2017年8月定例山行「編笠山・権現岳」

GPSデータ(渡辺さん記録 緑:予定コース 赤:実走5日 青:実走6日)
日  程 平成29年8月5日(土)〜8月6日(日)
目的地 編笠山・権現岳
コース 8/5(土)
小淵沢駅(9:20)〜(9:35)観音平(9:45)〜(10:50)雲海展望台(11:05)〜(12:25)押手川(12:35)〜(12:45)押手川展望台(13:10)〜(15:00)青年小屋(15:30)〜(16:00)編笠山(16:10)〜(16:30)青年小屋   夕食(17:30)   就寝(20:30)
8/6(日)
起床(4:30) 朝食(5:30) 青年小屋(6:30)〜(8:35)権現小屋〜(8:45)権現岳(9:00)〜(10:10)三ツ頭(10:30)〜(11:45)木戸口公園(11:50)〜(13:35)十字路〜(13:40)八ヶ岳神社(13:50)〜(14:15)小泉口登山道入口(鐘掛松)(14:30)〜(14:45)小淵沢温泉(延命の湯)(15:45)〜(15:55)小淵沢駅
参加者 渡辺、染谷、辻橋、保坂、中村、中臺 (6名)
係  り 辻橋、保坂
記  録 文 / 中村  写真 / 渡辺、中臺

8/5(土)
  何年か振りで小淵沢駅に降りてみると駅がすっかり様変わりしていた。再生可能エネルギーなどの環境技術を導入した「エコステ」モデル駅として新駅舎が完成、今夏から利用が始まったそうです。 茶色の外観は山岳の風景をイメージしたデザインで2階建になっている。屋上には展望デッキがあり、南アルプスや富士山、八ヶ岳を眺めることが出来る。

小海線経由の保坂さんを待ち、予約したジャンボタクシーで観音平へ。曇天の中、左右小笹が繁った緩やかな道を登っていくと、傍らには可憐な花々が私達を出迎えてくれる。一時間程で1880?の道標がある雲海展望台へ着き小休止。ここから苔むした大きな岩がゴロゴロしている沢の跡のような道になり分岐点押手川に到着。昔、登山者が水を求めて苔の中に手を入れると清水が湧き出たという言い伝えから押手川という名がついたそうだ。

登山口

出発!

モアイ像?出現

ホタルブクロ

雲海展望台に向かって

マイヅルソウの実

ミソガワソウ?

押手川手前を行く

  ここから編笠山直登コースと直接青年小屋へ行く巻き道コースの二つのコースがあるが、メンバーの体調も考えて巻き道を行くことにする。10分程で押手川展望台に着き昼食をとる。おなかを満たし、黙々と登り続けるとしらびその梢越しに編笠山の稜線が見え隠れし、青年小屋へ20分の道標を過ぎると緩やかな道になり、「遠い飲み屋」と書かれた提灯が見え、青いトタン屋根の青年小屋に到着する。汗もたっぷりかいて長い道程でした

青年小屋を目指して

赤提灯だ!!

  小屋から見上げる編笠山は円錐形のどっしりとした美しい山だ。ザックを小屋に置き、有志で編笠山へ。乾いた大きな岩を登り樹林帯を過ぎ、広々として大きな岩がゴロゴロしている頂上に立つ。生憎ガスがかかっていたが、一瞬視界が開け、南アルプスや眼下の広がりに目を見張る。下山後夕食までの間外のベンチでビールやワイン、各自持ち寄りのつまみで話に花が咲く。 小屋はなかなかの賑わいで若いグループも多く、テントも10張程あり夏山シーズンを実感する。 夕食後は、山遊会15周年記念をどうするか、若手を入会させるにはなど活発な意見が出された。また女性陣は渡辺さんに疲れた筋肉をほぐして頂き感謝・感謝。就寝後しばらくして窓越しに激しい風雨の音が聞こえ明日の天気が心配になる。

編笠山

身軽に編笠山へ

ホシガラス

編笠山山頂(2524m)
夕食前のくつろぎ

陽気になった保坂さん

話のあれこれ
◎「青年小屋」という変わった名前だが、家にある古いガイドブック(*1)をみると「青少年修練宿舎」となっているので、管理人
  の竹内さん(*2)に伺ってみると、昔村の青年団が権現岳の麓で鍛錬・修練のための小屋として建てたそうだ。 「遠い飲み
  屋」の提灯について、これも竹内さんに伺ってみると、常連さんが長時間かけて登ってきてやっと小屋に着きビールを飲ん
  で一言「遠い飲み屋だね」。
  この話を竹内さんが知り合いの某テレビ局部長に話したところ「いいネーミングだね」となり、玄関に提灯を吊るすことになっ
  たそうだ。前述の修練宿舎のイメージからは180度変わっているがこれも時代でしょうか。
     (*1)今は昭文社の地図を使っているが、私が登山を始めた頃、登山地図と言えば赤い表紙の日地出版だったが、
        今はどうなっているのか気になって調べてみたら、なんと住宅地図で有名なゼンリンに吸収合併されていました。
        また、日地出版の「八ヶ岳・北八ツ・蓼科山」ハイギンクの調査・執筆は随想集の名著「北八ツ彷徨」の山口耀久氏
        でした。
     (*2)青年小屋管理人竹内敬一氏
        山岳ガイド・エベレスト登頂・山梨県長坂警察署管内山岳救助隊長
◎小屋の食事はなかなか好感のもてるものでした。[夕食→あじのフライ・ポテトサラダ・メロン他、朝食→大きなシュウマイ・
  いりたまご・オレンジ他]


8/6(土)
  起きると昨夜の風雨もすっかり止み、陽も射している。朝食を済ませいざ権現岳へ出発。コメツガの樹林帯を登っていき、時々後ろを振り返ると富士山、編笠山、遠く南アルプスの山々が美しい姿を見せてくれる。程なく樹林帯から稜線に出る。

朝日で湯気の立つ青年小屋の道標

青年小屋で記念撮影

コメツガの樹林帯を行く

南アルプスをバックに編笠山

 ギボシ岩の手前あたりで後ろを見ると何とブロッケン現象が!ブロッケン現象を見るのは何年振りだろうか。色もはっきりしていてなかなか見事だ。それぞれ自分を中心にバンザイをする。ブロッケン現象の余韻に浸りながらギボシの岩場を登っていく。所々鎖が張られてあり、慎重にトラバースする。やがて青い屋根の権現小屋が見えてくる。小屋の脇を登ると縦走路の分岐があり、右の稜線を進むと権現岳に到着する。岩場で山頂は狭くまた曇天であまり展望はないが、皆肩寄せ合って記念撮影。

富士山眺望

ブロッケン!

岩場を登り・・・

慎重に鎖場トラバース

権現小屋と権現岳遠望

権現岳山頂(2715m)

 権現岳に別れを告げ、鎖場を下り広々しとた三ツ頭で軽食をとる。三ツ頭から少し歩くと樹林帯になる。ここから淡々と単調な道が続き、木戸口公園、遭難対策用のヘリポート、八ヶ岳神社を経て小泉登山口到着。ここでタクシーを呼び小淵沢温泉で汗を流し、再びタクシーで小淵沢駅へ。
(帰宅後筋肉痛と靴擦れで、日頃の運動不足を痛感しました。)

長〜い下山道

八ヶ岳神社にて記念撮影

山で出会った花々
ハハコグサ・ヒナウスユキソウ・イワギキョウ・ソバナ・ホタルブクロ・ヨツバシオガマ・シャクナゲ・シモツケソウ・ヤマオダマキ・ツリガネニンジン・イワベンケイ・フシグロセンノウ・ゴゼンタチバナ・コバイケイソウ・クガイソウ・ジャコウソウ・コケモモの実・イワオトギリ・クロマメノキ・リンドウ・タカネナデシコ等々



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