2017年7月定例山行「日の出山」


GPSデータ(渡辺さん記録 赤:想定コース 青:実走上り 緑:実走下り)
日程 平成29年7月8日(土)
目的地 日の出山
コース 御嶽駅 → 仏沢尾根 → 高峰(昼食) → 仏沢尾根 → 御嶽駅 → 河辺駅 → 河辺温泉
参加者 辻橋、古閑、喜多、渡辺、武藤、中臺 (6名)
係り 武藤
記録 文 / 喜多  写真 / 渡辺、中臺





  御嶽駅の改札口を出ると正面に立ちはだかっている低い山が今回登る山である。9時10分御嶽駅出発。10分も歩くともう山道に入る。伐採された急な斜面を見上げる。武藤さんを先頭に草むらの道に踏み込んで行く。高峰・日の出山登山口という小さな木札が立っている所から登り始めたが、もう道は草むらの中に消えている。武藤さんによれば1か月前に下見に来た時にははっきりした道があった由。

御嶽駅

登山口

登山開始

オカトラノオ

  道をさがしながらの藪漕ぎなので、だんだん先頭の足が遅くなって行く。二番手を登っていた喜多が先頭を交代する。棘のある草がよく繁っている。タラや大きく伸びたウドも目につく。照りつける太陽にじりじり灼かれながらの登りはなかなかはかどらない。1時間ほど登った所で休憩する。先頭の筆者は他の5人から約10m離れていたが、4-5mも離れるともう姿が見えなくなる様な藪の中、後続がなかなか動かないので草むらの中で直射日光を避けて待つ。

補足(なかだい)
  この休憩の際、古閑さんの体調が悪くなってしまい、凍らせたパウチスポーツ系飲料等で水分補給をしていましたが、日陰
 もなく直射日光から早く逃れようと古閑さんの荷物をみんなで手分けして持ち、何とか出発。風の通る針葉樹の樹林帯に到
 着したころには体調も回復した様子でした。後で考えると熱中症ではないかと思われます。
  また、やはり暑さと疲れが原因だと思いますが、下山時に武藤さんが棘だらけの藪の中で転倒してしまい、棘で顔・手足・
 背中を負傷されてしまいました。風の通り抜けない炎天下の草むらは思った以上に体力を奪うようでした。
 結果的に大事には至りませんでしたが、炎天下の山行は今後もありえると思いますので教訓としたいと思います。
 古閑さん、武藤さんお大事にしてください。


棘に「痛い!」「痛てっ!」

シシウドやタケニグサ

クガイソウ?

先頭を行く山男

  しばらく悪戦苦闘した後に針葉樹の樹林帯に入った。モミジイチゴの赤い実がまだ残っており、つまんで口に入れながら進む。地図上標高558mの所で尾根が左(真南方向)に曲がる(11時45分)。そこからしばらく樹林帯のへりを登り、それからあとは樹林帯の中の道。 最後の500mの登りがきつかった。先頭と最後尾とはかなり離れたが、12時30分から50分の間に全員が高峰山頂に立った。頂上は疎らなスギ・ヒノキ林の中にあり、展望はない。静かで無風。気温が低く、空気が乾燥している。ここで弁当にしたが、快適さに浸って、なかなか立ち上がれない。話が弾んで時を忘れたというわけでもなくのんびりとした気分で山頂で2時間も過ごしてしまった。この間山頂を通ったのは単独行の登山者1人だけだった。

針葉樹樹林帯を

高峰山山頂

しばし棘を忘れて

山頂で空を仰いで

  下山コースをどうするか話し合った結果、登ってきた仏沢尾根を下ることになった。13時50分下山開始。15時40分登山口。登山道は広い尾根のもっとも高い所にジグザグについていることが確かめられた。登りでは少し登った所で道を失い、樹林帯に近い所をほぼ直登していたのだった。 「昨日買ったばかりのシャツがこんなになってしまったわ」という辻橋さんの悲鳴に振り返ると、イバラの棘による無数のヒキツレ傷でシャツは無残な状態。腕まくりで登った筆者をはじめみんなのの腕も傷だらけ。

下山開始

やぶの中の下山道

勲章その1

勲章その2

  下山後、河辺温泉で汗を流し、そこの食堂で反省会を行った。今回の山行は当初は仏沢尾根を登り、日の出山の北尾根を下るという計画だった。そのコースは2007年10月の定期山行で山本ら4人が登っていたことが判った。登った中には筆者も含まれている。辻橋さんからそれを聞て、記憶と余りにも違うので驚いてしまったが、それは山行の季節が異なっていただけでなく、前回は樹林帯の中を登ったのに対して、今回は伐採された後に雑草が繁茂した中を登ったのであった。また天気予報では関東は晴れるが厳しい暑さになるとあり、事実その通りになった。

追記(なかだい)
 タイミングよく読売新聞7月13日夕刊の「みなみらんぼうの一歩二歩三歩」にも <低体温症と熱中症対策>という記事が掲
 載されていました。簡単に調べてみましたので、皆さんご存知だとは思いますが今後のために再度ご確認を!
**低体温症**
 脳、内臓などの「深部体温」が35度以下に下がった状態。風や雨、疲労、カロリー不足で季節に関係なく起こる。
 体が冷えてまっすぐ歩けなかったり、全身が震えだしたら低体温症の可能性。
 対策は高カロリーの食べ物や温かい飲み物をとるなどして体温が下がるのを食い止める。
**熱中症**
 症状の軽度〜重篤順に@めまいや顔のほてり、A筋肉痛や筋肉のけいれん、B体のだるさや吐き気、C汗のかき方がおか
 しい、D体温が高い・皮膚の異常、E呼びかけに反応しないまっすぐ歩けない、F水分補給ができない。
 熱中症は気温と湿度が高く、風がないときにかかりやすい。
 特に低山で長い時間歩くときは気を付け、服装は体温がこもらないように、汗が乾きやすい物を選ぶ。
 予防には50分程度の間隔で休憩し、水分をとる。ただし水を飲み過ぎると血液中のナトリウムが不足し、筋肉がけいれんし
 やすくなる。こむら返りなどを防ぐために、同時に塩あめなどで塩分も補給。

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