「山の日」事業委員会

■ 2014.10.12

「山の日」2016年の実施に向けて

「山の日」2016年の実施に向けて

《山に親しむ…》の意義周知で次のステップへ

国民の祝日に「山の日」が加わった。夏山シーズンの最盛期で、お盆休みにつながる8月11日である。《山に親しむ機会を得て、山の恵みに感謝する》という祝日制定の意義は、その簡潔な文言にプラスして △山との深いかかわりを考える △山の国日本の美しく豊かな自然環境を守る △山を楽しみ安全な登山をこころがけるなど、人により、立場や環境によってさまざまに受け止められよう。いずれにせよ「山の日」を有意義な一日にしなければ、と思う。

祝日実施は再来年からである。中核となって祝日運動を推進してきた山岳団体として、まずは2016年8月11日までの2年間を、より多くの人たちへの周知活動の期間ととらえ、次のステップに進みたいと思う。「山の日」制定に向けて動いたこれまでの5年余を振り返り、「山の日」事業委員会、各支部とも、不足した部分、やりたくても出来なかったことを洗い出して活動目標に据えたい。

JAC各支部の活動展開、これからが本番

「山の日」の理念はどこまで理解され、実行に移されているだろう。結論から言えば、「国民の祝日」は国会の超党派「山の日」制定議員連盟の働きでスピード成立したが、その意義についての広範な理解と、各地での活動展開は、まだまだ不足していると思う。いま私たちに求められているのはそのギャップを埋めること、332である。  

昨年11月に発足した全国「山の日」制定協議会は、この3月の臨時総会で、それまで《「山の日」を制定し祝日とする》とだけ規定していた目的条項に《「山の日」を制定し、その意義を広く国民に伝え、「山の日」にかかる広範な分野の発展に寄与すること》と、制定以後の運動展開を付け加えた。また5月23日の法案成立を受けて全国協議会は、会の名前から「制定」を外して全国「山の日」協議会と改めた。より広範な活動目的を持つ団体となった。 

JACは全国協議会を構成する有力な公益社団法人である。優れた登山経験と知見を持つ5000人余の会員に期待は大きく、それはそのまま、地域に密着し、登山や、山に関わる文化活動を行ってきた各支部への期待でもある。

《意義ある日》実現に向けて

「祝日制定の意義を広く伝え、広範な分野の発展に寄与する」という目的に沿って何をするのか―。JACに常設された「山の日」事業委員会には、二つの役割がある。

①全国「山の日」協議会のメンバーとしての役割

②日本山岳会各支部の活動を活性化し、 サポートする役割

このうち②については「健康的かつ文化的な催しを通じて山に親しむ」ことを目的

に実施される各種の企画が対象となる。具体的には以下のような活動である。

イ 登山活動(市民登山・ハイキング、親子登山、登山教室など。安全の確保、遭難防止が基本)

ロ 文化活動(講演・映画・音楽会、シンポジウム、図書・写真・絵画展・スケッチ会など)

ハ環境保全活動(森づくり、里山・水源の保全、観察会など)

ニ 周知のための広報活動、とくにインターネットの積極的活用による情報発信と地域メディアへの働きかけ

□支部、地域の特徴生かして運動拡大を

すでに《「山の日」づくり》、《「山の日」制定記念》と銘打って、イベント、広報活動をおこなっている支部が多数ある。これを全国各地に広げたい。支部の特徴を生かしながら広げてほしい。その際留意すべきは、県、市町村など自治体との連携重視である。新聞やテレビ、地域広報誌などメディアの活用である。

これまでの年間スケジュール的な活動についても、今後、《制定記念》としてスケールアップを検討していただきたいと思う。また、32支部をいくつかのブロックに分け(たとえば北海道、東北、関東、中部、近畿、中国・四国、九州の7ブロック案)地域交流を深める中で、「山の日」周知の活動を盛り上げることも検討していただきたいと思う。

「山の日」事業委員会としては本部組織内の課題として、支部事業委員会、「家族登山」普及委員会との連携を密にして、企画、運営に当たりたい。一方、日山協、労山、ガイド協会、HAT-Jの山岳4団体とは全国協議会の仲間として、今後とも連絡を取り合うことを申し合わせている。日山協では国体予選の関係で全国を9ブロックに分けているが、このブロックごとに「山の日」のイベントを盛り上げるべく検討しているようだ。日山協はもとより、労山、ガイド協会など他団体との連携も、可能な限り地域ごとに推進してほしい。

成川 隆顕(「山の日」事業委員会)

(JAC全国支部合同会議資料)