お知らせ医療委員会

■ 2017.07.30

第2回景信山メディカルハイキング実施される 医療委員会・秦 和寿 

第2回景信山メディカルハイキング実施される

医療委員会・秦 和寿

若葉のさわやかな5月20日(土)、医療委員会では東京・景信山で第2回目のメディカルハイキングをおこなった。遠く関西支部からの参加者も含め24名、スタッフ5名の29名で実施した。混雑する高尾駅前のバスに乗車し小仏に向かう。今回は植物の形態や分類を専門とする元東京都林業試験場の亀谷行雄講師を招いた。亀谷講師は登山道で見られたツタウルシやヤマウルシなど激しいかぶれをおこす有毒植物の識別法を示した。イラクサの有毒物質はアセチルコリンやヒスタミンなどとの説明もあった。実物を見ながらなので記憶に残り,今後の山行時に役立と思われた。

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ツタウルシを前にして説明する亀谷講師

頂上(727m)では「かげ信小屋」の青木さんが講習会用のテーブル席を用意してくれた。この小屋には,登山者がハチやマムシに咬まれ薬は無いかと立ち寄ったこともあるという。前回は青木さんも講習会を聞くことが出来たが、今回は接客に忙しく聞けなかったのが残念と言う事であった。

ここでは野口講師が切傷の消毒法や足首の捻挫と骨折時の対処法、さらに膝痛や腰痛のテーピンの方法など多岐にわたって話した。さらに小型人形を使っての心臓マッサージを全員が体験した。景信山のようなハイキングでも受講生3人がトラブルをおこした。腹痛には大正の漢方胃腸薬、足つりには芍薬甘草湯とゴムベルト、足のマメにはクッションパッドを用い、それぞれ奏功し、山の医療の好例となった。

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携行医薬品を説明する野口講師              心臓マッサージの実施訓練

山中ではブユやハチなどがいるのが当たり前で、虫刺されも多い。近年ではマダニの深刻な問題があり、皮膚寄生した場合、どう除去するかが課題である。秦講師はワセリンやヨード軟膏を用いマダニの呼吸を制限し、皮膚から除去する方法を見せた。

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スズメバチの巣を手にして説明する秦講師と持参した有害生物

今回の講習内容のように山中の有害生物(有毒植物、衛生害虫)や応急処置法などを実地に学び、念頭に入れておくと、いざというときに冷静に判断でき、被害を最小限にすることができる。講習後のアンケートでは9割以上が「大変良かった」「良かった」で、具体的には「かぶれを起こす植物の話、医療キッドや具体的なテーピング法、マダニ処置法などが役立ちそう」とのことだった。下山後に懇親会をおこない、17名が参加した。個々の事例などを話しあい有意義な情報交換の場となった。

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当日参加者の記念撮影