お知らせ資料映像委員会

■ 2018.12.18

資料映像委員会「第22回全国山岳博物館等連絡会議」開催

 

資料映像委員会 「第22回全国山岳博物館等連絡会議」開催

2018年11月17日(土)13時から17時まで日本山岳会集会室に於いて開催した。

参加館は8館 富山県[立山博物館]、立山カルデラ砂防博物館、松本市山と自然博物館、公益財団法人植村記念財団、面河山岳博物館、市立大町山岳博物館、深田久弥山の文化館、東京都写真美術館、本会からは委員・理事10名参加。

今回は初参加の深田久弥山の文化館も加わり、昨年より大幅に参加が増えて、集会室満杯のにぎわいとなった。

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1 北アルプスの氷河

今回の話題の中心は、何といっても、北アルプスの氷河である。立山カルデラ砂防博物館の飯田肇氏は本会議に毎年熱心に参加いただいているが、実は、日本に氷河があるということを、最初に証明した方で、今や、テレビでもたびたび見かける、氷河に関する第一人者である。2012年に「剣岳三ノ窓雪渓」をはじめとして3つの氷河を最初に確認した。

その後、市立大町山岳博物館と大町市が組織した学術調査団に飯田氏も加わり、鹿島槍ヶ岳の「カクネ里雪渓」をはじめとする3つの氷河を今年付け加えた。「カクネ里雪渓」は、信州初の氷河になった。この雪渓の調査は場所的にも困難を極めたようだ。また、これら氷河は、学術的なものにとどまらず、教育、観光等様々な見地からの活用が期待される。

また、日本山岳会と日本の氷河はかかわりが深いと飯田氏は言う。五百澤智也氏、元会長の今西錦司氏などが氷河研究に大きな貢献をされたようである。ちなみに、飯田氏は日本山岳会の会員であり、資料映像委員でもある。

 

2 各館の状況について

 

市立大町山岳博物館

メインの企画展「北アルプス誕生―激動の500万年史」、カクネ里雪渓(氷河)調査、ライチョウ、ニホンカモシカをはじめとする各種調査、教育普及事業等に力を入れている。

立山カルデラ砂防博物館

展示会開催、博物館周辺のフィールドを学芸員とめぐるツアーの開催、学校行事における児童生徒の利用促進、立山カルデラ砂防体験学習、氷河研究等に力を入れている。

深田久弥山の文化館

深田久弥が所持していた多くの文献の展示、

文献の収集拡充、文献を通しての交流、イベント「聞こう会」の充実等に力を入れている。

面河山岳博物館

石鎚山生物相調査、両生類・爬虫類調査、鉱物調査、危険生物展等に力を入れている。

富山県[立山博物館]

企画展「験佛化現」、「立山の明治維新」の実施、出前授業、校外学習,出張展示等の博学連携事業、等に力を入れている。また所蔵する多くの立山曼陀羅を、追加指定するべく作業を行っているが、その中に皇女和宮から寄進されたものが発見され対処を急いでいる。

松本市山と自然博物館

自然に関して幅広く展示を行っている。蝶をはじめとする昆虫の標本が沢山あり、日本山岳会からの寄託資料と合わせて展示を行っていく。

東京都写真美術館

平成26年から大規模改修の為、全館休館したが、リニューアルオープンした。当館は、あらゆる写真や、映像の展示を行っているが、映画の上映も行っている。直近の企画として自然写真家嶋田忠氏の個展を担当する。

公益財団法人植村記念財団

昨年25周年で記念イベントを終えた。今は、極点達成40周年ということで「北極点

・グリーンランド単独行」を展示中である。

 

当会議は22回目を迎えたが、当会議に出席する博物館相互のネットワークが機能して

それぞれの事業展開に役立つようになってきたという意見が多く聞かれた。今後も一層各館の発展に役立ちたい。(齋藤知茂)