お知らせ宮崎支部

■ 2014.09.23

宮崎支部 第17回を迎えたこども登山教室

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当初8月9日(土)~10日を予定していたこども登山教室は、台風11号接近のため10日延期し、8月19日(火)~20日(水)に実施することとなった。

宮崎支部のこども登山教室の特徴は、1泊2日の宿泊を伴い、保護者の参加は認めずこどもたちが親元を離れ一人で参加することによって、他の仲間と力を合わせ支部会員のサポートを受けながら、自分自身の力でいろいろなところで挑戦・経験することです。併せて強い精神力、忍耐力、協調性や責任感を日頃体験することが少ない自然環境の中で動植物に触れ観察することを通して、豊かな感性や探求心を養うというものです。

本年度は、日程の変更もあり若干参加者が少なくなったが、第1日目は、午前6時に総勢31人(こども17人・支部会員14人)が元気で大型バスにより宮崎から鹿児島県鹿屋市に向け出発した。

午前10時前に最初の見学先である海上自衛隊鹿屋航空基地資料館に到着し、始めにDVDにより館内の説明を受けた後、職員の案内で展示してある遺書、遺品や写真を見学しながら当時鹿屋から特攻として908人の若い尊い命が散っていったことなど説明を受け、改めて戦争の愚かさと平和の尊さを学ぶことができた。

その後昼食を基地内のレストラン休憩所で済ませ、12時過ぎに宿泊と野外活動の拠点となっている鹿屋市内にある国立大隅青少年自然の家に向かい入所式を済ませた後野外活動に移った。

野外活動のインラインスケート場がある場所は、高隈山系が眺望できる標高約250mの高台にある。こどもたちは職員から装具着装のレクチャーを受けた後、炎天下の中、汗だくになりながら転んではまた起きあがり必死に練習を重ねているうち、全員が上手に滑るようになり、こどもたちのバランス感覚の良さと飲み込みの早さに感心させられた。

その後、フィルドアスレチックの中の「猿の散歩道」を歩き本館に帰り、午後5時からの夕べのつどいに参加し、当日青少年自然の家に入所していた他の7団体(276人)と団体紹介をしあって交流を図ることになった。入浴後は、野外活動の疲れも忘れ夕食の美味しいバイキング料理にしたつづみ皆満足顔であった。午後7時からは実習室で2時間にわたり、革細工のキーホルダー作りに挑戦し、それぞれが刻印、木槌、染料絵の具を使いオリジナルのできあがった作品を互いが手に取り合って見せ合い喜ぶ姿がほほえましく印象的で、予想以上の成果を治めたことに満足して、楽しい時間を過ごすことができたことを感謝し1日目の活動を終えた。

2日目は、本番の稲尾岳(枯木三角点959,0m)登山。

午前6時起床し、あわただしく清掃、朝のつどいに参加、朝食、各部屋の点検を受けた後、午前8時30分退所式を終えて、稲尾岳登山口にある稲尾岳ビジターセンターに向かった。天候は雲行きがあやしく途中雨がぱらつき始めた。稲尾岳ビジターセンターに到着するとセンターで所長さんより稲尾岳山系の照葉樹林帯、動植物の生態系について説明を受けた。

いよいよ登山の出発となり、そのころは何とか雨は上がっていたが周囲の山々には霧がかかり雲行きが悪いため、会員は子どものザックにビニール袋をかぶせ防水対策をほどこし、再度山行委員長が登山上の注意をして、午前11時登山道西口からを低学年を先頭にして登山を開始した。会員は、サポートするためこどもとの間に入り注意深く進む。しばらくは、沢すじを足元をたしなめながら歩くが、こどもたちは会員よりもバランスが良い、浅い沢でサワカニやカエルなどの動物を見つけると大はしゃぎで喜んでいた。また登山道には登山口1番から20~30m間隔に番号札が掛けられているためこどもたちは、番号の数が増え高度が上がるごとに歓声を上げ登山の実感を味わっていた。

沢を登り切ったところは、ミヤマシキビ・アセビ・ヤブツバキキなどの灌木林が密性する尾根に出る。尾根の途中には、唯一展望が利く「自然石展望台」があるが残念ながら霧のため、視界は全く無かった。展望台から30分かかり、午後1時に稲尾岳山系の最高地点85番札のある枯木三角点(959,0m)に到着。ここで会員からこどもたちに三角点について説明をすると、こどもからは質問などもあり熱心に聞き入っていた。

当初は稲尾岳までの登山計画であったが、天候と帰途の時間などを考慮し、枯木三角点で折り返し、昼食を取った後下山することとした。

下山途中の、沢の清流の中では、こどもがオオスミサンショウウオの幼体を発見し、その周りに会員もこどもも集まり大騒ぎであった。

午後3時30分全員無事に下山して帰途につき、午後7時55分にこどもたちの父兄が迎える新冨町にあるJA駐車場に到着した到着後、解散式を行いこどもたちを、保護者に無事に引き渡すことができてほっとした。

宮崎支部のこども登山教室は、本年で17回を迎えたが、参加者のこどもの中には早くも来年の参加を約束する者もおり、また保護者からは多くの感謝の言葉や継続の声が寄せられている。支部としては、2年後に迎える「山の日」施行に向かって、こども登山教室を通して、これらの期待に添えるよう、さらに充実したこども登山教室を続けて行きたいと考えている。

(水永一芳)