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山遊会に入会して初めての山行で、知り合いも何人かいるものの他のお仲間はどのような方達か興味深い。藤野駅にはタクシーが1台しかなく、菅井小学校までピストンして運んでもらい9時50分全員集合でき歩き始める。春の女神ギフチョウが舞うであろう石砂山を目指す。手入れの行き届いた民家の庭に見とれてしまう。東海道自然歩道となっているので道はしっかりしている。見上げれば木々が新緑に輝き、足元を見ればヒトリシズカ、チゴユリ、キジムシロ、ミミガタテンナンショウ、キランソウ(地獄の釜の蓋)と春を告げる花が咲いている。ゴルフ場(相模湖カントリー)が眼下に広がっているのはいささか興ざめだが、春の柔らかな色彩に包まれている山里の佇まいに心が和む。
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後半少し登り坂が続き、木製の階段を急登すれば石砂山の山頂で、ギフチョウが出迎えてくれた。目の前には大室山や焼山の山なみが広がっている。木製のテーブルを囲み、ソラマメをさやのまま火にかけていただいたり、辻橋さん指導のもとに作った具だくさんの「春雨スープ」はことのほか美味。
食事や各種の飲み物を楽しんだ後は、篠原への下山にかかる。下りは急だが、会員各位の薀蓄あるお言葉についつい耳を傾けてしまう。やっとカンアオイの葉をみつけ、葉裏をみるとギフチョウの卵が確認でき一同感激する。篠原のバス停でタクシーを呼び、やまなみ温泉で一浴し、路線バスで藤野駅に向かう。
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ここで解散かと思いきや、西八王子の蕎麦屋を目指すが満席で断られてしまう。めげたのかと思いきや立川駅近くの「黒潮」に行き反省会を開き、変わらぬテンションで呑んで、食べて散会となった。
「山遊会」の名のごとく、山も、食べることも、呑むことも大いに楽しんでいる様子にエネルギーをもらった一日となった。
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