アルパイン・スケッチクラブ

■ 2015.06.24

尾瀬 山スキーの仲間に入って

菅沼  満子

期日        2015年5月3日(日)〜4日(月)

集合        齋藤車・本間車に分乗   午後1時  鳩待峠         宿泊    鳩待山荘 

参加者    齋藤幹雄  田中正雄  青木惇子  小出和子  本間渡  沼田希一  原山恵津子  菅沼満子

       5月3日(日)  快晴

 ▲   遥かな尾瀬

   鯉のぼりが泳ぐ新緑の道を、私たちの車は尾瀬へ向かいました。

午後1時過ぎ、鳩待峠に到着。そこは、まだ雪国の風景。先に着いた4人を追いかけて、私たちも雪道をアヤメ平に。樹間に大きく至仏山の姿が見え始めた頃、先発のグループと合流して、みんなにこにこ。「では、この辺で一枚描きましょう」と、スケッチブックを広げました。描き始めるのは小出さんがトップ。素早い動きに感心します。

   連休の最中なのに、そこは私たち専用の雪原。静かにスケッチの時が流れてゆきます。

「アヤメ平には行かないで、ここ(中ノ原1767m)で描いたら宿に帰りましょう」と、早めにきりあげて鳩待山荘に落ち着いたのは、4時半。石鹸は使えないけれど、あったかい湯船に浸かるだけで、しみじみと幸せな旅の宿です。

    部屋から夕暮れの山を見ていると、ちょうど小至仏と至仏の鞍部に日が沈むところ。

オレンジ色の光が刻々と濃紺の闇に吸い込まれて行きました。

☆   作品合評会

   夕食の後、みんなで輪になっておしゃべり会を始めるのはいつもの通り。

今日描いた絵を見せ合いながら、山のスケールの大きさを表すのは難しいね〜スケッチ道具をコンパクトにまとめる工夫は〜紙の厚さはどのくらいが良いかなど、アルパインスケッチクラブならではの話が尽きない夜でした。

       5月4日(月)快晴

☀   至仏山(2228m)へ

   朝食後の6時50分、山スキーの6人と歩きの2人、全員で至仏山へ出発。

予報が良い方に外れて、今日も晴れ。樹林帯を抜けて振り返れば、燧ヶ岳山頂の雪が朝日に光っています。途中霧に包まれたこともあったけれど、何という幸運な私たち!

登って行くほどに青空が広がり、10時に、無風快晴の至仏山に登頂。

   辿り着いた山頂で視界に飛び込んできたのは、どこまでも広がる白銀の峰々。

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谷川連峰〜巻機山〜平ヶ岳、会津駒〜燧ヶ岳〜さらに遠くにも幾つかの山々が果てしなく連なり、やがては白緑の空に溶け込んでいるのです。あたかも青と白の饗宴!素晴らしい展望の中で、しばらくはうっとりと、夢心地の時を過ごしました。「残雪のこの時季に来なければ、この広大な雪景色には会えないのよね」そんな声の聞こえる中で、私にとっては初めての至仏山!  声も出ないほどの歓びをかみしめて絵筆を運ぶのでした。この光景はまるで抽象の世界だと思いながら。

   ❄  雪山まんぼ(漫歩)

   気がつけば、あとから登ってきた登山者で賑やかな山頂になっています。我がグループも記念写真を撮った後、齋藤・沼田・田中・小出・本間さんの山スキー隊は、「じゃあ、お先に。バイバーイ」と、格好良く、真っ白な斜面を滑り出し、あっという間に山の鼻を目指して姿を消してゆきました。現役のガイド・もとスキーの選手・もと登山学校の先生・雪国育ち・・・みんな素晴らしい腕前のグループです。

    さて、スキーを持たない二人組の楽しい雪山下降の始まり。私は、アイゼンをつけて、ダブルストックに頼りながら、一生懸命、原山さんに付いて行きます。彼女は私より生まれは後ながら、山のキャリアはずっと先輩で心強いかぎり。冬道は、小至仏の頂上は踏まず、その下の雪の斜面をトラバースしています。夏道のように岩がゴロゴロしていないので、かえって歩きやすい。樹林地帯に入ってから根回り穴を覗いてみると3〜4mの深さがあるかしら。その間を縫うように、私たちはトットコ下りました。