お知らせ山想倶楽部

■ 2018.10.15

9月山行 八ヶ岳撤退の記(山想倶楽部)

9月山行 八ヶ岳撤退の記

高橋 聰

9月25日 曇り~雨

新宿駅に行くと既に下河辺君が乗車予定の9:00発あずさ9号の自由席である5号車の前にザックを置いて待っている。暫らくすると何だか石原さんらしい人が僕たちの横をすり抜けていくではないか、よく見るとやはり石原さんだ。何度か声をかけるが、最近耳の具合があまり宜しくないとの事らしいので、聞こえないらしい。追いかけて行き石原さんと言って肩を叩くとやっと気が付いた。指定席で行く予定だったとの事だが、自由席はガラガラなので、自由席に乗り込む。横田さんは多分小淵沢で合流し、川村光子さんと廣島孝子さんの両名は八王子で乗ってくれば、今回の参加者は全員揃うことになる。

立川近辺で川村さんに電話をすると、何だか様子がおかしい、電話に男の人が出て、おい高橋さんからだと言っているのが聞こえる。取敢えず4号車に乗っているからねと電話すると、廣島さんと4号か5号車近辺で待ち合わせていると言っている。乗ってきたら直ぐに判るだろう。

八王子について彼女達が乗って来たかどうか確かめるが、自由席には乗っている気配はないどうしたのだろう。若しかしたら指定席にでも座っているのかもしれない。

心配しても仕方が無い。皆呆けても可笑しくない年だが、まだ誰も呆ける気配はないので安心だ。

乗り替え駅の小淵沢で下車して、小梅線に乗り換える為の連絡階段で待って居ても、現れず、小梅線のホームに行くと横田さんは既に到着して待って居る。仕方無いどうなっているのか確認するために再度電話をしてみると、まだ家に居るとの事。何と予定日を間違えていたようだ。当初7月に出した案内では、9月の26日~28日として有ったが、9月の例会で日程を一日前倒しにして日程を25日~27日に訂正して、山行届もそれで作成し各自に送ってあったのを良く見ていなかったようだ。これでは何とも致し方無いので、4人で今回の計画を実施だ。

松原湖駅では依頼してあったタクシーは既に到着して待って居る。6人の予定だったのでジャンボタクシーを依頼してあり、非常にゆっくりと座れる。直ぐタクシーに乗り込み12:30。本沢温泉入口に向かい、道路に本沢温泉入り口と書かれている看板の所に13:00到着『車はこれより2キロ程奥まで入れるのだが、タクシーはここまでのようだ。』(7.460支払)少し雨模様なので、全員雨対策をして直ぐに出発する。

今日の行程は本沢温泉迄行けばよいのだから、何も慌てていくことも無い。だが石原さんと、横田さんは、さっさと行ってしまった。一時間程でゲートに付、少し休憩を取り、歩き始めて少し行くと後ろの方から足音が聞こえ、徐々に近づいてくる。どうやら足音は一人のようだ、直ぐ傍まで足音が近づいてきたので、後ろを振り向くと、若い御嬢さんだ、忽ち追い抜かれ、少し前を行く下河辺君の事もアット言う間もなく追い越して、直ぐに姿が見えなくなってしまった。何とも羨ましい。僕たちにもあのように歩いている時代が有ったのだが、それはもう遥か遠くに過ぎ去った夢の中の事と思うしかない。今の状態を良く理解して山歩きという遊びを、何時までも楽しもう。

キャンプ場の先より少し急な道となり、最後の一足掻きをしてやっと本沢温泉に到着する。

宿で聞くと本日の予約客は、何組が有ったようだが、この雨の為キャンセルが有り、僕達だけのようだ。

少し休んで野天温泉に行こうとするも、宿から7~8分程度時間もかかり、更衣室も無いようだ。いくら日本最高所にある野天風呂といえ、雨も降っていて、更衣室も無いのでは行っても仕方ない。内風呂も温泉なので、それで我慢をしよう。雨で冷えた体を温めるべく着替えを持って内風呂に行くが、これがなぜか遠い。建物の一番端にあり階段をかなり降りて行かねばならない。湯に入ると何故だか全員手の指先が痺れると言う。体には悪くはないのだろうが,強酸性の湯質のせいだろう。洗い場には上がり用の、お湯どころか水も何も無い。ただ温泉に浸かって体を休めるだけだ。直ぐ横の洗面所には、水が流し放しになっているので、この風呂場にも一つか二つくらいの蛇口が有っても良さそうなものだ。

そうこうしているうちに時間も17:30となり夕食の時間となった。

ここ数回の山歩きで、旅館に泊るより、山小屋に何回か宿泊しているが、山小屋の食事でも、以前はそれでも何とか食すことが出来たのだが、体質が変わったのかどうか自分でも不明だが、何と無く食欲が湧かない。今日も見ただけで何も食べる気がしない。取敢えずビールでも頼もう。そして何も食べないと言うわけにはいかないので、汁かけ飯でも軽く頂くとするか。

食後談話室にストーブの火が入っていると言うので、全員で行ってみると火は消えている。

火つけ道具が何もないのでここに居ても寒いだけだ。部屋に帰る。

部屋に帰り外を見ると、激しく雨が降っている上に風もかなり吹いているようだ。明日はどうするか皆で相談すると、明日も何だか天気が悪そうだ,稜線で風だけなら良いが、雨に叩かれると皆の年を考えると、どうやら中止とした方が安全だと衆議一決、明日の行動は中止して、しらびそ小屋経由で稲子湯に下り、温泉にでも入り、帰ることにしよう。

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9月26日  曇り

朝起きて空を見ると何だか晴れ間が見えている感じで、天気予報を聞いてみると午後からかなり荒れそうだ。明るくなるにつれ、本沢温泉から見える範囲はかなり良さそうだ。

此処まで来て、何もせず稜線に一度も上がらず帰るのは何とも釈然としないと、しきりに石原さんが一人言を述べている。然し昨夜衆議一決して決定した事を覆すことは大儀に反する事であり、これからの全ての会の行動に繋がる事なので、昨夜の決定通りに行動をすることに最終決定。6:00に朝食後7:15に本沢温泉を出発してしらびそ小屋(9:00~9:20)で美味しいコーヒー(注文してから豆を挽きドリップ)を戴き稲子湯に11:00に着いて温泉をゆっくりと楽しんで11:53 発のバスに乗り小海駅に12:10に到着後解散。

小海線から見える山々の稜線は全て厚い雲の中。山は決して逃げることはないので、中止して良かったのだろう。いまさら無理をする齢でもないですからね。次は天気の良い時にでも行きましょう。何回か行っていれば、そのうちに登ることが出来るだろう。