東九州支部

■ 2013.07.12

スズタケ枯死の状況調査

祖母・傾山系のスズタケ枯死に関する調査を、支部の公益事業として取り上げて、その具体的方策等を検討していたところに、大分県植物研究会が県の依頼を受けて、スズタケ枯死とシカの食害に関する調査をほぼ同じところで行うとの情報が入り、同会の指導者である生野喜和人さんとコンタクトをとったところ、調査は始めたばかりであり是非加勢してくれとのことで、トントン拍子に共同作業の話が決まった。

 

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スズタケがほとんど枯死した状態のところ

 

6月1日(土)共同作業の第一回目が行われた。参加したのは当支部の参加者が7名、生野さんグループが7名である。宮崎県との県境にある尾平トンネル出口から稜線に登ると、祖母・傾縦走路の旧尾平越で、そこから約1時間半ほど本谷山の方へ登ったところに大分県環境企画課が設置した定点観測地がある。一カ所はシカが侵入しないように25m四方の範囲をネットで囲ってあり、それに接したもう一カ所は全く囲いのない、目印のポールだけが立っている25m四方の観測地点である。見るとネットの中のスズタケやノリウツギなどの新芽はよく延びているが、囲っていないところのスズタケの新芽の部分がほとんど食べられ、他の木々の新芽も低いところはみんな食べられているのが分かる。

調査のやりかたは我々は全くの素人なので、調査専門のスタッフに要領を教わる。調査地点内を5m四方のマスに切って、その中をまた25cm四方の枡に切って、その枡の角にあるスズタケの延び具合をメジャーで一本ずつ計るという、実に根気の要る仕事である。ネットに囲まれた中の観測調査に1時間半を要した。そして昼食タイム。午後も1時間半かけて今度はネットのない観測地点を同様に升目を切ってのスズタケの背丈の計測である。 

 

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シカの食害調査のようす

 

こうした計測結果は何回か定点観測する中で、シカの食害とスズタケ枯死の因果関係の有無などを推測しようというものである。当初の支部の事業計画は、素人集団の観測であり、一定の地点でスズタケの枯死の進み具合を写真撮影で記録に残す程度のことを考えていたが、このたびの共同作業はより一歩踏み込んだものである。なお次回は秋に実施の予定である。