9月山行 岩手山

日程 2004年9月25・26日(土・日)
天候 25日曇り、26日晴後曇り
コース 第1日
馬返し登山口(10:25)〜駒鳥清水〜大蔵石〜8合目避難小屋〜岩手神社奥宮〜薬師岳山頂(16:10)〜8合目避難小屋(泊)
第2日
8合目避難小屋(6:55)〜不動平避難小屋〜鬼が城〜御釜湖〜黒倉山〜犬倉山〜網張温泉(14:00)
参加者 及川、高橋、渡辺、辻橋、喜多、永田、中村、山本、江村(辻橋さんの友人)
上野、大西、佐藤、大村、魚住、及川妙子(以上プモリ山岳会)     計15名参加
記録 山本

第1日
9月25日(土)東京は雨上がり。いわて1号で東京組み7名が天候を気にしながら盛岡に向かう。
盛岡駅で東京組み8名、盛岡組み5名、計13名が集合。ジャンボタクシーに東京組み、普通タクシーに盛岡組みが乗り込み、馬返し登山口に向かう。馬返し登山口まで1時間弱。牧場の中の真直ぐな1本道を進む。天気は曇り。馬返し登山口には立派なトイレがあり、駐車場も大きい。ここで今回の山行幹事の及川さんより13名の紹介とこれからの行動についての話があり、いよいよ山遊会と及川夫妻を中心としたプモリ山岳会有志との交流山行が始まった。
今晩の共同食事の食材を各自分担して、及川さん、渡邊さんに続き東京組みが続く。後にプモリのメンバーが続き、ゆっくりと登り始める。ガスの中、笹薮が生い茂る樹林帯を進むが蒸し暑い。途中、旧道と新道との分岐が出てくるが、今回は眺望の良さを優先させ、石がゴロゴロした旧道を進む。
四合目の手前で及川さんが林の中に大シメジを3本見つけ、採取。かなり傘が開いているがプンプン芳香を放っており、とても美味しそう。傘の直径は優に25センチを超えている。今晩の鍋材となるかと思われたが、来年の楽しみに今回は残念ながらリリースすることになった。


大シメジ


3合目
 七合目を過ぎると森林限界となりダテカンバが地に這いつくばっている。高度1600mほどで、緯度の高さを感じる。後を振り返ると青空がうっすらと顔をのぞかせている。山頂での360度の眺望に期待が高まる。大蔵石で休憩。
八合目の避難小屋までは後ワンピッチである。アップダウンの無い登りづめの登山道だが、及川さんの判断でゆっくり進んだ為、全員元気である。八合目避難小屋にザックをデポし、食当をお願いした及川夫人と渡邊さん、辻橋さんを除く10名で御鉢巡りに向かう。噴火口の中に鎮座する岩手神社奥宮に参拝、御鉢の縁に噴煙が昇るのを確認する。岩手山は活火山なのだ。時間の関係で御鉢巡りを中止し、南側から山頂へ時計回りに及川、永田、魚住、中村、山本の5名が向かう。
山頂までは岩手片富士と呼ばれるだけあって、富士山に良く似た地形の火山弾でぼこぼこした道で、少々歩きにくい。薬師岳山頂には信仰の山らしい趣のある祠があり、100円玉、500円玉が一杯入ったお賽銭受けがあった。期待した360度の眺望は残念ながら雲の中で全く無し。明日の天気を期待し下山。下山道は登山道との分岐までこれまた富士山の須走りを思わせるザクザクの道で、1歩2メートルほどであっという間に小屋に到着。


薬師岳


薬師岳山頂

 今夜の宿泊地八合目避難小屋は3年前に改築されたそうで、大変綺麗な小屋で、岩手山では管理人が入っている唯一の小屋である。水場が小屋前にあり豊富な水量を誇っている。最盛期の管理は岩手県山岳協会のメンバーが交代で入っているそうで、本日は及川氏の職場仲間の出掘協会長さんが責任者として入っておられた。お蔭様でいろいろと配慮していただき快適に過ごす事ができた。


懇親会


懇親会

 午後6時過ぎからいよいよ本日の交流会のメインイベントである食事会となる。
新たにお花畑コースから登られたプモリの上野さん、大西さんが加わり総勢15名デ直径1m程の大鍋に作られた大盛りのキノコ汁を囲んで始まった。それぞれが持ち寄ったビール、日本酒、焼酎を出し、高橋会長の発声で乾杯。大盛りのキノコ汁は沢山のキノコ類、サトイモ、ニンジン、ごぼう、高野豆腐、こんにゃく等が入った具沢山で味噌仕立て、いい香りがする。一人大盛り3杯程が割り当てられるが、それでも減らず、お隣の青森からの女性チームにお裾分け。盛岡の男性も女性にやさしいのだ。上野さんのキノコ談義を聞き、大西さんの岩手お奨めの山などを聞きながら杯を重ねる。及川夫人特製の砂肝のニンニクづけ、ギョウジャニンニクづけも出て、更に杯を空ける。そろそろ及川さんの酔いが目立ってきたところでお開きとなる。わずかに残ったキノコ汁は明日の朝食となる。明日は5時起床、6時食事、7時出発のスケジュールを確認し、9時消灯。
本日の小屋は200人ほど収容可能のところ60名ほどで、ゆったりと眠れる。それぞれが蚕棚に陣取り毛布をたっぷり使って睡眠。

<夜中に夢を見た。>
黒い大きなねずみが動き回り、女性陣の眠る場所にガサゴソと入っていった。「こら待て!切って棄てるぞ」と刀を抜いたところでまた眠ってしまった。
なんでも岩手には愛情深い大きなねずみがおるそうな・・・・・・・。


朝の岩手山


八合目避難小屋

第2日
5時起床、5時20分日の出。残念ながら雲間から微かに太陽が拝める程度で、綺麗な日の出は拝めなかったが、雲海の中に早池峰山が浮かぶ幻想的な朝を迎えることができた。本日の天気は約束されたようだ。
7時前に鬼が城コースに向かう。鬼が城とは良く命名したものだ。桃太郎の鬼が島の城もさぞやと思われるギザギザの奇岩が続く絶景である。隣の避難小屋の脇から取り付く。少し登ると鬼が城の尾根に出て眺望の良いところで一休み。北から大岳、岩木山、西に大深岳、大白森、モッコ岳、秋田駒ケ岳、和賀岳、南に早池峰山が雲海に頭を突出している。岩手山が東にあり、360度の展望とはいかないが250度位の展望に皆満足する。岩手山の麓には御苗代湖、御釜湖が見え箱庭のようだ。御釜湖周辺では今回楽しみにしていた紅葉も一部始まっている。


朝の出発


雲海に浮かぶ山々

 分岐から御釜湖へピストンする。黒倉山を抜け、松川温泉の分岐を分けて網張温泉への道をとる。この頃からガスが張り出してきて気温が下がってくる。ガスの中、犬倉から3本のロープウェイを乗り継ぎ網張温泉へ到着。休暇村岩手網張温泉(入浴料500円)で待望の掛流しの湯に入り疲れを癒す。ここで及川夫妻、魚住さん以外のプモリの皆さんとはお別れとなる。及川夫妻、魚住さんとは盛岡駅前までご一緒し、そこでお別れとなる。皆様本当にいろいろとありがとうございました。御陰様で大変楽しい山行となりました。来年再会できることを楽しみにしております。


黒倉山


好天の中、網張温泉へ

 東京組みは盛岡残留の喜多さんを除き、盛岡駅前の居酒屋「馬っこ」で反省会を実施。及川さんお勧めの海の珍味ホヤをはじめ生ガキ、馬刺しなどを楽しんだ。実はこの反省会後に大いに反省すべきことを起こしてしまったのだが、紙面の関係で割愛する。とにかく今回の岩手山山行は大変収穫の多い山行だったと思います。これも一重に及川夫妻はじめ岩手プモリの皆さんのお力なくしては得られないものだったことを改めて感謝いたします。


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