山行委員会

■ 2012.06.19

平成24年5月信越トレイルⅡ報告

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1.2012年5月27日(日)~29日(木)2泊3日

2.トレッキングの概要 

・1日目 飯山駅(集合)→斑尾山→沼の原湿原→メイプルハイム(宿泊)

・2日目 車道終点→鍋倉山→小沢峠→仏ヶ峰登山口→メイプルハイム(宿泊)

・3日目 希望湖→毛無山→涌井集落→メイプルハイム→戸狩野沢温泉駅(解散)

3.メンバー17名(敬称略)

・平井安乃、平井康司、大橋幸子、山口光子、高橋聰、石岡愼介、薮田益資、

吉田理一(越後支部)、下河辺史郎、椎名キクエ、望月公子、鶴見文子(信濃支部)、

前美智子、松島岳生、西村智磨子、

・高橋 努CL、清登緑郎SL・会計(集会委員会)

4.コースタイムと記録

(1)1日目 晴れ

・飯山駅11:20集合→バス→斑尾山登山口12:16→斑尾山頂13:46→

沼の原湿原16:06→湿原入口16:27→バス→メイプルハイム

・飯山駅よりマイクロバスにて斑尾山登山口に向かう。登山口にて昼食後、斑尾山へ登山開始。スキー場のゲレンデを直登、途中フタバアオイの花を見つける。まことに地味な花である。山頂を踏んだ後、沼の原湿原へ。湿原では、水芭蕉、リュウキンカ、ミツガシワが群生しており、初夏のトレッキングを大いに楽しむ。メイプルハイム帰着、温泉入浴後、山菜料理、地元のアスパラガス等旬の美味しい料理に舌鼓をうつ。

(2)2日目 雨のち晴れ

・車道終点8:05→鍋倉山頂9:55→小沢峠通過12:55→仏ヶ峰登山口14:35→バス→メイプルハイム

・朝食後、ガイドの滝沢さんとバスにて鍋倉山登り口に向かう、残雪のため途中で車道は通行止め。車道の終点地より、残雪を踏んで沢沿いにブナ林のなか稜線に向かう。稜線に上がると同時に雨が降り始める。鍋倉山は雨の中、稜線に忠実にブナ林の中を下っていく。樹林帯の中で昼食をとるが、雷鳴が轟き雨も強くなる。小沢峠あたりから、天気も次第に回復し、晴れ間も見えてくる。野沢温泉の背後の山々、巻機、谷川も遠望出来る。登山道に咲くイワカガミ、カタクリ、オオカメノキの花を楽しむ。ガイドの滝沢さんには、コース取り、この地域の地形の特徴、花(特にカンアオイ)や樹木等々興味深いお話を沢山聞かせて頂いた。感謝である。宿では、前日に引き続き、美味しい料理と吉田さん差入れの越後の美酒を頂きながら、時間を忘れ親睦を深めた。

(3)3日目 曇りのち晴れ

・希望湖8:38→毛無山9:20→涌井集落11:20→バス→メイプルハイム

→戸狩野沢温泉駅(解散)

・朝食後、希望湖へ。登山口よりガスのなか毛無山へ向かう。毛無山から涌井に向かう間に天気も徐々に回復し、楽しい山歩きとなった。メイプルハイムに帰着後、ご主人自慢の「富倉蕎麦」と山菜の天ぷらを楽しむ。つなぎに使う「オヤマボクチ」についても、蘊蓄を傾けて頂いた。楽しい昼食となった。名残は尽きなかったが、全員山での再会を約して、解散となった。

5.まとめ

・思いの他の残雪で一部コース変更はあったがほぼ予定通りのコースを、トレッキングできた。二日目には、雷雨の中を歩いたが、全員無事に怪我や事故もなく山行を完遂できた。

・メンバーと温泉と美味しい料理、そして素敵な宿泊場所に恵まれた山行で、バスによる送迎で体力的にも楽で、この種の山行も評価できるものと思う。JAC会員のニーズもあると考える。来年以降、集会委員会の企画する山行に取り入れていくことも必要かと思料する。                                     (文責 清登緑郎)

 

(参加者寄稿)

集会委員会は全長80㎞におよぶ信越トレイル走破を試みる計画を立てられていた。

このトレイル・トレッキングは昨年秋に東半分を終了し、今年は西半分の(2泊3日)実施であった。本格的な雪山を楽しむ技量を持ち合わせない私にとって、残雪期の山体験はとても貴重なもの「新緑と残雪を楽しむ」という呼びかけに、心を動かされ参加した。

第一日目は、斑尾高原ホテル前から斑尾山、万坂トレイル経由沼ノ原湿原を歩いた。沼ノ原湿原には、ミズバショウ、ミツガシワ、リュウキンカなど湿性植物が、周囲にはヤマザクラの仲間たちが咲き新緑の彩りを際だたせていた。二日目の第一歩は、残雪の上から始まった。雪は柔らかく、蹴込めば安定して足が置ける。信越トレイル案内人滝沢さんと、リーダーの足跡を忠実にたどる。委員の方々が、さり気なくサポートにたちまわり、安全に気を配って下さる中、沢筋から稜線へと登り上げる。ブナの新緑と残雪の対比が美しい。心が澄み渡ってゆくような心地であった。雪が消えた地上には、イワウチワ、イワカガミ、ショウジョウバカマ、エンレイソウなど春の妖精といわれる花々が、頭上からは、ヤマザクラ、タムシバ、ムシカリ、ウリハダカエデなどの木々の花が飽きることなく目を楽しませてくれる。私たちの歩むところは、信越トレイル・関田山脈、フォッサマグナ北限の地にあたる。日本列島造成の歴史から見て若い部類の堆積岩から構成され、隆起によって生まれ、山崩れを起こしやすい地質を持つとか、数十万年前、この関田山脈で大きな山崩れが起こり、千曲川方面に流れ下りその証拠となる地形(流山と呼ばれる)が点在しているという、案内人滝沢さんは、飯山地区の地形・地質の特徴と、この山脈を越えての古くからの越後と信州の交流の歴史を熱っぽく語られた。飯山、戸狩、野沢の街々を俯瞰しての説明で、何気なく歩む道にもいろいろな歴史があるということを実感したことであった。最終日は、軽いハイキング、新緑と花々を愛で、山菜が目につけば摘みザックの中に納めた。とれた山菜は、フキノトウ、フキの茎、ワラビ、ツクシ、ウド、ヨモギなど、帰宅してからも楽しい後処理が続いたことであろう。

特記することは、お昼に頂いた富倉蕎麦のことであろうか、かつて、日本各地の寒村で、食料の乏しい時代、古人はいろいろな工夫の基食べ物を創り出してきた。富倉蕎麦は、蕎麦のつなぎとして小麦粉(小麦が生産できなかった)の変わりに山草のオヤマボクチの葉の繊維を(裏に密生する綿毛)を取り出し利用した10割蕎麦である。その繊維を取り出す作業過程には、幾重にも苦労を重ねられるとか、そして、蕎麦の打ち方にも、工夫が必要だという、蕎麦打ちの主に語ってもらった。地元の伝統料理を受け継ぐ、熱い意気込みが伝わってくる。こしの強い、大変美味しいお蕎麦であった。 

集会委員会の心を尽くしての企画に参加できたこと深く感謝いたします。 

西 村 智磨子