アルパイン・スケッチクラブ

■ 2014.08.15

「夜叉神峠」山行報告

 

夜叉神峠」山行報告

幹事 渡邉嘉也

日 時:2014年 7月13日(日) 参加者15名

台風8号が去った絶好のタイミングでの白峰三山眺望を期待して南アルプスの玄関口である夜叉神峠へ向かった。 交通渋滞も無く順調に芦安市営駐車場に着いたが、先日の大雨で山崩れがあり夜叉神トンネル前で全ての車は通行止め、バスも全面運休と知らされた。 しかし、峠まで行けるという乗合タクシーに運よく乗れ、予定より早い11時に夜叉神峠登山口に全員到着。

班メンバーを確認した後、“夜叉神峠西登山口ルート(4名)”の柴田班は一足早く峠に向かった。 続いて“峠往復(7名)”の渡邉班も峠への美しい杉の森の道を峠に向かった。 “御野立所(4名)”班リーダーの長澤さんは、監視員に徒歩でのトンネル通行を交渉したが、許可を得られず、夜叉神峠へ向かう。 結局全員が峠を目指すこととなった。

30分程するとぽつぽつと雨が降り始めた。 峠手前15分程の所で本降りとなり雨具を着る。 予想より早い降雨である。下山してくる登山者からは「白峰三山はまったく見えなかった」と悲観的な情報。 僅かな期待を持っていた雲の切れ目も見えない。

最後に峠に向かった長澤班から「下山する」と柴田班に連絡、後から続いた渡邉班と合流した11名も下山を始めた。 長澤班は登山口の四阿で、後から着いた班の面々も、思い思いの場所で昼食時間を活用しスケッチをした。しかし、白峰三山は最後まで姿を見せなかった。

2時、往路に利用したタクシー2台で市営駐車場に向かう。 待機していた佐藤バスに乗り継ぎ、予定より早い3時前に芦安村の岩園館に到着。 二つの大きな露店風呂で身体を癒し、地元の美味しい漬物を肴に喉を潤した。 帰路、高速道路での渋滞はあったが、予定より早い8時前に新宿駅西口に到着した。

夜叉神峠からの三山は見えませんでしたが、リハビリ中の方、山歩きを控えておられた方も含め、15名全員が夜叉神峠を目指しての登山ができました。 今後の皆様のスケッチが楽しみな山行でした。

 


 

「夜叉神峠スケッチ山行レポート」    レポーター:田中(順)

sketch201407konoyubi001.jpg私にとっては生まれて初めてのスケッチ山行。取りあえずスケッチブックと鉛筆を二本購入し、娘の鉛筆削りで芯を尖らせてザックに忍ばせる。事前練習しようと思っていたが、結局そのまま当日の朝になってしまった。

七月十三日の朝、集合場所の東京駅丸の内北口より全十五名、曇天の下七時五十五分に出発。首都高経由で中央道に乗り、特に渋滞もなく芦安市営駐車場へ。少し雨が降り始めていたが、雨は午後遅くからという事前の天気予報を信じてジャンボタクシー二台に分乗し十一時十六分登山口到着。ここでトンネルを歩いて御野立所を目指すグループと別れ、十一時二十分入山。峠に向かう登山道は大きな石も段差も無く非常に歩きやすい道。しかし十分程登ったところで木々の葉を叩く雨音が急に強まる。木々の葉の傘の下そのまま登って行くが、雨足は増々強くなりとうとう雨具を着込む。雲の切れ目から白根三山が見える“かも”との一縷の望みを持って更に峠を目指して登って行ったが雨足は一向に弱まる気配なく、これ以上登ってもスケッチ山行としては期待出来ないと判断。残念ながら十一時五十八分下山開始。

下山し始めて驚いたのが皆さんの速さ。登りの時はゆったりとマイペースで私が追い抜くような形になるケースが多かったが、降りるとなると早い早い(笑)。あっという間に置いて行かれて皆さんの健脚ぶりに改めて感心。そして十二時十五分登山口到着。登山口にある東屋の中を覗くと、先行して到着されていた方や、御野立所を目指したグループの方(直近起きた崖崩れで規制がかかっていてトンネル通過できず、皆を追っかけ峠に登り始めたが中腹で雨足が激しくなり急遽登山口まで下山)が既にスケッチを始められていた。色づけまで含めて完成させられている方もいて、皆さんの情熱と技術にこれまた感心。一方で私は先ずは腹ごしらえと、持参した握り飯二個と小松さんからいただいたヒジキパンを東屋で頬張っていたところに、柴田さんからオールドパーの差し入れをいただき早速酒宴開始。いい気分になったところでスケッチブックと鉛筆の使い道を考える。雨は小降りになってきたが山は見えない、心眼も無い。という訳でほろ酔い気分にふさわしい画題として、オールドパーが入ったペットボトルを描くことにした。私の記念すべき処女作は山では無くウイスキーになってしまったが、撤退後の状況に相応しい画題になったと思う。良い記念なのでこのメモを書いた後に時間を見つけて仕上げたい。

皆さん雨の中若干時間を持て余していたので、タクシーの時間を早めてもらい十三時二十三分に登山口を出発、途中市営駐車場でマイクロバスに乗り換えて十三時四十五分に芦安温泉岩園館に到着。荷物を宴会場に置き、スケッチを描き足りていない一部の方々は外へ画題を求めて行かれたが、他の皆はそそくさと温泉へ。私も真っ先に大露天風呂に入り、皆さんも続々と入ってこられた。少々ぬるいが、大変立派な風呂でとてもリラックス。そこに画材を持って柴田さんが入ってきた。下見の時に目を付けておられた露店風呂の中でスケッチをされるとのお話。生まれたままの恰好でスケッチをしている人に生まれて初めて遭遇。

風呂から上がり、宴会場で枝豆、漬物それに野草の佃煮をつまみに、当初予定より丁度二時間早い十四時二十分より宴会開始。外からスケッチを終えてこられた方も加わって、宴は徐々に盛り上がる。宴会場で黙々とスケッチに色づけをされていた芳野さんや、外でスケッチをされてきた高崎さん、風呂場で(私の裸体もしっかり描かれてしまった)傑作を書かれた柴田さん、その柴田さんを写真にとった田中さん等に交じって私も処女作“ペットボトル”を公開。そして宴も中ごろで幹事代表である長澤さんが前日に大会で入賞されたという詩吟“立山を望む”を披露され、宴は最高潮に。

盛り上がったまま十五時三十七分、新宿に向けてマイクロバスで出発。途中釈迦堂で休憩をとり中央道の大渋滞に巻き込まれつつも十九時三十七分二秒、全員無事に新宿駅西口に到着、解散。

天気には残念ながら恵まれなかったが、愉快な先輩方と楽しい時間をご一緒出来、思い出に残る山行になった。深謝。