わが国の国土は、7割近くが広い意味での山であり、
その多くを森林が覆っています。
古くから日本人は山を信仰の対象として崇め、森林の豊かな恵みに感謝し、
自然とともに生きてきました。
山の恩恵は渓谷の清流を生み、わが国を囲む海へと流れ、
生きとし生けるものを育むだけではなく、豊かな心をも育んできました。
わが国の文化は、「山の文化」と「海の文化」の融合によって
その根幹が形成されてきたと言われています。
わたしたち山を愛する5つの山岳団体は、
国民祝日としての「山の日」制定を提案します。
「山の日」は、
日々の生活と文化に結びついた山の恵みに感謝するとともに、
美しく豊かな自然を守り、育て、
次世代に引き継ぐことを国民のすべてが銘記する日です。
この運動を通じてわたしたちは、登山者の安全と健康に寄与し、
登山の楽しみを広く伝えたいと念願します。
すでに祝日となっている「海の日」と対をなして、
日本に住むすべての人々が、山という自然を見つめなおし、
深いかかわりを考える日にしたいと思います。
わたしたちの提案に賛同され、
より多くの方々、団体より、ご理解とご支援、
ご協力を賜りますようお願いいたします。
●「山の日」制定協議会●
日本山岳協会
日本勤労者山岳連盟
日本山岳会
日本山岳ガイド協会
日本ヒマラヤンアドベンチャートラスト(HAT-J)
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「山を考える」リーフレットPDF
「山を考える〈健康編〉」リーフレットPDF
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