●2010/04/04 埼玉支部創立総会開催
4月4日、「さいたま市民会館おおみや」において日本山岳会埼玉支部の設立総会が開催され、
全国30番目の支部がここに発足することになった。昨年来、支部設立に向けて準備会、発起人会
を立ち上げて鋭意準備をすすめてきたが、埼玉在住の日本山岳会会員294人のうち140人の入
会希望者を得て、ようやく設立にこぎつけることができた。総会には65人が出席した。この14
0人は全国で8番目の規模を誇る。
設立総会では、支部規約案、事業計画案、予算案、などが審議され、支部役員の選出を含めて総
べて原案通り承認された。支部長には石橋正美会員、副支部長には野村孝義会員、大久保春美会員
をそれぞれ選出した。
来賓として出席した藤本慶光副会長からは、「日本山岳会は尾上会長の元に4つの大きなテーマ
を推進している。法人改革、若い人の入会促進、支部活性化、山の日の制定である。①支部化によ
り支部のメンバーでなければ実行出来ない企画で活動してほしい、②仲間を増やして10%アップ
を目指してほしい」と、お祝いと激励の挨拶を頂いた。
支部の運営については「会員一人ひとりが支部の構成員」であることを実感できる運営をめざ
し、できるだけ多くの会員が支部運営に参画できるような体制を整えることが、当面の目標であ
る。そのため、会員にはできるだけ各専門の委員会に所属していただくよう呼びかけることにす
る。
支部の目的であり活動の柱になる事業を6項目に分類し、①登山事業、②集会事業、③広報事
業、④公益公開事業、⑤委員会事業、⑥その他の事業、とした。これらの事業を、集会委員会、山
行委員会、広報委員会、自然保護委員会、総務委員会、安全登山委員会、社会貢献委員会の各専門
委員会が連携しながら事業を進めていくことになる。
具体的な事業計画は特に提案されることはなかったが、支部委員会ならびに前記専門委員会を早
急に開いて、埼玉の特色を生かした具体策をそれぞれ策定していきたいとしている。
総会終了後、席を改めて祝賀会が開催され、 招待者と会員70人が参加した。冒頭、尾上会長か
らのメッセージが披露された。その中で会長は「日本山岳会の活性化の源は支部活動にある、おお
いに支部の活性化をはかりクラブライフを楽しんでもらいたい。そして、会員の増強のために力を
つくしてほしい」と訴えておられる。また、近隣の山梨、千葉、東京多摩、茨城各支部から来賓と
して出席された方々からそれぞれご祝辞を頂き、その他多くの支部から祝電を頂戴した。差し入れ
の清酒やワインも披露され座はにぎやかに盛り上がった。席上、支部の設立を心待ちしていたとい
う意見も多く聞かれ、今後の支部運営の話題に花が咲いた。
支部会員の平均年齢は66歳に近いが、高齢であることは決してマイナス要素だけではない。山歴
はもちろん、さまざまな分野において深い見識をもつ会員が揃っているのも高齢者の集まりでもあ
る支部の特色である。新しい知己を得て、お互いに学びあい、山の楽しさを共有できるのも支部活
動の大きな楽しみである。より多くの会員の支部への入会を歓迎したい。
総会の開催を告げる司会の臼木会員
総会の議長に選出された石橋会員(支部長候補)
支部の事業計画について説明する大久保会員
設立の祝辞を述べる日本山岳会藤本副会長
今後の計画について説明する冨樫会員(事務局長に選出)