4時間と少しかかって、やっと塔のへつりに到着。長かったが、天気は上乗、国の天然記念物指定の河食地形を楽しむ。屏風岩、烏帽子岩、獅子岩などの奇岩が、新緑と青い水に映えて奇麗だ。続いて、下野海道(日光下今市〜会津若松)の宿場大内宿へ。一杯やりながらの手打ち蕎麦の昼食後、茅葺屋根の民家(ほとんどがお土産屋)の街並みを散策。江戸時代にタイムスリップしたような雰囲気になる。本日の宿は芦ノ牧温泉・仙峡閣で、日本秘湯を守る会に所属する川沿いの宿である。18時より宴会が始まり、山遊会と武四会との交歓会となる。武四会メンバーの酒の強いのに驚かされる。
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塔のへつり
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大内宿 |
大戸岳山開きの式典は7:40開始。150人ほどが参加。日本山岳会福島支部から3名が安全確保のため手伝いで参加している。式典の締め括りのテープカットに山行参加者を代表して武四会の橋本雅子さんが参加、華を添える。今回合同山行参加メンバー24名の内、3名が残り21名が山に登ることになった。佐藤さんは腰に不安があるものの、頑張って登ることになった。
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スタート前
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テープカット |
スタート前に福島支部代表から注意事項の説明あり。コースタイムは登り3時間半との説明に、聞いてた話(登り2時間半)とは随分違うとの声が上がる。標高は1415mと高くはないが、確かに地図を見ると、等高線がぎっしりと混んでおり、標高差が1100mほどもある。
8:10登山開始。心してゆっくりと畑の中の道を歩き出す。すぐに植林地帯に入り、急な仕事道のような登山道になる。次第にブナ林となる。大きなブナではないが細く背の高いブナ林である。本日は降ってはいないが、昨晩に雨が降った影響で、下が濡れて滑りやすい。山頂ピストンなので、帰りが心配になる。急登を続け、尾根に出る。そこで、福島支部のメンバーに残りはどれくらいと聞くと、まだ1時間ほどで、小さな瘤が8つも有り、アップダウンが続くとの事でガックリ。佐藤さんはゆっくりマイペースで後方からついてくる。中澤さんは最後方にいる。福原さんはすぐ後ろにいる。久しぶりの山で、急登が苦しい。尾根からは説明通り小さな瘤の様なピークが続き、アップダウンとなる。尾根は細く、足場が悪い。要所要所にロープが張ってあるが、慎重にならざるを得ない。12時前後に山頂到着。狭いスペースに沢山の登山客があふれ、足の踏み場もない状況。先についたメンバーは、そろそろ下山開始。小さなスペースを見つけて、昼食をとる。山頂からの眺めはなし。福原さんと記念写真を一枚とってもらい下山開始。
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向こうに見える稜線
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山頂にて |
下りは足場が悪く、片側が切れたりしていて緊張を強いられる。滑りたくないと思うと慎重になりペースが落ちる。途中で佐藤さんとすれ違う。頑張って最後まで登るという。腰は大丈夫だろうか。今日はとても一緒に帰れそうもないので、もう一泊する予定で登るとの事。慎重に、慎重に下り2時半頃登山口に到着。登山口に待つ中澤さんに佐藤さんの言葉を伝える。宿に戻って温泉につかり、後続部隊を待つ。福原さんが戻り、後は最後の組が戻るのを待つ。その間、中澤さんより下山中の方が一人滑落したとの一報が入る。宿の外に出るとヘリコプターがブンブンと唸りを上げて飛んでいた。
電車の時間の都合で、1便隊はすでに出発。2便隊として帰路に就く。車中、中澤さんから電話が入り、佐藤さんが無事下山するもフラフラの状態なので、今日は二人で宿に泊まるとのこと。ひとまず安心する。
浅草までの車中は宴会となり、貸切電車のような騒ぎの中無事浅草駅に到着した。その間、山遊会への参加を呼びかけ2名の方が関心を示してくれた。今後が楽しみである。
今回の山行は、武四会と山遊会との初めての合同山行であった。顔見知りの方も数人おられたが、大方は初めて会う方達であった。皆さんお年の割にお元気で、山を積極的に楽しまれている様子であった。多くの方から武四会のあり方、運営等についてヒヤリングさせていただき、学ぶところ、考えさせられることが数々あった。いつかの機会に、山遊会でお話しさせて頂き、会山行の活性化につなげていきたいと思う。
合同山行が無事に行われたこと、幹事の中澤さん、橋本さん、武四会の平澤代表はじめ参加者全員の皆さんに感謝いたします。今後とも山遊会をよろしくお願いします。
(※写真は拡大してご覧になれます。)
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