お知らせ山想倶楽部

■ 2016.04.17

ドロミテ・コルチナダンペッツオのスキー(山想倶楽部)

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コルチナダンペッツオを滑る

記:石原達夫

 

今年の海外スキーは2月20日から30日まで、イタリアの北部ドロミテに位置するコルチナダンペッツオに滞在し、ドロミテ山群でスキーを楽しんだ

参加者  石原達夫(総括)廣島孝子、酒井展弘、石原泰子、鴫原孟志、後藤早登、

                山田功(添乗ガイド)

コルチナダンペッツオはベニスから車で2時間程度のドライブで到着する比較的アプローチの良い町で、1956年第7回冬季オリンピックが開催され、トニー・ザイラーの史上初の三冠王と、猪谷千春の回転で銀メダル獲得とで話題となった。

旅程は空路ローマに行き、乗り換えてベニス空港に到着。初日は遅いのでベニスに泊る。

21日はベニス観光で、ホテルのバスでローマ広場に行き、ここからは運河を走る水上バスでサン・マルコ寺院に着く。寺院を拝観し、リアルト橋に至りここで昼食とする。午後は水上バスで移動し、アカデミア美術館を見学した。その後、水上バス、ホテルバスでホテルに戻り、チャーターの専用ミニバスに乗り込みコルチナダンペッツオに向かう。

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サン・マルコ広場 ローマ広場の水上バス

 

コルチナのホテル・ポンテキエサは中心街から少し離れている三ツ星のホテルだが、なかなか居心地が良い。朝食は、ふんだんに取りそろえたバイキングスタイル、夕食は毎回アペタイザーとアントレはセレクションのできるフルコースであった。

コルチナから直接行ける主要なスキー場は2ヶ所あり、いずれも街外れのゴンドラに乗るところから始まる。

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トファーナの岩山とオリンピックコース 同レストラン風景

 

1.は宿から歩いて行けるところにあるトファーナ行きゴンドラに乗り、途中乗り換えでトファーナ・ディメゾ3244M山頂下のラ・バレスに出る。いきなり放り出されたらビビるような急斜面だらけである。ここから西に一段下がったところの上部がオリンピックコースのポメダス2303Mで、峩々とした岩壁に両側を囲まれた急な廊下のようなコースである。下部は街に近い駐車場までつながる長く緩いファミリー向け斜面になっている。 

スキー1日目の22日はこのトファーナ上部の急斜面とポメダスのオリンピックコースで滑った。また最後の日の27日は、またここに来たが生憎と濃霧で1800M以上は視野がほとんどなかったのでポメダスの下部の緩い斜面でスキーを楽しんだ。

2.は宿から少しスキー循環バスに乗って着くフローリア行きゴンドラで、着いたところがフローリアのゲレンデになり、目の前はTバーリフトもある適当な斜度のゲレンデである。私たちはその先にある急なリフトで上がるフォンディ峰2360Mから始まる急斜面で滑る。あたり一帯はドロミテの屹立した岩峰群に囲まれた素晴らしい斜面である。

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ゾンフォルカの谷

この先、水平リフトから道路を渡った先にあるクリスタロ峰3216Mの懐から登るソンフォルカの峡谷は上部ルンゼ状の急な谷で、シルベスター・スターローンの映画クリフハンガーの場面になった所とかで、わくわくしてこの狭い峡谷を滑った。私たちはスキー2日目の23日と26日にこのフローリアコースのフルメニューを滑った。

24日は私たちのメイン・イベントのドロミテ名物セラロンダ一周コースに挑んだ。

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セラロンダの山を1周する

 

 

ホテルから専用ミニバスで山道を走ること約70分で目的地の出発地点に到着する。ガイドは国際山岳ガイドでもある大男のマニエルさんで、彼のリードでスタート地点のアラッバから数多くのゴンドラ、リフトを乗り継ぎ、セラロンダの雄大な山塊を眺めつつ右回りで6つの峠を越して効率よく一周した。

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これに挑んだメンバー

 

 

 

前半はスタミナを消耗する急斜面が続く。丁度半周のセラ峠にある隠れ家的なロッジのカルロ・バレンティにてゆっくりと昼食をとる。午後は比較的楽なコースとなり、4時過ぎ出発点のアラッバに戻った。このコースは昼食以外休みなく滑り、ガイドなしではとても日没までにはゴールインしえないマラソン・コースであった。

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ファルツァレーゴ峠

 

25日は再びマニエルさんのガイドで、昨日のセラロンダに行く途中のファルツァレーゴ峠が出発点だ。峠の駐車場からゴンドラでいきなり目前の岩山、ラガツオーイ2778Mに登る。山頂には第1次大戦時の要塞跡があり山小屋もある。私たちの今日の滑降はこの山頂から始まる。右手の大きな岩峰群を眺めながら下るコースは基本的に氷河で、コース脇の岩壁には氷瀑が懸かっている。スリリングな氷河を抜けると、ゆったりとしたセントロフォンダ村1650Mに出る。

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ラガツオーイ氷河

約1000Mの標高差を滑ったことになるがこの間ほとんど休みなし。ドロミテのスキーは実に体力を要する。ここからは何と馬車の曳くロープにつかまり平地を行く。サンカシアーノ村の上部にあるゲレンデはゆるくて比較的短いリフトが集まっている長閑なファミリースキー場だ。このゲレンデを過ぎ、ぺドラセス村はリフト乗り継ぎで通過し、さらにリフト2段で上がった先には信仰を集める教会施設がある。この下のやはり隠れ家的なレストランのリー・パディア・ロッジで少し遅い昼食となる。午後はサンカシアーノ村のゲレンデを滑り抜け、昨日行ったセラロンダ方面に近いプラロンギア峠でスキーを終了する。ここからはミニバスでファレツァレーゴ峠に戻り、マニエルさんに別れを告げる。

途中、バスの運転手さんの好意で街を望む丘に建つ第一次大戦の忠霊塔に寄らせてもらう。27日は早めにスキーを切り上げ、街に買い物に出たが、主要な店は16時頃からの開店なので待ち時間があった。ホテルでは夕食前に1室を借り切り、皆で最後のお茶会で楽しんだ。 

28日朝6時にはホテルを出る。皮肉なもので昨夕からの雪は30cmほどに積もっていた。

 

総評 今年のドロミテはガイドも驚く雪の少なさである。従って雪崩の危険はないが、雪面はカリカリに固まっているところがほとんどだ。しかし毎晩2~3cm積もる新雪が多少の緩衝材になり、エッジが全く効かないということはなかった。

ヨーロッパのスキー場は、その規模の大きさと、目を奪われる山岳風景で圧倒される。

少々贅沢だが年に1度はこういうところでスキーをしたいと思う。それにしても今年のメンバーはやる気満々、シニアにしては気力、体力が十分な強力なパーティであったので、予期した以上に存分に滑ることが出来た。                    

以上