2月20日
茅野駅発バスは登山者で混んでいて増発便が出る。この冬は暖冬傾向だが、蓼科への登りの車中からみても、極端に雪が少ない。スキーヤーにまじって山麓駅から北
横岳ロ−プウエウ山頂駅に降り立つと風が強く小雪が横なぐりに降っているが意外にあたたかい。休憩室で腹ごしらえをし、身支度をしてさっそく出発。樹林の中にはいってしまうと雪も風もしのぎやすい。
30分ほどであずまやに着き休憩。元気のいい3人娘がスノーシューで追いついてくる。今日は青苔荘まで行くとのこと。出逢いの辻で左折しておとぎり平へ。広い雪原だがポールがあって迷うことはない。大石峠から麦草ヒュッテは近い。今宵の宿、麦草ヒュッテは都岳連の冬山講習会とやらで若者でにぎわっている。食事も2部制で我ら6人は相部屋におさまる。
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雪が少なく歩きにくい
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辻橋さんがワカンをつける
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2月21日
朝は麦草ヒュッテをゆっくり発つ。夜半にはなんと雨が降っていた。今朝は風は強いが、天気は回復してくれそうだ。踏み跡が薄い雨池へのコースに入る。木道が雪
の下から出ていてすこぶる歩きにくいところもある。夏だと腐葉土に苔むした岩が北八らしい景観を見せているのだが、今は静謐な雪景色。やがて陽がさして来てうれしや青空が広がり速い雲の流れに見とれる。一度林道に出て、雨池へ下る。ここで大西さんと辻橋さんがワカンをつける。
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大西さんのワカンは民芸品みたいに小さい
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雨池でのキネパチ
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誰もいない雪原の雨池のほとりで出て、ここで記念撮影。山口耀久の「北八ツ彷徨」には「雨池」についての文章があり、ひどい藪漕ぎをして湖畔に達し、その昔はいかだを組んで遊んだというのだから驚く。その名の通り流れ込む川も、流れ出る川もなく雨水が溜まって出来た池なのだ。
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誰もいない静寂の雨池
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踏み跡の無い雨池のヘリを行く
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再び林道にもどって、本日最後の雨池峠への登りで息をきらす。途中で振り返ると荒船山、男山など上州の山々が姿を見せている。風の吹きぬける雨池峠からやれやれ縞枯山荘にかけて沢山の登山者とすれ違う。そのままロープウエイ駅で乗車の列に並び、下山。山麓駅で素早く着替えて、茅野行バスに乗る。茅野駅前のそば屋で早々と反省会。
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