里山歴史研究会

■ 2019.10.01

里山歴史研究会 No.23 「身延 七面山」 報告

サトケン「身延 七面山」報告

 2019年9月18~19日

「参加者」男性 1名、女性 5名 計 6名  

 

「心洗われる敬慎院から山頂へ」             SL:Y.М

9月18日、白糸の滝そばに佇む お万の方の像(徳川家康の側室、紀伊、水戸両家の初代藩主の母。女人禁制であった七面山への登山道を始めて登られた女性)にご挨拶を済ませ、羽衣から敬慎院(1972m)への参道を登りました。

参道では団扇太鼓を打ち鳴らし、御題目を唱え励ましあいながら登る老若男女の姿が多く見られ、山道とは思えない賑わいでした。

休憩時間に互いに交わすさりげない言葉が嬉しく、笑顔を誘い疲れを忘れさせてくれました。

19日、山頂への登山道は、敬慎院との標高差300m弱、短いけれど変化に富み、何か神秘的で心洗われる清々しい道でした。幼いころより敬慎院までは何度も登っていましたが、七面山頂上を極めることはありませんでした。

今回同行の皆様のお陰で嬉しい初登頂が叶いました‼ありがとうございました。

 

「七面山雑記」                     CL:N.U

私は、日蓮宗の信徒ではないが、サトケンⅯさんの先導役で、身延山久遠寺の奥の院、七面山に行くことになった。

十数年前、秋も深まり静かな時期に敬慎院で一泊、七面山、八紘嶺を経て梅ヶ島温泉まで歩いたことがある。二度目の七面山である。

今回は、年に一度の大祭の日であり、老若男女、白装束の信者が全国から大勢集まり、大変な賑わいであった。

こもかぶりのお神酒「七賢」は、檜の香りも清々しく忘れられない味であった。

学生時代の同級生N君が池上本門寺の傍に住んでいて、日蓮上人の終焉の地である同寺のお会式に招かれ、踊りと、練り歩き、万灯を見ながら、何度か夜更かししたことが思い出される。

また、今住んでいる町田市能ヶ谷の隣には、竹林と雑木に囲まれた三輪と言う隠れ里がある。先祖は9世紀に奈良県の三輪から移住してきた人達だそうだ。

この山城の小高い処に「三輪七面堂」として小さな社が建っていて、日蓮上人ゆかりの七面天女が祀られている。このご縁を大切にしたいと、散歩の折に度々訪れている。春は枝垂れ桜と石楠花の名所として地元では親しまれている。

さて、下山は、かつては最も栄えた登拝路の北参道をとった。

標高差が大きく長いせいか、歩く人は少ない。樹齢700年の栃ノ木のある宿坊のみが開いていた。かなり道も荒れ、距離もありハードな参拝路になっている。余談だが、ベンチで休んでいたところ大きな栃の実が落下してきた、怪我をするのではないかと坊守に尋ねたところ、今迄事故は無いとのこと、七面大明神様が守っていらっしゃるのかな・・・・法華経のお題目 「南無妙法蓮華経」「妙法蓮華経」を唱えて、無事角瀬の七面山温泉に到着した。

 

「神々しかった七面山」                   H.S

七面山、話には聞いていたが、こんなにも神々しく、人を引き付けている山だとは知らなかった。

読経が響き渡る山をひたすらに登っていくと自分の心も体も何か目覚めるような気持だった。

久し振りの山だったために、登りも下りも必死でついていく感じだったが、何とか無事に行けたことに自然と合掌した。

その後数日、筋肉痛に悩まされたが、己を知るということだろう。

心も体も鍛えていこうと感じた山行に感謝する。

 

「七面山に登詣」                    K.О

七面山のご案内に「登詣」(とけい)という言葉があります。

七面山の登山道は「祈りの道」「修行の道」だからです。ただ、登るのではなく、ご参拝させていただきました。

登山口でいきなり籠が見えました。後でわかりましたが、高齢のお坊様を若い衆が交代で担いでいました。19日は年に一度の大祭の前夜祭が行われる日、全国からの参拝者でにぎわっていました。

つづら折りの登山道の角々には全国の個人から寄贈された名前入りのベンチ、ちょっとした屋根の付いたベンチも配置され、北海道から沖縄まで参拝記念の板看板がある「坊」もあり、参拝者への配慮が伝わります。 歩いている時に聞こえてきた団扇太鼓の音と鍛え上げた読経の声にも励まされました。

意外に蒸し暑かった気温で、時折降る雨は気象条件がよくないのですが、心地よい登山でした。

和光門で「また、一年後にここに来られたことを心より感謝いたします」と声を出している初老の男性がいました。今ここには、健康だからいられること。家族の理解があってこの地に立てることなど、改めて、私もいろいろなことに感謝しました。

敬慎院の伽藍は立派な造りです。前夜祭のために300人以上が泊まったそうです。

法華経のお経の内容は、わからないことも多々ありましたが、個人的な願望から東日本大震災、台風15号の千葉県の復興など社会的なことまで、祈祷していました。

開帳してくださった七面大明神様のお顔は慈悲深く、直ぐそばで拝見できました。

翌日に登った七面山は思っていたより登山する人は少なかったのですが、サルオザセのたくさん付いた樹林帯に苔が美しく、好天に恵まれて、途中で富士山も綺麗に見えました。

帰りに、敬慎院の尼僧様が、私たちが見えなくなるまで見送ってくださった姿が一枚の絵のようで忘れられません。

北参道からの下山は表参道より長い道でしたが、ヤマトリカブトの群生、安住坊の大きなトチノキ、彩雲の素晴らしさが印象に残りました。

この山行を提案してくださった方、同行の皆さまに、心より感謝いたします。

ありがとうございました。

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境内での夜祭・万灯   安住坊とちの神木   表参道入口
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七面山の案内図    高齢のお坊様が乗っていた籠       表参道白糸の滝
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一の池   遥拝所から富士山望む   カラマツ林
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     七面山山頂  

       富士山

        一の池
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 奥の院 影ごう石(ようごうせき)     拝めなかったご来光の帰り        奥の院境内
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 奥の院から望む富士山