お知らせ埼玉支部

■ 2017.07.17

29年第3回玉原高原自然観察会報告(埼玉支部)

第 3 次玉原高原ブナ林・吹き割れの滝自然観察会報告

公益社団法人日本山岳会埼玉支部 自然保護委員会

自然保護委員会年間活動の④は埼玉支部員 10 名、山の会すかんぽ 8 名計 18 名で 6 月 10~11 日実施

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企画引率担当:多田 稔 サブリーダー:村越百合子

玉原の概要と観察会の目的

関東地方最大のブナ林地帯の生態系を観察し参加者の自然保護思想の啓蒙・啓発を図る。

 

武尊山南西部が玉原高原で標高 1200m の溶岩台地上にある

分類上の位置 被子植物門―双子葉植物網―離弁花(古生花被)植物網―ブナ目―ブナ科―ブナ属

学 名:Fagus crenata Blume.(fagus 食べられる)(crenata 鈍鋸歯のある)(Blume 命名者)

形 態:雌雄同株・雌雄異花。5 月に開花 性質 陰樹、落葉広葉樹で世代交代ができ安定した 極相林を造る。樹高 15~20mに達するのに 100 年、径 1m に 300 年かかる。

公益性:ブナ(ブナ科を含む)の最大の公益性は「保水力」即ち、災害対策並びに水源涵養である。 さらには漁業資源育成に欠かせないのもブナ林の存在である。

玉原のブナ林 地理的に太平洋側であるが、群落組成特徴は日本海側型(ブナ・チシマザサ群集) 日本海側型ブナ林が太平洋側型へ向かう最前線に位置する。

玉原にはイヌブナ(株立)は生育していない(迦葉山・川場・三峰山・小持山にはある)

○玉原のブナ林はブナ・チシマザサ群集で、2 亜群集・4 変群集に区分できる。(ブナは一本立)

組成:標徴種はアカイタヤ・ムラサキヤシオ・コミネカエデ・ハイイヌツゲ・ハイイヌガヤ エゾユズリハ・ツルシキミ・ヒメモチ(ユキツバキは無い)

◯トチノキ亜群集 組成 識別種:トチノキ・オシダ・テツカエデ・エンレイソウ・ニワトコ・エゾアジサイオクノカンスゲ・ マルバフユイチゴ・タニギキョウ・サワハコベ・オククルマムグラ・キヨタキシダ 分布:ブナ平・鹿俣山・尼ヶ禿山の平坦地から緩斜面にかけて広がっている。この群落が平尾根から緩斜面上部迄発達 することが、他の日本海側地域のブナ林に比べ玉原ブナ林の特異性を示している。

 

6 月 10 日(土)標高 1150m 玉原高原・自然環境センター

A.M.11.45.委員会他 18 名レンタルバス到着 気温 20 度。曇 り。昼食後 12.30 時 森林ルート(ブナ平)標高 1200~1250m降雨の状況を朝日副委員長がキャッチ、鹿俣山分岐で引 き返す往復 2 時間であった。湿原は木道リニューアル工事で中止。迦葉山弥勒寺(徳川将軍家の祈願所)参拝した。 宿泊地:川場村湯原(源泉・民宿福寿草)では地酒がサービスされた(次回は錦繍時期に模索!)

 

6 月 11 日(日)A.M.8.30 福寿草出発

名刹「吉祥寺」にて茶道の極意を嗜むことができ、神妙にならざるを得なかった。 ★900 万年前の火砕流が冷えてできた溶結凝灰岩の「吹き割の滝」を周遊した。浮島橋から「千人隠れ穴」付近を観察 下部の吹き割層溶結凝灰岩の上に淡い緑のデサイト質粗粒凝灰岩の重なりを視認できた。浮島は 1 万年前の榛名火 山の二ッ岳からの軽石層に覆われている、往時の火山活動のもたらした景勝地である(地団研:高嶋)。

★観察した植物:フタリシズカ・ヤマグワ・ヤマグミ・エゴノキ・ニセアカシア・バイカウツギ・ムラサキエンレイソウ・コアジサ イ・タイツリソウ・クルマムグラ

★鱗翅類:カラスアゲハ・スジグロチョウ・ジャノメチョウ・モンキチョウ・モンシロチョウ

●集合・解散とも沼田駅であった。

参加者:藤野欣也 朝日 守・吉田寛治・多田 稔 L・横山真一・村越百合子 SL・中野文博・高嶋徳紘・金丸一豊 石塚昌孝・横山真一・大室昌久・野本成治・沖川三郎・林 雅隆・野田 孝・金子英雄・金子和男・川上裕二 

29年第3回玉原高原自然観察会報告、詳しくは下記の添付にてお知らせします。

shizen17014.pdf