お知らせ山想倶楽部

■ 2011.10.14

'11/9小春日和の餓鬼岳登山、風雨を突いての燕岳縦走

クラブ企画/‘11/9月山行

記:日出平 洋太郎

山行日   2011年9月28日(水)~10月1日(土)   3泊4日

集合場所  信濃大町駅側の「ニュー竹の家」 28日中、適宜

コース   29日:大町駅前=(タクシー)=白沢登山口-大凪山-餓鬼岳小屋⇔餓鬼岳頂上

                   30日:餓鬼岳小屋-剣ズリ-東沢岳-東沢乗越-燕岳-燕山荘

                   10/1 :燕山荘-(合戦尾根)-中房温泉駐車場=「しゃくなげ荘」=穂高駅

歩程    29日(8時間20分)、30日(7時間)、10/1(2時間10分)

参加者   3名:L石原達夫、醍醐準一、日出平洋太郎

 

9月28日(水)晴。集合は旅館ニュー竹乃屋(信濃大町駅側)。素泊りだから、寝に行けばいいだけである。参加者が少ないので誰か行きませんかとの石原Lの呼び掛けに応じたのだが、はたして参加者は他に居るのであろうか。信濃大町の竹乃屋には21時半頃着いた。番頭さん?はボクの顔を見るなり、貴方が最後、素泊りの\4,200を払って と前払いを要求して2Fの部屋に案内してくれる。先着の石原、醍醐両氏は布団を敷き、寝巻きに着替えてもう寝るぞ の体勢である。もう一人居る筈の高橋(聡)さんは、体調不良で欠の由。結局、石原さんの呼び掛けに応じた者は他に居らず、彼の抜けた穴を少しだけボクが埋めたにすぎなかったようだ。風呂はトロン温泉とか、理解できない説明文があったが、24時間OKの素晴らしい温泉だ。ともかく明日は早い、風呂から出ては直ぐ寝る。

9月29日(木)快晴。今日は白沢登山口から餓鬼岳まで高度差1,600mを登らねばならない。ブナ立尾根もそこのけの高度差である。頑張らねばならない。

5時半起床。少し早く宿を出て玄関の上を見上げれば大きく「旅籠」とある。何が「ニュー」だか分らない、ここは「旅籠」が相応しいのにと思う。駅前のタクシー会社まで歩いて5分、石原さんが予約していたタクシーが既にスタンバイだ。6時タクシー発、6:22白沢登山口(標高1,000m弱)着、\4,200。各自、備え付けのベンチに座って弁当で朝食。

 
白沢登山口
 白沢登山口

6時40分出発、石原さんを先頭に日出平、醍醐の順で白沢沿いの道を行く。途中で滝を眺めるのも気分転換、最終水場(8時50分、標高1,500m位か)まではまあまあの調子で登れた。時々デジカメで写真を撮る余裕もあったが、写真を3~4枚撮った時点で電池交換のサインが出た。知らぬ間に動画になって電池を消耗したためだ。カメラを懐に入れて休ませれば1日1枚くらいは撮れるだろうか。

最終水場からは、傾斜も急になり、ザラ場が出てきたりして歩き難い。石原さんのペースは全く同じに見えるが、フォローするわが方は少しずつ遅れ出し、醍醐さんと代って、シンガリに付く。時折り、下山者と擦れ違う。単独行が多いが夫婦組や母子らしい組もいる。下界(安曇野)を振り返ればたわわに実った稲穂が黄金色に輝き、この秋の豊穣を約束しているようである。風もなく、恐らく下界は小春日和に違いない。明日は雨という予報が信じられない。11:36大凪山、尾根の肩に出たと云った程度で、山という程のことはない。思い付いて携帯カメラで道標を1ショット。

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大凪山

百曲りを過ぎて小尾根を回り込む(14:20)と見上げる稜線に餓鬼岳小屋が浮き上がって見える。先行していた二人が待っていてくれた。14:30出発、この夏の猛暑の名残りだろう、ダケカンバの葉もまだ緑を残し、ナナカマドも赤いのは実だけである。西日を浴びてダケカンバの幹は眩いばかりに輝いている。15:04餓鬼岳小屋到着。一泊2食\9,000。ざっと15人くらいの登山者がいてその多さに驚く。部屋は別棟に3人だけ、これが有り難かった。少し休んで餓鬼岳へ、15:15頂上着。人が多くて、頂上写真は順番待ち。山々は一望千里に足下のダムまでよく見えた。

17時からの夕食は母屋で。五目御飯に釜飯器におでん、デザートは半割りのグレープフルーツと失礼ながら予想外の美味しさだった。

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餓鬼岳頂上

 

 

 

 

9月30日(金) 風雨

朝起きて外を覗いたらもう雨が降っている。予報通りとはいえ、昨日の無風快晴を思うとやはり残念である。

5:30朝食。数えたら18名が一緒に食事。大方は昨日我々が登ってきたルートを下る模様。石原L は観天望気、風はさほどではないと燕岳行きに決める。

6:20雨支度に身を固めて出発したが小雨程度で大した事はない。前方に鋭い三角錐のような剣ヅリが霧に霞んで城砦のように立ちはだかっている。その内、雨は止み日も射してきて、裏銀座尾根や右下に高瀬川ダム湖まで見えるようになってきた。これは晴れるかなと思ったが期待を持てたのはそこまでで、とうとう本格的な風雨になってきた。岩尾根のヘツリや梯子など視界不良の中を黙々と進むのみ。突然の風に帽子を飛ばされたのは出発してから40分ほど経ったそんな時だった。7:17剣ヅリ、10:03東沢乗越、12:48燕岳頂上、全くの霧の中で石原さんに証拠写真だけ撮ってもらって燕山荘を目指す。電池切れで頼りないマイカメラでも頂上の名板を撮っておく。13:20燕山荘到着。一泊2食で\9,500。靴までビショ濡れで、合羽と一緒に乾燥室に入れるが明日までに靴が乾くとは思えない。濡れた身体はストーブで乾す。明日は中房に下るだけと、気を許してチビチビやっていたら夕飯までにすっかり出来上がってしまった。

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燕岳頂上 証拠写真

 

10月1日(土) 曇、時々雨

5時半頃、天気が気になって外に出たら雨は止んでる。ガスも上がって、昨日はメクラ同然で何も見えずに通過してきた燕岳もはっきり見える。一応、燕岳を撮っておく。

6:04出発、30分前とは様子が違い、ガスに包まれ何も見えない。土曜日とあって登ってくるのが切れ目なし、擦れ違いが大変だったが合戦尾根も下りは速い。8:15中房温泉バス停着。悠々8:30始発のバスに間に合った。石原、日出平は穂高温泉郷の「しゃくなげ荘」で下車、醍醐さんは穂高駅側の駐車場に置いたマイカーで戻ってくる。温泉で汗を流した後は穂高駅そばの「一休」で蕎麦を食べて山行にピリオド、それぞれの帰途についた。