お知らせ東九州支部

■ 2012.01.31

12月 月例山行 

保戸島と南黒島の山へ

 

『島の山に登ろう』12月の月例山行の行き先は津久見湾に浮かぶ島だ。マグロはえなわ漁船の根拠地である保戸島。この小さな島にはその中央にそびえる小高い山、遠見山(178.6m・二等)がある。12月18日(日)午前7時に津久見港に集まったのは14名。島行きの市営定期船第1便は7時20分発。四浦半島の突端にあるこの島まで25分の船旅だ。島の西側だけが人の住むところ。全く平地のないこの小島の、浜から背後の山の裾までの小さな斜面に、1400人の人々が生活する家々がびっしりとひしめくさまは、まるで地中海の海辺の街並みだ。「未来の残したい漁業漁村の歴史文化財百選」に選定されている。

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港から見た保戸島の家並み

 港から狭い家の間を通って海徳寺の横を通って、街のいちばん上にある、登山口へ。ここまで、狭い家並みの中のまるで迷路のような道をたどるのが一苦労。登山口からは木立の中の登りだ。20分余りで広い山頂に着く。サクラなどが植えられて、一時は園地として伐り拓かれたが、今は完全にブッシュとなっている。三角点のまわりのヤブを切り開いて記念写真。

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保戸島の遠見山にて

下山途中の話題はマグロ丼だ。せっかく保戸島に来たんだから是非食べて帰ろうとみんなで話しながら下る。そして島で唯一の料理店を探し当て尋ねると「予約制」とのこと。残念!諦めきれないみんなは、10時10分の船で津久見まで戻り、港近くの店でマグロ丼を注文だ。

そのあと、今日のふたつ目の島の山は南黒島の頂き(84.5m・三等)。津久見湾の北に、半島に接するように浮かぶ無人島だ。半島の突端にある小さな伊崎港まで行く。そこで予約していた漁師さんに島に渡してもらう。島までは数分で着く。しかし漁師は言った。「あの山には道もないし、登れないよ」

島は北西の端にあるに唯一の浜がとりつき点で、あとは全てとりつくシマのない岸壁だ。浜に下ろしてもらって、無人島に一つある建物の、小さな社の裏手からアシとメダケのブッシュの急斜面に挑む。がむしゃらに分け登り、木立の中にはいると何とそこは心地よい照葉樹林の中。稜線に添って登るのに苦労はない。浜から30足らずで丸い山頂に着いた。

下山して浜から船長に携帯を入れたら「もうおりたのか?登り着いたのか?」と驚いていた。帰りの船で船長は「伊崎で生まれ育って54年にもなるが、一度も登ったこともない」と言っていた。

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南黒島の山頂にて