個人山行 栃木/芝草山

日程 2006年10月28日(土)
コース 登山口〜(30分)鉄塔下〜(50分)大岩〜(45分)山頂〜往路戻リ〜(90分)登山口
参加者 斎藤、大西、辻橋 3名
記録 辻橋

 数年前、友人と野岩鉄道沿線の旅をした折に立ち寄った「男鹿の湯」。
日帰り温泉のこの湯殿の一枚ガラスの向こうに、どっしりとした形良い姿の独立峰を見つけ、その後何度かこの温泉に来るたびに気になっていた山があった。
栃木在住の友人が、その山は「芝草山」といって、中三依温泉駅から歩いて40分ほどのところに登山道が有る。と調べてくれて、是非登りたいと願っていた。
その後、山岳会の分水嶺踏査の中で山遊会が受け持った地域がここから程近い男鹿岳になったこともあり、仲間も何度かこの温泉に入浴をして、その姿を目にし、斉藤さんが、分水嶺支援に行った折に登って山の様子を聞かせてくださりやっと実現出来たのだった。



 当日は6:20浅草発の快速で大西さんと出発。中三依温泉駅で、愛車パジェロで現地入りの斉藤さんと合流。前からこの車のナビ(サチコ)はとんでもないコースを指定することがあり、山遊会のメンバーは(バカサチコ)と呼んでいた。今回その山遊会メンバーが乗ることに、気分を悪くしたのか、バッテリーまでヘソを曲げてしまい、途中苦労をしながら到着した!と斉藤さんは浮かぬ顔。それでも私たちが乗って登山口までは、何事も無く無事に行き着いた。
送電線の巡視路になっている山道は、程よい傾斜とフカフカの落葉の感触で気持ち良い。紅葉も始まりなかなかの雰囲気!ワンピッチ、40分ほど登ると鉄塔下に着く。一休みして暫らく進むと、巡視路と分かれて右へ登山道がある(見落としそうになるので注意)。傾斜も次第にきつくなりアキレス腱が伸びて痛い。再びワンピッチで大岩のところに着く。高度があがると共に、さすがは独立峰!見事な展望に恵まれてくる。紅葉した木々も一段と多くなる。大岩の脇をトラバース気味に暫らく進むと今日のハイライト、垂直のグサグサの土崖を一本のロープを頼りに登る。ほんの少しスリルを味わって、再びやせ尾根ののぼりになる。朝が早かったせいもありそろそろシャリバテになる。今日は大西さんがチーズフォンデュを用意してくれているとのことなので「大西さん、先に行って食事の用意をしておいて!」とお願い。「オーケー」の返事と共にズンズンとペースを上げて登ってゆく。山頂に着くと大西さんはチーズの入った鍋をかき混ぜながら火加減を調節して、ランチの用意をして下さっている。景色に目をやる暇も無く、美味しそうなお鍋の中にフランスパンを浸してパクつく。「おいし〜〜い」!持ち寄りの昼食を合わせて暫し山頂のご馳走に舌鼓・・・。
その後、大西さんがパソコンからアップして来てくれた山頂からの360度の展望写真を見たり、地図と分度器を使って山座同定など教えてもらって、展望を楽しむ。下りには、ロープのところで二人が持参していたシュリンゲを使って、下降の練習をしたり、私は入院中の母のベットに撒くためにと、赤、黄、オレンジの綺麗な紅葉をビニール袋に集め、斉藤さんは赤松の林で必死?にキノコ探しなどしながら下る。期待のキノコは雨が少なかったためか、時期が遅いのかまったく姿を見せない。「秋の山なんだから、毒キノコでもいいからキノコの姿を見たいよね〜」と愚痴りながらの下山となる。念願の山へ登れた嬉しさを男「男鹿の湯」の温泉に浸かりながらほっこり、ほっこりと温かく味わったのでした。


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