南房総紀行〜石窟は残った〜
傷心のサッカー戦士が帰国したその日、中年岳徒男4、女2のチームは、千葉の南房総国定公園をシャチの如く遊泳していた。気のせいか20匹のW杯サムライが養殖ハマチのように、ヤワで終わったのは合宿疲れだろうか?
青梅雨真っ只中、24日は幸い好天に恵まれたが、韓国通の岳人からすると、鋸山の低山ハイクとはいえ、どうして奥が深くうかがい知れない。 滴り落ちる汗に塩分、毒気も抜け、久しぶりサウナ気分のような爽快な山遊びだった!
館山測候所によれば、当日気温27~28度、空気中の水分の完全飽和を100とすれば、湿度は80%近かったようで、さすが南房総らしいと口を揃える。
6月リーダーは、山開き遅れの福島奥から、温暖内房へと発想転換してくれたお陰で、体験不足だった千葉のお山の何たるかを再認識する機会になった。房総半島もJR千葉から2時間の奥座敷ともなると、館山、金谷漁港も近く、山もだが、海の幸の魅惑にかられた御仁もいたろう。
JR浜金谷駅を10時半スタートし、リーダーは由緒有りげな車力道と呼ばれるコースをとる。 狭い切り通しのような道をぬって登る。切り出し石を下降させる猫車のブレーキをかけた痕跡が帯状に残っていた。
制動しながら鉄ブレーキが石畳をこする音、散る火花!! 重労働の汗と血と涙の現場に入っていく。切り出しは男,石降ろし,車の荷揚げは女仕事だったと友は調べていた。
ヒカリモ発生の地とある小さい洞穴沢のようなところには、海から森へ来たのか「アカテカニ」が遊んでいる。
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