山想倶楽部

■ 2011.06.25

'11/6九重山にミヤマキリシマ鑑賞する山旅

期日:6月12日-6月15日

参加者:関口(L)、寺田、広島、伊藤(会員外)石原

 

平成23年6月の倶楽部山行                  記 石原達夫

6月12日: 福岡空港に集合10:15、雨の降りそうな中、関口さんの車に乗り込む。
高速に入るとまもなく雨となり次第に強くなる。 関口さんは一向に気にすることなく悠々と運転される。 途中、北熊本SAにレストランでだご汁定食など食べる。  高速を熊本で降り、一般路に入る頃にはただ事ではない降り方となる。   阿蘇神社を過ぎる頃には雨も小降りとなる。 やまなみハイウェイをたどり、ようやく今日の目的地の牧ノ戸温泉・九重観光ホテルに着く。  この頃にはさしもの豪雨もおさまり、ホテルのロビーから三俣山方面の山にかかる大きな虹は、明日の天気の回復を確約するようだ。 大雨のためホテルの温泉は温度が下がり使えず、ホテルの車でビジターセンター近くの西鉄ホテル「花山酔」に湯をもらいに行く。 九重観光ホテルには、山岳会の大先達である槇有恒氏ゆかりの品々が展示されている一室が有り、興味深く拝見した。  ホテルのご馳走に満足し、早めに床に入った。

6月13日; 晴とはいえないにしても、まあまあの天気となる。 関口さん手配のタクシーに乗り込み8:00、登山口に向かう。  多くの人が登る牧の戸峠を過ぎ、下ることしばし、瀬の本登山口に至る。 ここを出発し(8:15)、二度目の小休止の辺りから灌木帯となり、霧の中に待望のミヤマキリシマがそこここに現れてくる。

関口さんの適時な説明を聞きながら扇ヶ鼻(10:56)につく。 ここまでは関口さんのお考えの通リ誰とも会わない静かな登山道であった。











牧ノ戸からの登山路を合流すると(11:30)急に登山者が増えてくる。 広場のような久住分れにて昼食(12:10-12:40)、いよいよ久住山の登りとなる。 元気な高校生の一団が三々五々駆け下りてくる。  山口県の私立鴻城高校の1年生と聞く、約200名の参加だそうである。 元気一杯の大きな声で挨拶しながら行き過ぎる若さが羨ましい。 霧の久住山1786.5Mの山頂にて休憩(13:10-13:30)、

下って増水した御池をまき、登り返して九重山系最高峰の中岳1792M(14:25)に至り、











続けて、いかつい山容の天狗ヶ城山頂を経て、さきほどの久住分れに戻る。 ここからは下り一方となり、開けた北千里浜に出る。折からの風向きで硫黄岳の噴煙が流れ込み臭気が強いので早々に通過する。 

ゴリラそっくりの猿岩を過ぎると、広々とした「坊がつる」とその手前に今日の宿泊地の法華院温泉が遠望出来る。 谷沿いの急路を下ると、やがて法華院温泉山荘であった(16:55)。 温泉でひと汗流すと夕食になった。 食事の際、隣り合った北海道から来た3人組と親しく話をする。










6月14日: 湿度が高いせいか遠望はきかないが、具合良く晴れとなる。 朝食後ゆったりと出発する(7:30)。  「坊がつる」のキャンプ場を抜けると樹林帯に入り登りとなる。 

小休止をはさんで、展望のあまりきかない単調な登りをたどると、ミヤマキリシマ群が現れ、開けた段原(たんばる)に至る(9:35-45)。  ここからは急な岩の間の登山路をたどり大船山山頂に着く(10:10-10:20)。










一休みの後、段原に戻り、ミヤマキリシマの花咲く中を右手に浅い米窪を巡るようにして北大船山につく。 ここからは樹林帯となり急な溝状の道をひたすら下る。 平治岳(ひいじたけ)との鞍部になる大戸越(うどんこし)に至ると大勢の登山客が休んでいる。 目の前の平治岳は山頂に至るまで一面のミヤマキリシマで覆われていて、まさに圧巻である。 

ここで法華院温泉の弁当を開け昼食とする(11:40-12:20)。 大勢の登山者と共に一方通行の花の登山路をたどる。  ミヤマキリシマの樹は丁度胸の高さで、花を間近に見ながら登ることになる。  ともかく花一杯の中を平治岳山頂1643Mに至る。 









ミヤマキリシマを満喫し渋滞の下山路を大戸越に戻り、満足してお茶タイムとする(14:00-14:20)。 



急ではないが歩きにくい樹林帯の道をたどり、朝通った「坊がつる」キャンプ場に戻る(15:10)。 これから三俣山を大きく巻くように作られた九州自然歩道をたどる。  出だしはいかにも整備された自然歩道だが、先では上り下りのある普通の登山道となる。 途中の「雨が池」を見る程度で2時間以上を殆ど休むことなく歩き、ようやく長者原のタデ原自然観察路の一角をたどり、今日の最終目的地、ビジターセンターに着く(17:25)。 ここから、関口さんの車にて九重観光ホテルに帰着した(17:40)。 充実の、しかし長い一日が終わった。  ゆったりと温泉につかり、遅めの夕食となる。

6月15日: 天気予報通り天気は下りとなり、朝食が済む頃には雨となる。 昨日までは余勢を駆って、由布岳を登ろうかといっていたが、雨では残念ながら次回に回すことにする。 ホテルをゆっくり(10:00)出て、先ずは長者原ビジターセンターで展示物やビデオで九重山群の勉強をする。  1時間ほど過ごした後、今話題の自然エネルギー利用の代表である九州電力の地熱発電所を見学する。 九電は6カ所の地熱発電所を稼働させているが、この八丁原発電所は、1号機、2号機を合わせて11万キロワットの発電能力を持つ日本最大の地熱発電所(熱利用効率の高いダブルフラッシュサイクル方式)である。 女性の説明員の設備の説明のあと、発電建屋に案内され、稼働中のタービン、発電機を見学する。(11:35-12:35)。  日本は火山国なので、この様な地熱発電設備はもっと沢山あっても良さそうだが、八丁原のような、大量の安定した蒸気を取り出すに適したマグマ溜まりの構造を持つ地形はそう滅多に存在しないとのことであった。 しかし新設の八丁原バイナリー発電所は、蒸気だけでなく地熱を気化媒体に移してタービンを回す新しい装置だそうである。 これだと立地はそう難しくはなさそうだ。 そういえば九重観光ホテルは1000キロワットの自家地熱発電装置を持ち全館の電力を賄っているという。   次に九重大吊り橋に行く。 昼食が済む頃に、雨がやんだので「天空の散歩道」の吊り橋を往復する(13:40-14:10)。 長さ390M、高さ173M、実効幅1M余だが、風が吹いていてもほとんど揺れない堅牢な作りの観光目的の吊り橋である。 橋の途中から日本滝100選に選ばれた「震動ノ滝(雄滝、雌滝)」が見られる。 これで今日の行事は終え、帰路となる。 

九重インターより大分自動車道に入り、途中山田SAで荷物や服装を整え、福岡空港に着く(17:15)。 これにて内容の濃い花の山行が終わった。 

謝辞

この山行は北九州支部の関口興洋氏の好意で実施することが出来た。

関口氏は山行の企画、宿の手配、リーダーの大役を務められたばかりでなく、自動車の提供、移動中の一切の運転までされた。 参加者一同深く感謝の意を表する。