2月10日
朝はみなさん三々五々茅野駅に集合。10時20分発の北横岳ロープウエイ山麓駅行のバスに乗る。
山麓駅はそんなに混んでいないのでスムーズに山頂駅へ運ばれる。高度を上げるロープウエイ車中から見る赤岳や阿弥陀の山頂は既に薄っすらと黒雲が掛りはじめている。天気予報通りか。
火の気のない休憩所で昼食をとり身づくろいをして、外へ出てスノーシュウやアイゼンを付ける。素手でも風もなくあったかい。これも予報通りか。
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ロープウェイから八ヶ岳連峰
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着装 準備万端
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よく雪の踏まれた坪庭の遊歩道の一部をトラバースして、いよいよタンネの森の雪の斜面にジグザクに切られた夏道の登山道をゆっくり上る。三ツ岳の分岐で平らになりここで一息つく。
そこから間もなくで北横岳ヒュッテで、小屋の煙突からは勢いよく煙が出ている。上は風が強いか。
小屋の前のベンチに若者たちがのんびりとたむろしている。
あと少しの上りで山頂で、最後の急登に少々息をはずませ、風の強く吹く南峰山頂へ。
諏訪盆地を俯瞰するこの先に北峰があるのだが、強風に日和ってここで記念写真を撮って、ともあれさっさと下山。
北横岳ヒュッテ前で写真を撮ってゆっくりする。今夜の泊まり場の縞枯山荘の緑の三角屋根が見えて、里こころがつく。さあ、ビールだ、下ろう。
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北横岳への登り@
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北横岳ヒュッテ前で小休止
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北横岳への登りA
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南峰山頂
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北横岳からの下り(右端に縞枯山荘が小さく見える)
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北横岳ヒュッテ前の樹林
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再び坪庭遊歩道の真ん中をトラバースして、だいだい予定どおりに緑の三角屋根の縞枯山荘に着く。それぞれの小屋には客さばきの流儀があるものだが、この小屋は初めてで従業員に案内され、狭く急な階段を3階の広間に案内され、まずは荷をほどく。
夕食は5時半からで、それまで1階の大きな櫓こたつにめいめい陣取っていつものように過ごす。今日の宿泊者は若い娘さん多く30人くらいか。
電気のないランプの小屋では夜ふかしもならず7時には夢路に就く。 (松島記
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坪庭遊歩道をトラバース
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縞枯山荘に到着
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いつものように・・・
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ランプの灯り
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2月10日
風雪の中、雨池を目指して4人で出発。染谷さん、石光さんはスノーシュー、松島さんアイゼン、私は何も付けず。
歩き始めて5分も経たないうちに、松島さんが雪を踏み抜き動けなくなってしまった。彼はそれでギブアップ、山荘に引き返すことになった。
私も2、3回ずぶりと足が入った末、ワカンを装着することに。新雪は吹きだまりでは数十センチにも達していただろうか。雨池峠(縞枯山への分岐)を過ぎると急に雪が深くなった。
この先はあまり踏まれていないようだったが、お二人はスノーシューで快適に飛ばしていく。
一方、私は久々にはいたワカン歩行になかなか慣れず二人の後をもたもたとついて行く。新雪をまとった樹木の間を縫ってどんどん斜度を増しながら下っていくと、やがて平らな林道に出た。
この林道が予想以上に長かった。30分近く歩いてようやく雨池への下り道への分岐に着いた。帰り道は上り一方なので時間的にはここまでが精一杯だった。10分程立ったまま休んで帰路につく。
雨池峠までのきつい坂をようやく登り切ったら、正面から風雪がまともに顔に当たり冬山を再認識。
誰も歩いていないバージンスノーを大いに楽しみつつ快適に歩いていたスノーシューのお二人に比べて、もも上げ脚力の弱力さをも認識させられたもたもたワカンの劣勢が対照的な雨池近くまでの散策であった。 (渡辺記)
残り3名は体調と相談し、戻られた松島さんと山頂駅直行。 (中臺記)
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翌朝の凍てついた縞枯山荘
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雨池峠付近
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雨池下降路分岐
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雨池峠への登り
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山頂駅直行グループ
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ロープウェイも凍った!
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