お知らせ山想倶楽部

■ 2018.09.18

白馬山行 報告(山想倶楽部)

白馬山行

柴田 勧

期日 平成30年8月29日~9月1日

参加者 石原達夫、高橋 聡、横田昭夫、柴田 勧

恐らくは山想俱楽部最後の北アルプス山行でしょう、とのお誘いメールだった事、栂池コースは歩いていないので、16年振りとなる白馬岳山行に参加する事した。

一行は4人、平均年齢77.6歳の円熟期経過山屋の面々である。

 

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自然園駅で出発用意

8月29日

前泊宿舎 ひらた に、横田さんも車で到着、傘をさしてロープウェー栂池高原駅へ向かう。素晴らしい景色、輝いている白馬3山と想像イメージとは真逆の、人いきれのガラスの曇り、外は雨、ガスがかかって近くの景色がやっとみえるだけ。

ゴンドラ上駅の栂池自然園駅でしっかりとした雨対策装備を身に付け、傘をさして登行開始となった。ビジターセンター手前から指導標に従い登山道に入る。すぐに階段状の急な斜面をゆっくり、ゆっくりと登り始める。ネマガリ竹が両側に密生、水はけ悪く小川のような道、それでも、ゴゼンタチバナの真っ赤な実が目に入り慰められる。雨も小雨、いつしかやみ、木道の天狗原に到着。ベンチに座り昼食を摂った。

木道を通り過ぎるとまた階段状傾斜に戻り、やがてゴロゴロした岩階段になる。この乗鞍岳のごろごろ岩はトレーニング不足の私には応える。ごろごろ安山岩のだだっ広い山頂で石原さん、横田さんの二人には先行してもらい、釣り気味の左足を回復させるようゆっくりゆっくりと歩き後を追った。幸いにも下り坂、お天気は回復傾向、目的の白馬大池のほとりの山荘も見える。小屋も間近い池のほとり、ガスがかかって山頂部は見えない小蓮華岳方向に向かい二人は休んで待っていてくれる。小屋の前で雨具等を干す紐に吊るしてチェックインした。やがて到着した高橋さんも入れて陽も差す大池山荘前広場で楽しい乾杯タイムを過ごす。

栂池高原駅発8:20  天狗原11:50~12:15 白馬乗鞍岳 13:45 大池山荘14:57 

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白馬乗鞍岳頂上 白馬大池で乾杯

 

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三国境にて

8月30日

晩秋に切り替わりつつあるお花畑の中を出発、更にはハイマツ帯を登り雷鳥坂の広い尾根に出て、下を見下ろしながら呼吸を整えた。気持ち良い縦走路、山頂部の厚い雲がなければなお良いのだが青空も見える。写真を撮ったり、メモを取るたびに先行する二人との距離が遠くなっていき、小蓮華山、三国境と時間調整するたび有難く追い付く。三国境では事情が許せば雪倉岳往復も可能な時間的余裕があり、のんびり休んだ。昨夜同宿の埼玉峠の会とかの女性7人グループが追いつき、あれこれ話し混んでからから出発していった。気温も下がり気味で行動再開。風が出て、雨も降ってきたので雨具装着、稜線ではかなりの強風雨となった。先行していった女性グループは岩陰で天候待ちの様子だが、追い越して通る。右側からの烈風、左側は落ち込んでいる崖、吹き飛ばされないように道を選び、慎重にストック使用で3点確保しながら白馬山頂を通過した。すぐ小屋を目指して下山して行くものの、ガスの中、何も見えず、こんなに遠かったかなと不安に感じながら降りて行き、やっと白馬山荘に到着した。すぐ乾燥室へ靴まで入れて、朝もらった弁当を摂った。高橋さんは1時間後到着、強風のため呼吸困難で大変だったようである。明日もこの状況では行動するべきでなく停滞が濃厚となってきた。

大池山荘発6:10 船越の頭7:10~20 小蓮華山8:18~52 三国境9:30~10:27     白馬岳11:25 白馬山荘 12:00

 

8月31日

強風豪雨の警報も出ている悪天候のため白馬山荘にて終日停滞

食堂の前室休憩室にテレビがあり、天気予報が固定して映し出され、停滞の多くの人がここに集まってくる。この中で我がグループの判断、行動、が注目され出していた。

稜線の強風を避け、アルバイトの少ない大雪渓を降りることでアイゼン借用、返品等も検討し、バス時間も計画していたのだったが・・・・。

 

9月1日

石原さんが情報収集、大雪渓は下りられない。途中橋が流され、他にも問題ありそうとのこと。強風の稜線を通るものの、最も問題の少ないコースは栂池高原への下山が最良との判断。

埼玉女子グループ、山小屋から引率を依頼された台湾からの男女4人の若者を含めて、計15人が悲観的天候の中、白馬山荘を出発する。一昨日より雨、風とも強くないものの、身をかがめながら白馬岳山頂を経過、時折雷鳥が見え隠れしたりして、一行全体が足を止め、和む時間もあったが、緊張感をもって、無事小蓮華山を通過、各グループは張りつめた気分から解放されて大池小屋に入り休憩した。天候も回復傾向、それぞれのグループは我々と離れ、栂池高原コースを選んで出発していった。高橋さんを待つこと1時間、なかなか現れる気配がない。高橋さんは今朝出発する時呼吸の状態が悪く、白馬の頂上迄行く元気がないと言っていたが、あの人の事だ、少し遅れても必ず安全に降りてくるだろう。先に行くと言うメモを小屋の従業員に頼み、我々も下山再開。乗鞍岳山頂付近で台湾グループを、下部噴火石群で埼玉女子グループを追い抜き14時のゴンドラに、さらに15時28分長野行バスに石原さんと乗ることができた。ついぞ山容稜線を仰ぎ見ることのない日々であった。

秋田には23時02分着、翌朝石原さんから電話あり、高橋さんは私より先の時間に無事、帰宅しているとの事、ほっとするとともに、悪天なりに久し振りの旧知岳人とのおつきあい楽しさを感じる山行であった。

白馬山荘発7:05 白馬岳頂上7:25 三国境8:00 小蓮華山8:40 大池小屋10:00~11:05  白馬乗鞍岳11:50 天狗原12:35~12:40 栂池自然園駅13:40 栂池高原駅14:30