お知らせ山梨支部

■ 2019.03.06

山梨支部創立70周年記念式典・祝賀会・記念山行を行いました

 山梨支部創立70周年を記念し、平成31年2月23日(土)に式典と祝賀会を、甲州市勝沼ぶどうの丘で開催しました。

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式典は来賓・会員34人の参加を得て開式。はじめに深沢支部長があいさつ。「戦後の混乱が続く昭和23年12月に、早くも支部は、山梨県山岳連盟とともに産声を上げたが、これは先輩諸氏の戦後復興への情熱の具現だった。支部はその後、木暮祭、南アルプスフォーラム、山の博覧会、やまなし登山基礎講座等の事業を積極的に開催し大きな成果を挙げてきたと自負している。今後も創造的な活動を通して更に発展していきたい」と述べました。続いて小林政志日本山岳会会長、有元利通静岡支部長、秋山教之山梨県山岳連盟会長の3人の来賓から、温かい祝辞や心強い激励をいただきました。

記念講演では2人が演壇に。まず、深沢支部長が「甲斐百山」と題して講演しました。                      <講演要旨> 70周年記念事業として、『甲斐山岳』12号で「甲斐百山」を特集する。これは遠藤前支部長時代に構想された事業で、もとは65周年記念として発表することを目指したが、諸般の事情から編集が進まず70周年まで持ち越された。12号発行は本年8月を見込んでいる。「甲斐百山」は、平成9年に選定された「山梨百名山」以外の山のうち、山容が優れている山・個性豊かな山や、山梨県人の生活や歴史と関わりが深い里山などから100座を、支部選考委員会が選定した。この101番から200番までの名山の魅力や由緒来歴、登山ルートなどを、会員が分担して踏査・執筆作業を進めてきたが、踏査が困難な山も含まれていて編集が遅れている。夏の発行を楽しみにしていただきたい。なお百山には、かわいらしい里山からルート不明瞭な深山・高峰まで、多彩な山が並んでいる。自分の力量に合った山を選んで、登山を楽しんでもらいたい。

次に望月啓治県山岳連盟理事長が、「登山界の現状」をテーマに講演しました。                        <講演要旨> レジャー白書によると「年1回以上余暇活動を行った参加人口」としての登山人口は2009年の1230万人をピークに減少し、2016年には650万人となっている。650万人に対し、山岳会の加入率はどのくらいかというと、日本山岳会、日本山岳協会、勤労者山岳連盟の合計が約8万人だが、仮に10万人が山岳会に入っていたとして1.5%程度と非常に低い水準となる。組織に入らない人たちはインターネットの登山情報共有サイトの会員となったりしているが、16~30万人の会員を持つ複数のサイトがある。さらにSNSの普及で、その場限りのパーティーを組んで登山を行うことが可能となり、互いの力量を知らずに山に登るネットパーティーの危険性がテレビで取り上げられ、批判を浴びた。これを克服しようとネット山岳会を立ち上げる者が出てきて、現在3万人以上の会員数を誇る会がある。ネットパーティーやネット山岳会は、一般山岳会の束縛を敬遠し、山の交流の場に気軽に参加したいという発想から人気を集めているようであるが、遭難防止等の観点から様々な課題をなお抱えている。刻々と時代は変化しており、10年経つと気がつけば登山界も大きく変化している。10年先を見据えて山岳団体がどのようにあるべきか考えながら歩んでいくことが大切であると思われる。

記念式典は1時間ほどで終了しましたが、古希を迎えた支部の歩みを振り返り、現在と未来を考える意義ある機会になりました。

式典後は祝賀会を行い、地元の格式高いワインを注ぎ合って交流を深めました。遠藤靖彦前支部長が支部発足・停滞・再生の大きな流れを回顧し、内藤順造顧問は平成5年の全国支部大会開催を契機とする支部再生の経緯を語るとともに、県岳連と支部の相互補完的な活動の必要性を説きました。

さらに翌日は、記念山行として大蔵経寺山に登山。快晴に恵まれましたが、2月とは思われない高温に、参加者一同、大粒の汗を滴らせました。70年の間、多くの先輩が汗を流して守ってきた個性豊かな山梨支部。これからも汗をかくことを厭わず、価値ある活動を創造していきたいと思います。

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