お知らせ山想倶楽部

■ 2011.11.14

'11/10山行報告 四国の山旅

 

石原達夫・記

 月日: 平成23年10月18日-10月21日

参加者: 吉永、田矢(記録)、廣島(会計)、寺田(美)、石原(世話役)

 

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10月18日

羽田空港に集合しJAL000便にて松山空港に到着する(9:50)。  レンタカーはトヨタ・アリオン、5人とその荷物を入れるとぎゅう詰で、これで山道が走れるかと一寸不安になる。 ともかく出発(10:20)。  伊予街道を走り久万にて石槌方面に車を向ける。 流石お遍路の地で、歩き遍路さんを見かける。 石槌スカイラインは、走りやすい道で次第に高度を上げ石槌山の岩峰を左手に見るようになると、やがて土小屋の国民宿舎に着く(12:30)。 

石槌スカイラインから見る石槌山

 早々に身支度をし、石槌山を目指して出発する(12:52)。 日当たりの良い尾根道は左手の面河渓谷の紅葉が美しい。 山頂の岩壁の裾をトラバースするように付けられた日陰の山道を辿ると、開けた場所に鳥居があり、成就社からの表参道に合流する。

一休みに良いところだ。  いよいよ山頂に至る岩壁を登ることになる。  先ずは長さ65mの二の鎖(14:17)、取り付きは40度位で容易に感じるが、段々と急になり60度を超す急斜面となり、いきおい真剣に登ることになる。 鉄の棒を繋げたような鎖で、持ち上げることは出来ない。 スタンスのないところは足を入れる鉄のトライアングルがあり、剥がれそうな岩はセメントで接着してあるが、フリクションの利かない登山靴ではスタンスに苦労する。 二の鎖が終わると、少し岩を登り、長さ68mの三の鎖に到達する。  

   
二の鎖を登る吉永さん

                  三の鎖を登る寺田さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二の鎖で苦労した人も、当然というような顔で登り始める。  平均60度以下くらいか。 今度の鎖は鉄の輪を繋いだようなもので、この輪は丁度地下足袋が入るサイズで、地下足袋の吉永さんは快適に登る。  登り切れば、いきなりという感じで、弥山山頂・石槌神社に出る(15:15)。 

石槌山頂神社

神社に参拝し、一息ついてから、弥山から続く岩稜の先にある最高峰の天狗岳1982mに向かう(15:20)。 天狗岳では大山まで見える大展望を楽しみ、写真を撮り(15:35)、また弥山に戻る。 菓子類を少々食べ、下山に移る(16:10)。 時間が迫っているので帰りは少し急ぐ。  迂回路はしっかりした鉄やアルミの梯子等でよく整備されていて、安全に素早く下れる。  多くの人は、鎖は通らず迂回路から登るようだ。 15分足らずで、二の鎖下に着く。 トラバース路は慎重に、尾根道は早足で歩き、ヘッドランプが必要になる前に国民宿舎に着く(17:30)。 

天狗岳

 

 

10月19日

土小屋の国民宿舎から車に乗り(7:40)、今日最初の目的地、瓶の森山に向かう。 

瓶の森林道は完全舗装されていて安心して走れる。 瓶ヶ森山は笹で覆われたなだらかな山で登り口に大きな駐車場を持つ(9:55)。 人気のある山のようで、男峰と女峰の双耳峰からなる。 幾分低い男山から登る(8:45-8:50)。 次いで女山1896.2mに登る(9:05)。 素晴らしい展望で、石槌山から始まり、目を移せばこれから登る山々が見え、さらには直下に見える瀬戸内海の向こうには中国地方の山々が見える。 山頂をあとにし(9:15)、駐車場に戻る(9:53)。

瓶ヶ森山頂

この山には、今は使われていないようだが大きな山小屋が2つもある。 往時には宗教的な行事でも有ったのだろうか。 曲がりくねった瓶ヶ森林道は単車線で、すれ違い箇所は限定されている。 どういう訳か反対側から来る車はバックしない。 一方的に我が車がすれ違い場所までバックすることになる。 林道は山脈の南側のほぼ標高1600mの等高線に沿ってあり、紅葉で美しい重厚な山容の西森山、黒森山の下を通る。  様々な色合いの紅葉で飾られた伊予富士を過ぎる頃から林道は高度を下げ、旧寒風山トンネル入口に至る。 ここからはヘアピンカーブの連続で更に高度を下げ標高800mくらいまで下がって新寒風山トンネルのある国道194号に合わさる。 車は5kmにおよぶ新寒風山トンネルを通り抜け、国道を更に6km走ると、下津池に至る。 ここからは笹ヶ峰に向かう笹ヶ峰林道に入る。 初めのうちは舗装路だがすぐでこぼこの山道となる。 高々10kmの距離と思うが約800m登る急坂で、満杯の車は車高が下がっているため、車の底をでこぼこの路面にぶつけないようにと、結構気を遣って運転したため、目的の駐車場所まで30分以上かかった。 標高約1000mの登り口となる所には車が数台止まっていた(11:50)。  驚いたことにはマイクロバスまで止まっていた。 山頂直下ですれ違ったマイクロバスで来た人の話では、死ぬ思いで乗ってきたという。  木々に日を遮られた展望のない退屈な急路が続く。 下山してきた人たちはいずれも憔悴しきった様子で、大変ですよ、という。 うす暗い、元宿舎があったと思われる宿を通過すると(12:50)、丸木橋があり、これからは登りも緩くなり、あたりの様子も明るくなる。  木々の間から垣間見る山頂は見上げるように高く、また遠い。 飽きる頃に、分校のような大きな山小屋・丸山荘に着く(13:25-13:35)。  ここには登山者が3人ほどベンチで休んでいた。  女性軍は荷物を小屋に預け、山頂目指して歩き出す。  樹林帯を抜けると急な笹の斜面となりジグザグで登る。  転んだら丸山小屋まで落ちそうである。 斜度が緩むと程なく笹ヶ峰1859.5mの山頂に着く(14:35)。

笹ヶ峰山頂

遮るもののない山頂で展望を楽しむ。 銅山で有名な赤石山塊が眼前に見える。 あまりゆっくりも出来ないので、下山にかかることになる(14:52)。  みっしり茂る笹の山道を慎重に下り、丸山荘でリュックを受け取り(15:30)下山を急ぐ。  駐車場には既に他車は1台もなく、早々に発車する(16:30)。  既に予定より相当に遅れてはいるが、下津池までは慎重に運転する。 国道194号に入れば速度は上がり、西条市の神戸にて国道11号に移り、いよ西条ICで高速に乗る。   井川池田ICで高速を降り、今日の宿、大歩危祖谷温泉・あわの抄に着く(18:43)。  

10月20日

ホテルを出発し(7:38)、今日の目的地・三嶺に向かう。 有名な祖谷のかずら橋までは良い道だが、剱山方面に続く国道439号は改修されたとは言え狭い道路で、特に集落に入ると車1台やっと通れる幅となる。 しかし住民には生活道路であるためか、狭い道の運転に慣れていて、すれ違いでこちらがバックすることはない。 やがて登り口となる名頃に着く(9:07)。 平尾谷林道は大雨で荒廃し通行不能、三嶺林道は工事用道路で一般車の通行は禁止ということで、結局名頃から歩くことになる。 整備された駐車場を出て、新道という標識に導かれ、急な尾根に取り付く(9:17)。 疎林の中に一直線に付けられた、登山路をひたすら登る。 工事現場のある三嶺林道に出て、少し歩くと登山路が出てくる。  ここが新道登山口に当たるらしい(10:00)。  幅広い歩きやすい尾根道を登ると、右手から平尾谷からの旧道を併せる、ここがダケモミの丘というのであろう(11:11)。  この辺りから鹿除けのネットが張られ、鹿の害の大きさが想像できる。 急斜面を登り、樅ノ木の生える尾根に出たところで昼食とする(11:25-11:45)。  尾根を外れ、急なガレ場をトラバース気味に登ると、ひょっこりと山頂稜線に出る。 池があり笹原が美しい。 笹原には縦横に鹿のけもの道が認められる。 一登りで三領山頂1893.4mに着く(12:25-12:45)。

 

三嶺の山頂

山頂からの展望は広く、笹の稜線が連なる高ノ瀬山、剱山が見える。  立ち寄った山頂下の無人小屋は綺麗で快適そうである。  さて下山にかかり、ガレ場では貸し切りバスで来た一行とすれ違う。 今日は無人小屋泊まりという。  下りは、ダケモミの丘(14:07)、平尾谷登山口(14:37)、名頃駐車場(15:10)とかなりハイピッチだが、流石に皆お疲れのようである。  

ユーモラスでリアルな案山子達に混じり写真を撮り、出発する(15:25)。  時間の余裕があるので、奥祖谷の二重かずら橋に立ち寄る(15:35)。  500円を支払い、渓に下りる。 かずらで造られている吊り橋の男橋で対岸に行き、小ぶりの女橋で戻る。  次に谷にかかる野猿(吊舟とも)という人力のロープウエイに乗る。  小観光を楽しんだあと(16:05)、車は剱山下の見ノ越をへて、今日の宿舎のラ・フォーレつるぎ山に着く(16:30)。  

案山子と人 奥祖谷2重かずら橋

10月21日

一転天気は小雨となる。 ラ・フォーレつるぎ山を出て(8:03)、見ノ越に車を止める。

登山リフトは9時からなので、先ずは剱山の名の所以になる剱神社に参拝する。

見ノ越乗り場(9:05)から登山リフトに乗り、西島の降り場に着く(9:19)。   これより、大剱コースを登る。  日本名水百選の御神水に立ち寄り、雨に霞む御塔石を後ろに従えた大剱神社に参拝し、山頂に向かう。  剱山1995mの三角点は注連縄で囲まれた珍しいものであるが(10:15)、風雨で見晴らしも利かず、早々に剱山頂上ヒュッテに入る(10:35)。

剣山山頂、三角点

 

親切な主人のいるヒュッテでは茶菓を食べ、めずらしくリラックスする(11:05)。 下山は尾根道コースをとり、刀掛松を経て、西島駅を通過し剱神社に下る(12:00)。  見ノ越から車でラ・フォーレつるぎ山に戻る(12:25)。 管理人の好意による風呂に入り、昼食の鍋焼きうどんを食し、剱山に別れを告げて(13:35)、高松空港への国道438号を走る。  途中ラ・フォーレの管理人の勧める鳴滝、土釜、貞光の二重うだつ等を見物し、空港レンタカーオフィスに着く(17:10)。 ガソリン補給とかで手間取り(17:38)、レンタカー会社の送迎車で高松空港に運んで貰い(17:41)、今回の山旅を終わる。  

参加者全員の息の合った行動で、ユニークで楽しい、また温泉ご馳走付きの贅沢な山旅を楽しむことができた。