お知らせ医療委員会

■ 2016.01.25

第5回岳都・松本山岳フォーラム2015開催-野口いづみ理事が110周年記念講演-

第5回岳都・松本山岳フォーラム2015開催

野口いづみ氏が110周年記念講演

医療委員会委員長 浜口欣一

昨年11月28、29 日に、松本市のまつもと市民芸術館にて「第5回岳都・松本山岳フォーラム2015」(主催:松本市、全国「山の日」協議会、日本山岳会信濃支部、信濃毎日新聞社など)が開催された。後援は林野庁、長野県、マスコミ各社など13機関、協力は山と渓谷社など13機関、出展・協賛は50社だった。フォーラムでは講座、トークショー、パネルディスカッションのほか、「氷壁」上映、ヨ―デル・アルプホルン、フォルクロ―レ演奏など多彩な催し物が行われた。ロビーでは、展示「氷壁を越えて~ナイロンザイル事件と石岡繁雄の世界~」で、資料が展示されていた。参加者は2日間で延べ2400名だった。

医療委員会は日本山岳会110周年記念事業の一環として参画し、2日目午前に野口いづみ理事が講演「まずは自分でできること“登山のトラブル回避術”」を行った。聴衆は約400人だった。野口理事は緊急時やトラブル回避の観点から、実際に体験した同行者のいろいろなトラブルの事例をわかりやすく紹介した。内容は外傷、心疾患、医療グッズや内服薬の使い方、トレーニングなど多岐にわたり、聴衆に益すること大であった。

1日目には信州大学教育学部の井田秀行氏は講演「里山の自然を知ろう“里山のぼやき”」において、多くの里山が何かしら困った状況にあり、原因の一つにアカマツ、コナラの植物循環系の崩れを挙げて説明した。山岳ガイドの小川さゆり氏は、頂上近くで御嶽山噴火に遭遇したが、状況を冷静に判断し、登山経験の蓄積で培った危機管理能力を発揮して生還した状況を語った。パネルディスカッション「北アルプス遭難現場から“安全登山への願い”」で、長野県警山岳遭難救助隊副隊長・岡田嘉彦氏、涸沢ヒュッテ代表・山口孝氏,穂高岳山荘・宮田八郎氏が、遭難の実態と安全登山への取り組みを報告した。2日目のパネルディスカッション「山の力ってなんだろう」では、山の日制定に対する思いが語られた。コーディネーターは信州山の環境研究センター長・鈴木啓助氏、パネリストは全国「山の日」協議会事務局長・磯野剛太氏、東京学芸大の小泉武栄氏、穂高岳山荘代表の今田恵氏、俳優小野寺昭であった。

日本山岳会からは、尾上昇氏、森武昭氏、小林政志氏、野口いづみ氏、筆者ほか、信濃支部の会員も多数参加された。森氏、野口氏、筆者はフォーラム後の交流会に参加し、関係者と交流を深めた。

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