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井上山&須坂基線&根子岳 森合 孝信
昨年に引き続き、須坂基線探索を実施した。今回は、隊員の自動車に分乗しての探索であった。
10月24日、天候曇り、上田駅10:00に13名が予定通り集合。4台の隊員車(平野車、加藤車、関車、井上車)に分乗し須坂長野ICから須坂市へ入った。前回から繰越された増大点である井上山から探索を開始した。11:45枕状溶岩が露出している登山口(標高約300m)を出発。山道にはカシワの木が多く見られた。途中、四等三角点、須坂市が一望できる小城、大城という山城跡(看板には「主の井上氏は信濃源氏」と記載)や空堀跡を通過。気持ち良く山道を歩く。12:50井上山山頂(771m)に到着。山頂は木々に囲まれ展望はない。一等三角点はよく整備されていた。しかし、井上山は我々の低山という思い込みを一蹴させた。頂上直下では長い土の急斜面。滑りやすく雨天時は退却しなければならないコースだ。井上山で昼食をとり15:00に下山。その後、須坂基線の西端と東端を確認した。
井上山遠望と井上山山頂にて(雨傘にカメラを付け自動撮影)
西端は赤いリンゴがたわわに実る傍にあった。保護石は1個もなく,三角点は四方が欠けていた。東端は、コンクリート枠に囲まれ保護されていた。両端とも約10度方位が違う(地図の西偏7度と一致)。女性陣が隣の林檎畑で「2週間ほど早いので売るわけにはいかない。持っていけ」と言われ農家の方からリンゴを貰い感激していた。
須坂基線西端(左)と東端(右)
赤や黄色に変化する景色を楽しみながら、17:10菅平高原のペンション「ウッドラフ」に到着。ひと風呂あとに夕食とワイン等を美味しく楽しんだ。NPO法人「やまぼうし自然学校」事務局長の瑞慶覧さんが加わり、珍楽器「鼻笛」が披露された。吹き方から関氏の尺八作りの話が引き出され、井上氏の「竹」に纏わる奥深い話に広がった。オーナーの加藤さんも参加し楽しい時間となった。2次会では、NHK『剣岳測量物語〜40年「点の記」〜』のDVDを鑑賞した。
10月25日、天候一部曇り、風が強い。採りたての高原レタスを土産にいただき8:00ペンションを出発。途中「やまぼうし自然学校」を訪問。8:45 一人200円の入山料を支払い菅平牧場から山行を開始。牧草地を超え白樺やダケカンバの樹林帯を進んだ。「クロマメの実、採取禁止」等の看板が多く見られた。登山道は整備がよく登りやすい。頂上近くでみぞれにあった。ガスで視界が悪い中10:25根子岳(2207m)に到着。頂上に細いしめ縄が巻かれた1.5mほどの高さの「禰古岳霊山」の石碑があった。その横の小さな祠の「大黒様」にお参りし、目的の三角点を目指す。10:55小根子岳(2128m)到着。晴れてはいたが遠方はガスで覆われ井上山などは見えない。風が強い。一等三角点は朱色、方向は90度違っていた。(上写真)少し戻って風のない分岐道で昼食。
12:00ここから2班に分かれ峰の原高原で合流することとした。
ドライバー隊は自動車を取りに来た道を戻り、別動隊は峰の原高原へ出発。別動隊はカラマツの紅葉が続く道を下った。
だるまストーブが置かれた避難小屋を通り、牧場とゴルフ場の
グリーンを横目に見ながら13:05下山口に到着。途中、ガスが消え、昨日登った井上山が見えた。 13:15合流。探索は終了した。
帰路、真田温泉で汗を流し、リンゴ園でリンゴを買い込み、上田駅で解散した。
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