東九州支部

■ 2011.09.20

今年の月例山行のテーマ『九州の島の山に登ろう』7月は長崎県対馬の山

 7月30日(土)、前夜博多港を九州郵船のフェリーで出て厳原港へ午前五時着。一行は7名。直ちに最初の山、御嶽登山口へレンタカーで移動。

午前6時10分、登山口の鳥居をくぐり出発。照葉樹の林の中を登っていくと「御岳特定動物生息地保護林・対象動物ツシナヤマネコ」の看板がある。登山口から40分、まだ新しい木造の社の前に着いた。ひと休みして登ること約40分、御岳山頂7時30分到着。

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御嶽頂上(499m)

石の祠がたくさんあり、多聞天や荒神や地蔵尊などが祀ってある。ここより平岳へと縦走、と言ってもほぼ平らな稜線を40分足らずで着く。名前の通り平らで深い木立の中に北の対馬で唯一の1等三角点があった。ここより登山口から車を回す担当だけ引き返して、皆は縦走路をさらに進んでドウ坂の峠へ下った。

二つ目の山は洲藻白嶽。洲藻川を遡って林道終点から、12時25分、小滝の横から登山口から登り始める。照葉樹林の急な登りは蒸し暑く、汗が絶え間ない。ときおり道脇で芳香を漂わせるクチナシの白い花がわずかに涼気を呼ぶがやはり暑い。

登りはじめて約1時間、鳥居のある上見坂への分岐へ。「山頂まで30分」と書かれた標識があるが、30分で登れる道ではなかった。たかだか500mの山とタカをくくっていたが、想定外だ。やがて石積みの小広場。山頂直下で、見上げる頭上に岩峰がそそり立っている。岩場の急登で岩の双子峰の間を通り、西の岩峰へと登っていくとやがて大展望の山頂だ。14時10分着。岩峰の上は、さすが九州百名山に選ばれただけに、その高度感と展望は、蒸し暑い登りの疲労感を吹き飛ばしてくれる。

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白嶽(519m)

下山は往路を引き返す。林の中の急な下りは蒸し暑く、みんな黙りこくってひたすら下る。下りながら汗が噴き出す。登山口に15時55分到着。

あとは今宵の野営地、鮎もどしキャンプ場へ。行ってみるとそこは今夜は韓国の団体が貸し切りだそうだ。テント持ち込みだと言うと、使用料1人200円払ってOK。

ハングル語が飛び交っているキャンプサイトの一番奥の、炊事場の横に野営地を設営。テントを張る人、お湯を沸かす人、食糧を出して準備する人・・・。そして、待ちに待った宴会だ。冷たいビールがひとしお美味しい。蒸し暑かった山道のつらさを吹き飛ばしてくれる。

翌31日の朝、食事を終えて撤収作業中にいきなりメンバーの1人が「あいた、痛い」と頭を押さえる。「蜂にやられた」よく見ると、炊事場の天井に作り始めたばかりのキイロスズメバチの巣と、数匹の蜂が見える。「気をつけろ」と言いならが撤収していると、また1人「いっ、痛い」そのあとまた「痛い」。何故か急に攻撃的になった蜂が、撤収作業をしている我々を襲い始めた。タオルや帽子を振りながら逃げ回りつつ荷物をまとめて、やっと車へ。刺されたメンバーは薬を塗って応急措置。幸いにたいしたことは無さそう。

次は龍良山へ。登山口を7時ちょうど出発。素晴らしい照葉樹の原生林の中を登り始める。樹齢数百年を越えると思われるスダジイやアカガシが至るところに見られる。ツバキやヒシャカキ、タブなどでこれほどの巨木を見たことがない。

8時00分鞍部へ到着。ここより西へ稜線を登ること30分。木立の中の山頂で、3等三角点がカヤに埋もれている。すこし引き返した岩の上で休憩。鮎もどしキャンプ場のある谷間が眼下に広がる。

登山口に9時50分下山。続いては今回最後の山、有明山だ。帰りの船の都合があるので最短な道を選ぶ。上見坂公園入口の峠から入る林道が登山口に通じる道だ。未舗装の林道をおおよそ1.5kmで鎖のゲートがある。ここより有明山への稜線歩きが始まる。と言っても、しばらくは林道だ。

 

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有明山(558m)

 

緩いアップダウンで、ゲートから約1時間で林道から山道に入る。少し急な道を登ると稜線上の緩い登りとなり、ヒノキの林を抜けて、茅野の中を行くとほどなく平らな草原上の山頂に着く。真ん中に対馬の南島で唯一の1等三角点がある。北に昨日登った白岳の双子峰が見える。

ここから車を回収する転倒を除いて皆は厳原の町へ下るルートをとる。そして厳原の港で全員合流。二日間の対馬の山旅はこれで終わり。夏の島の山は蒸し暑い。これが今回の教訓であったのか。対馬は読み難い地名が多い。鶏知(けち)、豆酘(つつ)、女連(なつら)、鹿見(ししみ)・・・・。