ニホンカモシカの権威、喜多功先生講演会レポート
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実施日 | 2004年10月28日(木) pm7:00〜8:00 |
会場 | 日本山岳会ルーム |
講師 | 喜多功氏 |
講師プロフィール | 喜多功氏(会員No13875)山遊会会員、岐阜大学で長年ニホンカモシカの研究に携わり、特に1980年カラ10年間カモシカの死体解剖をし、臓器からメスカモシカの生殖器の研究を行う岐阜大獣医学で教鞭をとり、専門は牛の産婦人科の先生です。 |
参加者 | 高橋、辻橋、小山、山本、土田、福原、中村、喜多、斎藤、大西、菅原、遠山、武藤、岡田、植木よ、渡辺、保坂、山崎、牧田、植木の。 以上20名 |
記録 | 植木信久 |
講義内容 1. ニホンカモシカは生きた化石で1950年特別天然記念物に指定し絶滅品種とした。 2. 動物分類学上の位置;有締目、偶締目、うし科に属し、やぎ、羊の仲間 険しい環境に適応、本州から東北方面に多く分布、北海道には生存していない。 3. ニホンカモシカ保護管理の歴史 現在10万頭いると思われる。1959年岡山事件 大量に密猟され世間から非難された。 1970年檜材の食害 1979年岐阜、長野両県で捕獲許可でる 12月〜翌月岐阜大で2000頭解剖 4. 野生動物の繁殖の実態を解明 生態学的方法、 動物園における飼育観察、 妊娠状況、 捕獲固体の一般的検査項目 5. 10〜11月交尾、妊娠7ヶ月、5〜6月出産、一夫一妻と一夫二歳、2才〜3才半でオトナになる 歯、角で年齢が解る、 オス、メス共、 角あり、オトナで体重30〜40kg 6. カモシカ胎子の発育曲線 卵巣の模擬図、卵子、卵胞―黄体 オス 24歳、メス21歳 の長寿の実態あり 7. 1979年12月21日 捕獲、妊娠+胎子体長4,7cm受胎11月/上旬 出産予定6/上 8. ニホンカモシカの年齢と経産回数との関係 6、5歳2〜4回、8、5歳3〜6回 平均3年に2回出産する。 喜多先生お忙しいところ講演会をしていただき感謝しております。 素人ですので誤って報告したところもあると存じますが了承していただけたらばと思います。 |
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