支部事業委員会

■ 2015.09.27

登山におけるリーダーの法的責任

支部事業委員会で溝手康史弁護士をお迎えして以下の内容をお話しいただきました。

以下をクリックすると、その時の資料、パワーポイントと音声を組み合わせた動画がダウンロードできます。

    jac-sibutozansidousyakousyukai2014-01.zip  ファイル(165M)

2014..9.13

溝手康史

1、登山における法的責任

民事責任

債務不履行責任、不法行為責任など

注意義務違反、予見可能性、結果回避義務、因果関係など

自己責任の原則。例外的に他人の行動について法的責任が生じる場合とその根拠

刑事責任

業務上過失致死傷、過失致死傷、保護責任者遺棄罪など

羊蹄山の事故、屋久島沢登り事故など

社会の変化、登山の形態の変化、国民の意識の変化、裁判所の考え方の変化

2、リーダーの態様

(1)山岳会、仲間同士の登山

原則としてリーダーに法的責任は生じない。例外的に安全配慮義務が生じることがある。東京青稜会事故。公募ハイキングの問題性

(2)ツアー登山、ガイド登山

ツアー登山とガイド登山の違い

添乗員、ガイドの地位、権限、義務

(3)講習会、研修会

・五龍岳遠見尾根事故

・大日岳事故

・登山教室、登山学校などの扱い

(4)学校登山 判例多数あり

(5)大学山岳部

弘前大学医学部山岳部事件

3、引率登山と自主登山

登山形態の区別が重要

しかし、あいまいな形態が多い。何故、あいまいな形態が多いのか。その方が都合がよいか?

4、危険の承認

登山は危険を承認して行うべきもの。しかし、引率登山では、危険の認が難しい。

免責同意書の効力

包括的免責同意書は効力なし

一部免責同意書は一定の効力がある。

危険性の説明義務

5、登山における自立性とパターナリズム

登山のあり方は社会を反映する。