)

 

 

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「2016年春のスケッチ山行in立山」-

田中 順

初日: 5月7日(土)から9日(月)の3日間行われた掲題への参加日誌 -

午前7時半新宿発のあずさ3号で信濃大町へ。そこからバスとトロリーを乗り継いで12時半に黒部平に到着。強風の中、外国人観光客に交じって黒四ダムの上を歩いていると、駕籠かきよろしくスキー板を必死で運んでいる小出さん、深川さんを発見。

sketch201605-konoyubi002.png.jpgこれをお手伝いしつつ、更にケーブル、ロープウェイ、トロリーと乗り継いで午後2時過ぎに霧に覆われた室堂に到着。バスで雪の大谷を経由して天狗平へ。いつもは20m近い雪の大谷だが、今年は最高でも10m強とのこと。3時前に宿舎の立山高原ホテルに到着。先乗りしていた方々と合流しメンバー全員が揃った。霧は更に濃くなり、劔が見えるという窓からは周りの雪以外何も見えない。しかしひと風呂浴びて5時頃窓の外を眺めていると、雲間からわずかに青空と大日岳の裾野が見えるではないか。そこで一句したためる。“至り来て雲間に見ゆる大日に、皆声上げつ明日を語らむ。”お粗末。その夜はイワナの骨酒の酔いもあって、大広間で気持ち良く眠りに着いた。

 

二日目:

sketch201605-konoyubi003.jpg午前4時半、空に僅に残った雲に夜明け前の赤い光があたって群青色の空とのコントラストが実に美しい。大日、劔そして立山がその下で日が当たるのを待っている。私も、さすがにこの瞬間を逃すまいと、スケッチ道具を掴んで大きな窓のある階下の食堂に走る。食堂ではすでに数名のメンバーが黙々と筆を走らせていた。皆思いは一緒である。

午前8時、ホテルに残って景色を描く人、室堂に向かう人、そして今日帰る人に分かれて行動開始。私はバスで室堂に向かい、宇田さん、冨樫さん、津田さん他の皆さんと、雲一つない空の下、アイゼンを付け浄土山と室堂山の間の北側の斜面を登っていったが、sketch201605-konoyubi004.png.jpg先頭を行く宇田さんはいつの間にか見えなくなった。後で聞いた話だが、浄土山のピークを目指したが途中の氷の斜面で女性が滑落して引き返し、その足で国見岳と一ノ越に向かったそうだ。宇田さんは結構ストイックなクライマーなのだった。富樫さん、津田さん、清介さんと私は途中で西にトラバースしたところに、室堂を眼下に向こうに立山、劔、大日は勿論、毛勝三山まで見渡せるスケッチポイントを見つけ、そこで本日最初のスケッチを開始。sketch201605-konoyubi005.png.jpg周りではドローンを飛ばして撮影する人あり、パラセールで斜面を駆け上る人ありと、皆思い思いの立山を楽しんでいる。その後、富樫さん、清介さんと私は、みくりが池経由、ホテル立山のシフォンケーキセット行きという美観美食コースを辿るべく斜面を下る。池で軽くスケッチを終え、更にもう一か所、地獄谷と剱そして迫力の大日岳が臨める絶好ポイントでスケッチし、二時過ぎにホテル立山のカフェに到着。絶景と共にいただく名物水出しコーヒーとシフォンケーキは甘露甘露。帰りは歩いて天狗平へ。

sketch201605-konoyubi006.jpg途中高原ホテル直前の絶景ポイントでその日最後の劔のスケッチをしていると、深川さんがスキーで帰ってきたので、一緒にホテルへ。皆も三々五々帰ってきた。

日焼けでヒリヒリする肌を我慢しながらひと風呂浴びた後、一杯やりながら食事をしていると窓の外には素晴らしい夕焼け。皆浴衣のまま外へ飛び出す。夕日に向かってキャアキャア言いながら記念写真を撮る様は、まるで学生のようであった。皆心は若い。

sketch201605-konoyubi007.jpg食後は作品披露会。皆さすがの出来栄えで圧倒される。私はトップバッターでサクッと終わらせておいて良かった。その後は歌の時間だ。歌ほど世代の違いの出るものはない。私が知っている歌はやはり少なかった(笑)。よく登り、歩き、描き、撮り、食べ、飲み、歌った大充実の一日だった。翌日、皆と別れ私は一人室堂を散策した後、懐かしの鉄道車両が未だ現役の富山電鉄に乗って富山駅へ。そして富山空港経由で帰宅した。

 

最後に:

スケッチクラブでは日帰り山行しか経験のなかった私にとっての初の泊りがけ山行は非常に楽しく実り多いものとなりました。創立以来最高?の参加人数となったこの山行を企画し見事に運営された沼田さんはじめ幹事の皆様に心より感謝申し上げます。