お知らせ山想倶楽部

■ 2019.03.30

スイス・ツエルマット・スキー紀行

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スイス・ツエルマット・スキー紀行

 

期日:2019年2月24日~3月5日(10日間)

参加者5名

石原達夫、石原泰子、鴫原孟志、後藤早登、春原幹男 敬称略

 

2/24

2時50分自宅発専用乗り合いタクシーで成田空港へ向かう。初めてのヨーロッパ旅行、気持ちが高ぶりなかなか眠れない。空港にてスイスフランを購入(115円/1CHF)。定刻8時30分にガイドさん、参加の5人の皆さんと落ち合う。スイス航空LX161便10時40分出発⇒佐渡島⇒ハバロフスク、シベリア上空(北緯65度)を飛行しモスクワ、プラハ上空⇒スイスチューリッヒ国際空港到着時刻15時(日本時間23時)。空港から専用車に乗り一路ツエルマットへ、途中カンデルシュテークで道が終わっており車に乗ったまま運ぶ列車でユングフラウから続くアルプス山脈の下15km程のトンネルを抜ける。これが出来たお蔭で目的地への時間が大幅に短縮したそうです。テッシュ駅で専用車を降り電車に乗り替え一駅で目的地のツエルマット駅に到着19時過ぎ。駅前のホテル“ゴルナーグラート” へチェックイン。早々に部屋に荷物を置き軽い夕食を戴いた。パンにチーズとハム。さあ、これから6日間の滞在です。部屋のベランダからスキー場と思しき方向に星が輝いている。明日の晴れを期待して床に就く。

 

2/25 スキー初日  天候 快晴

5時30分起床、空には星と月が、晴れてるぞ! シンボル:マッターホルンのモルゲンロートを撮りに撮影スポットに足を運ぶ。三脚にカメラを据えスタンバイ。手が悴むのをこらえ待つこと1時間余7時21分山頂に日が当たる。東には三日月がまだ明るい。ホテルに帰り朝食を戴く。メニューはパン、ハムエッグ、チーズ、ヨーグルト、ベーコン、コーヒー。さすがに本場ならではである。スキー準備をしホテルを9時30分出発、ゴルナーグラート登山鉄道駅にて6日間フリーパスチケットを購入、金額は高いけれど何回も乗れるので便利。初日は登山鉄道で1600mから終点Gornergrat3089mまで上る。線路の真ん中には歯車使用のアプト式、日本ではすでに廃線になっているが信越線の碓氷峠(横川⇔軽井沢間)があった。車窓からはマッターホルンが真っ青な空に朝日を浴び堂々と聳えている。何とも神々しい。高度が増すにつれ見渡す限りの広大な白い起伏のある斜面が目に迫ってくる。至る所にコースがあり自由自在に滑るスキーヤーが目に入ってくる。日本のゲレンデとはまるで規模が違う、只々驚くばかり!! 乗車40分程で終点Gornergrat3089mに到着。電車を降り少し上の展望台まで上がり360度の眺望を楽しむ。東にはモンテローザ山群(主峰4634m)とこれに端を発するゴルナー氷河が眼下に延びている。右前方にはリスカム、ブライトホルンと4000mを超える山々が迫る。その間にちょこんと座ったかわいい双子はカストール、ポリュックス。これはふたご座の星と同じ名前である。西方にはマッターホルンとその両脇、遠方にスイスアルプスが連なっている壮大な眺めで雲一つない何と幸運に恵まれた景色だろうか。いよいよ標高3089mからの滑走だ! 天候気温ともこの上なし、滑り出しは緩い長大な斜面でバーンは硬い。ガイドさんにコースリード頂きながら滑る。空気が薄いせいか息切れと膝の疲れ、とにかく距離が長いのだ! ガイドさんに付いていくのがしんどい。周りの雄大な景色に後押しされながらの滑走である。乗車してきた登山電車と並んで滑走、やはり滑る方が早い。Riffelberg(2582m)からリフトでGifthittli(2935m)まで昇る。この間を3コース滑り、Riffelbergの見晴らしの良いレストランで至福の昼食。自分の好きなものをサラにとり会計、ビール・サラダ・スープ・ケーキ2個、ちょっと多かった。おなかを満たしさあ午後の滑走だ。登山鉄道の脇を下りFuri(1867m)まで滑り降りる。此処からゴンドラ、リフトと乗り継いでまたGifthittli(2935m)まで昇ってきた。今度はBreitbodenを廻る長距離コース29番を滑り降りRiffelalp(2211m)駅でゴルナーグラート鉄道に乗車、本日のスキーを終える。ホテルに帰り夕食までの間、ガイドさんに街を案内してもらった。この村はバス、タクシー全て電気自動車で滞在中の6日間一台も燃料車を見なかった大変クリーンな村である。山麓の所々にロッジの屋根の煙突から煙が上がっている、何とも風情がある。

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モンテローザ山群 上る電車

 

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イタリー側のマターホルン

2/26 スキー2日目 天候 快晴

駅前から村内バスでリフト乗り場へ移動、シュルーマッテン・リフト乗り場からゴンドラFuri(1867m)で乗り換えSchwarzsee(2583m)⇒TrockenerSteg(2939m)、更に乗り継ぎ⇒クライネマッターホルンMatterhorn glacier paradice(3883m)まで昇る。真に槍の様に尖がった岩である。終点は岩の中でトンネルを歩き外に出る。富士山より高いが日が眩しく寒さは感じられない。眼下にはこれから滑るコースがはっきり見える。シンボルのマッターホルンは東方から見ると形を変えている。その左遠方にはモンブラン(4811m ヨーロッパアルプス最高峰)が、すかさずシャッターを切った。今回是が非とも写真に収めたい山で願いが叶った。景色を堪能しスキーを履きTesta Grigia(3480m)に滑り降りる。此処はイタリアとの国境地点でありこれからイタリア側のスキー場Breuli-Cervina(2050m) に滑り降りる。南斜面なのでバーンも滑り易い、マッターホルンも特徴のない形に変えている。Cervinaのレストランで昼食(ビールとピザ)をとる。イタリアでは通貨はユーロなのでガイドさんに立て替えてもらった。イタリア側から帰るのにリフトを5基乗り継いで国境Theodl-pass(3301m)まで昇る。スイス側に入ると遠方眼下にツエルマット村、真正面のTrockenerStegへの広大なスロープを滑り降りる。ここは氷河の上だ! 何とも心地よい、左にはシンボルのマッターホルン東壁、ヘルンリ小屋が手に取るように近い。40分ほどの長い滑走でSchwarzsee(2583m)に到着、一息入れて更に滑走、時折り狭い急斜面を含む林間コースを下り緩やかな長い林道を過ぎFuri(1867m)まで滑り此処で一日のスキーを終える。ゴンドラで降り、村内バスにてホテルへ。夕食は円型の大きなチーズを専用ヒーターで溶かしこれをパンやパスタに落とす郷土料理が振舞われワインと共に舌鼓、思い出に残る至福のひと時でした。部屋のベランダから夜空を見上げると冬の星座オリオンが日本と違い少し角度が低く見える。やはり高緯度であることがわかる。マッターホルン方向に輝く星の撮影を試みた。

 

2/27 スキー3日目 天候 快晴

申し分のない快晴、ベランダからマッターホルン東壁にモルゲンロートを見る。ゲレンデを挟んで東の空には三日月が輝いている。今日はどこを滑るのだろうか・・・

ゴンドラを乗り継ぎスキー場の最高峰3883mクライネマッターホルンへ昇る。展望台からの360度絶景を満喫しTesta Grigia(3480m)経由で昨日とは別コースをイタリア側Cervina(2050m) に滑り降りる。標高差にして1800mを滑走したことになる。所要時間約45分。距離にして10㎞あるだろうか。折り返しゴンドラを乗り継ぎTesta Grigia(3480m)まで昇りスイス側のバーンを滑る。

TrockenerStegで昼食をとり、午後は国境Theodl-pass(3301m)まで2回昇り滑走して昨日と同じルートでFuri(1867m)まで滑り降りる。本日も総滑降距離は20㎞位かな・・・

2/28 スキー4日目 天候 快晴  

四日目はGornergrat3089mからRothorn3103m、Hohtalli3286mのコースを滑る。

登山鉄道駅からGornergratまでの車窓の景色は右方向に聳えるマッターホルンを見ながらカラマツ帯から高度を上げるに従い一面の広大な白いバーンと4000m級の山群がせり上がってくる。終点3089mから一旦Riffelberg2582mまで滑りゴンドラでGifthittli(2935m)まで昇る。そこからGant(2223m)まで初めてのコースを滑り込む。ここはFINDELGLETSCHER(フィンデル氷河)の

上にある。リフトでBlauherdまで昇る途中、離れた岩に上に野生の山羊(アイベックス)を発見。かなり希少な動物だそうだ。シャッターチャンスが無かったのが極めて残念!! ゴンドラに乗り継ぎRothorn3103mへ昇って来た。展望台からはフィンデル氷河が眼下に迫り先のGantの下部へ延びている。見上げるとモンテローザはじめ右へリスカム、ブライトホルンが連なる。その隣に今回昇った最高峰のクライネマッターホルン(3883m)を眺める事ができる。随分と遠い。更に右眼下にはこれまで滑走した多くのバーンが一望に見ることができる。何と広大なことか驚きである! シンボルのマッターホルンもスリムで凛と聳えている。ここからのビューが一番良いと云われているのもうなずける。絶景のパノラマを満喫した後、Rothornを巻くようにBlauherd、Sunnegga(2288m)へ滑走、更に北斜面の林間を滑りPatrullarve(2000m)迄下る。そこからゴンドラを乗り継ぎ再びRothorn3103mに上がり今度はフィンデル氷河上のGant(2223m)へ滑り込む。そしてゴンドラでHohtalli(3286m)迄一気に昇る。次にRosenritz、Riffelberg(2582m)まで滑り降り先のレストランで遅い昼食をとる。腹ごしらえをして登山鉄道雪崩防止トンネルの脇を下り林間コースをFuri(1867m)まで滑り降りる。

再びゴンドラでRiffelberg(2582m)まで昇り、駅から登山鉄道でホテルへ。今日も十分に滑り疲れました。

 

3/1 スキー5日目 天候 晴れのち小雪  

朝、駅前のバス乗り場で並んでいるとヘルメットとカラフルなスキースタイルの可愛い子供たちがそれぞれの親と手を繋いで駅に入って行った、何とも愛らしい光景に出会った。その傍らでオレンジの上下服を着た年配の男の人が一輪車を止めて道路のゴミを長いステンレスのゴミ挟みで拾っていた。

その姿を見ることで更にこの村はクリーンな観光地として発展しているのだとつくづく感じた。

村営バスに乗りゴンドラ乗り場へ、ゴンドラでFuri(1867m)、Riffelberg (2582m)まで昇り更に登山鉄道に乗り換えGornergrat3089mまで昇る。マッターホルン頂上に雲がかかり始めている。風も出てきており気温も今までと違い下がってきている。天気はどうやら下り坂の模様。Riffelbergまで滑って昼食をとる。午後はGifthittli(2935m)まで昇りRiffelberg迄を滑って登山鉄道で早めに帰ることとした。電車の中ではスキー帰りの5,6歳の女の子が母親の前でわき目も降らずにスマートフォンを操作しているのを見て「何処でも同じだな」と笑いが出た。案の定、下に降りた時には小雪が舞い始めていた。

 

3/2 スキー6日目 天候 曇りから晴れ

昨夜からの雪は止んで数センチの積雪、ベランダから雲間にマッターホルンのモルゲンロートが見え隠れしている。この分だと晴れそうだ。スキー最後の日である。今日はゲレンデ最高地点のクライネマッターホルンまで昇る。TrockenerSteg(2939m)では太陽に日傘が掛かっていた。20cm程の新雪が積もっている。最高地点に昇るゴンドラから見る氷河の氷は気温が低いせいかその蒼さを鮮明にしている。最高地点3883mからは雲は有るも視界は良好、最後の一日のスキーの滑り出し、安全にしかも果敢にTrockenerSteg(2939m)まで滑る。時々コースを少し外れ新雪に挑む、なかなか気持ちが良い。ヘルンリ小屋が白く光っている。国境直下まで掛かっているゴンドラに乗りそこからのコースを滑った後TrockenerStegへ昇り昼食をとる。午後はまた最高地点まで昇る。ここでの最後の景色を頭に残し最長且つ最高度差2000mのFuri(1867m)まで滑り降りる。雄大で最高なスキーツアーを堪能した。ホテルに帰り記念の土産品を購入。夕食ではツエルマットスキー6日間無事に終わった事に感謝し飲み物で乾杯、間違えられたストックも戻りめでたし。帰りの支度も全て済ませ就寝。

 

3/3 天候 晴れ

朝食後ホテルを出、駅前から専用車にて一路チューリッヒへ向かう。往路と同じルートを通るのであるが帰りは車窓からの景色がまた一段と思いも深く後ろ髪を引かれる(髪は少ないが)。

スイスでは全ての車は昼でもライトをつけて走っている。4時間ほどでチューリッヒ空港近くのホテルに到着。チェックインをして外で昼食を済ませ電車でチューリッヒ市街に向かう。さすがにスイス一の都市だけあって中央駅も大きく国内と国外との発着場所がきちんと分かれている。路面電車が行きかうバーンホフ通りをチューリッヒ湖に向かって歩く。通りから少し入ったリンデンホフの丘では地上に敷かれた石板の上でチェスを楽しんでいる。見物者は椅子に腰かけて見守っている光景に驚いた。湖の入り口ではアルプホルンを吹く男の人がいた。湖には数羽の白鳥が悠々と泳いでいる。リマト川に掛かる橋を渡り対岸を駅に向かい戻る。対岸からは尖がった高い屋根の協会が見える。西洋の時代を感じさせる風光明媚な静かな街の印象でした。

 

3/4 天候 曇りのち雨

朝食後、ホテルから専用車でチューリッヒ国際空港へ向かう。空港での出港手続きをして搭乗窓口で待機、隣の搭乗窓口には数人の警察官が自動小銃、ライフル等を抱えて立っている。物々しい雰囲気である。離陸掲示板を見るとテルアビブとあった。我々の乗るスイス航空便は予定時刻を15分程遅れたが無事に離陸、飛行時間11時間ほどで成田空港、予定時刻より30分早く到着した。

今回のスキー旅行、天候もベスト大変思い出に残る旅でした。参加されました皆様、本当にお世話になりました。有難うございました。

春原幹男 記 

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