お知らせ東九州支部

■ 2012.02.20

蔦島と黒島・三ツ子島

1月山行・蔦島と黒島・三ツ子島

 

「島の山旅」1月は臼杵湾の島だ。予定では津久見島が入っていたが、島への唯一の瀬渡しをしている船長に頼んだら、日曜日は釣り人が多くて山に登るようなお客を運ぶ余裕はないと断られた。瀬渡しはしないが遊漁の船に渡せないかと頼んでみたが、イカ釣りのお客で予約いっぱいとのことで、逆に「山なんか登らずに、イカ釣りしないか」と誘われた。残るは、蔦島(64.6m・三等)、黒島(27.2m・三等)、三ツ子島(28.0m・四等)の山登りだ。

1月29日(日)、午前7時15分、佐賀関の幸の浦漁港に車4台13名が揃った。その中には我が支部で一番若い会員(20歳)と、その同級生で今日入会届を出すという若者が初参加。渡しを頼んだ船長には、当初5,6名と予約していたので、増えた人数に驚いていた。島には漁船を着ける突堤もないので、船外機つきの小舟を引いて行って、沖から砂浜まで小舟に乗り換えて送るとのとことだ。

島は港のすぐ目の前で、船で数分で島の砂浜の近くに着く。ここに定錨して、4人ずつ船外機に乗り移って、浜までピストン輸送開始。思いもよらぬ成り行きに、「まるで船遊びだ」とみんな嬉しがる。砂浜は島でただ一カ所西側の入り江だけにあり、こちらは波穏やかな内海の様相であるが、ほかは人を寄せつけない断崖絶壁と豊後水道の荒波だ。船長は「昔は畑があったと聞くが、今は荒れたヤブで、とうてい登れないだろう」と言い、「どうやって登るつもりか?」と逆に興味深そう。「どこか登りやすいところを探すしかない」と言いながら下船。砂浜を見て回り、南のはずれの浜と岩礁の際から、島を南北に走る稜線の端にとりつくのがいちばん良さそうと判断。タブやツバキやトベラ、グミなどの灌木に捕まりながら急斜面をよじ登ると稜線の肩に出た。そこからは緩い登りが北へ向かって続く。木立の中はさほどヤブが濃くなくて歩きやすい。浜から20分ほどで平らな山頂部に着いたが、あたりはメダケの密生したヤブだ。GPSを頼りにみんなでヤブを分けて三角点を探す。約10分。メダケの根が絡み合って落ち葉が積もった地面の中から標石を発見。あたりを伐り開き、鎌で掘り起こして。何十年ぶりだろうと思われる日の目を三角点にあてる。

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蔦島の山頂にて

 

約一時間半後に浜に戻ると、沖で待っていた船長が船外機で迎えに来た。伊崎港に帰ると次の目的地、黒島へ。佐志生の港からすぐ目の前の黒島へは、島の宿が持つ船が迎えに来た。上陸するとすぐに宿の裏手にある丘の三角点へ登る。その後、今日三つ目の島は黒島の南の岬からさらに南へ、幾つもの岩礁が一列に並んでいる中に、樹木の生えている小島が三つある、通称「三ツ子島」の真ん中の島だ。

ここも渡し船は岩礁に接岸できないので、島の沖に定錨して、引いていっていった船外機でピストン輸送だ。船は小島の岩礁の南の端につけた。この小島は全て高い岩の絶壁で囲まれて、南に一カ所樹木の生えた崖、北の端に小さな低い崖、二手に分かれて双方から登る。山頂は南の端にあり、海抜28m。南の絶壁直登組と、北から稜線登りの組がほぼ同時に到着。ここもメダケの密生するブッシュの中、狭い山頂を皆で手分けして三角点探し。約15分、メダケの寝に埋もれた三角点をやっと発見。

黒島に戻るとちょうどお昼過ぎ。あとはたっぷりと時間がある。冬の午後の穏やかな日射し。暖かな南向きの浜辺で輪になって、大きな鍋でキムチ鍋料理をつくり、皆で舌鼓をうつ。船遊びと、ヤブこぎと、ヤブの中の三角点探しと、美味しいキムチ鍋の山行であった。

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三ツ子島山頂のヤブの中で