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小川原辰雄著『人を襲うハチ 4482件の事例からの報告山と渓谷社2019年
 

 ハチに刺されて死亡する人は年間約20人前後を数えるが、これは他のクマなどの野生生物による死者をはるかに上回っている。危険なのはアレルギー反応としての全身症状いわゆるアナフィラキシーショックであり、刺傷後30秒から数分以内に発症し、急激な血圧低下、呼吸困難、意識障害などを引き起こすという。
 本書ではハチ刺し症の実態と臨床統計に触れ、ハチ刺されを未然に防ぐ方法や、運悪く刺された場合の応急措置について書かれている。黒っぽい服装を避けて、ハチを刺激しないことが大切だというが、低山で活動する機会の多い方は一読する価値がある。

 次のサイトもご参考に

 ハチ合わせしたとき攻撃されやすい NG行為とは?

支部会報111号

支部会報111号を作成しました。富山支部の会報No.111.pdf

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野村仁著『55歳からの やってはいけない山歩き』青春出版2018年
 

 ほとんど初歩的な事を中心に書かれているが、今回初めて「木道の滑りやすさ」について言及された。高齢者が木道で滑って転び、骨折に至る例が非常に多いからだ。薬師岳・太郎平周辺では毎年・年中行事のように繰り返されている。GPSやスマホのGPS機能についても取り上げられている。遅すぎるくらいだ。警察庁の統計によれば2017年(H29)の山岳遭難者数は3,111名でその内一番多いのが道迷い1,252名、全体の40.2%を占めて最大要因となっている。
 GPSをログ(軌跡)を記録するためだけに使用するのであれば、スペア電池や落下防止対策のみ注意しておれば良いが、道迷い防止に使うのであれば使用方法を熟知していなければならない。計画コース(ルート)の入力、万一の連絡のために緯度経度の表示、コンパスの校正、地図の設定(進行方向が上)など。
 電池を入れ替えるたびにコンパスがリセットされる機種があり、つど校正が必要。上を進行方向に設定しても、立ち止まった瞬間に上が北となるようでは扱いにくい。また縮尺を変えると表示(上が進行方向)が変わるようでも都合が悪い。機種によって違うがメインメニューから衛星情報を表示させなければ緯度経度が分からないものもある。
 一方でGPSやスマホへの過信も要注意。液晶画面が小さく、等高線の粗い丘陵地帯では明瞭な谷や尾根がなく、目印となるピークや池や川の分岐などの手掛かりもなく、かつ樹木が密生していて見通しがきかないような場合には、たとえGPS画面に現在地が表示されていても、現実の足元がどこなのか認識できない場合もある。(白紙に現在地が表示されるようなもの)縮小すれば周辺も表示されるが、等高線が一段と粗くなり地形がより
分かりずらくなる。狭い液晶画面で現在地を把握するには、参照するための紙の地図と磁石さらに万一の時のために、計画外の周辺の地図まで持参するのが好ましい。
 そもそも地図の見方を知らなければGPSやスマホも使いようがない
わけで…、地図の見方を知ることが前提となる。しかし仮に地図の見方を知らなくても、携帯が通じる環境にあれば緯度経度を連絡することにより救助が早くなる可能性がある。さらに究極の利用方法としては電源を入れっぱなしにしておくことによって軌跡(トラック)が残るが、それを逆にたどることによって地図とは関係なく元の場所に戻ることも可能。不運にも電池切れの場合でも断続的に電源を入れることによって点としての現在地を把握できる時もある。もちろん日頃の健康管理が大切なことも言うまでもない。

第33回播隆祭と高頭山記念登山の報告

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播隆祭参加者

 日本山岳会富山支部の第33回播隆祭は、6月3日高頭山(1210m)の麓、富山市河内の播隆上人の顕頌碑前で営まれた。支部会員や旧河内集落の住民ら約40名が槍ヶ岳を開山した高僧をしのんだ。

 播隆祭では鍛治支部長が挨拶し、「生家の会」代表の大作一男氏が昨年に引き続き播隆上人の遺品である半鐘や親鸞聖人や蓮如上人や法然上人の名号などの説明を行った。

 その後十数名により高頭山記念登山に向かい、アサギマダラが多数飛び交い、タンナサワフタギが満開を迎える爽やかで楽しい登山でした。
 

 

 

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鍛治支部長の挨拶   生家の会代表:大作一男氏による説明
 
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懇親会   高頭山記念登山の参加者
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アサギマダラ   タンナサワフタギ

第33回播隆祭と高頭山記念登山の案内

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播隆祭参加者(平成28年)

 今年も郷土の偉人播隆上人の功績を称え、恒例の「播隆祭」を開催し、旧河内村ゆかりの方々と親交を深めたいと思います。ぜひ多くの皆様にご参加いただきますようご案内いたします。

 

【日 時】平成306月3日(日)9時から

【場 所】播隆上人生家跡地の顕頌碑前

【特別展示】播隆上人ゆかりの遺品(富山市大山歴史民俗資料館より)

【記念登山】高頭山1,210m

詳しくはこちらをご覧ください

 

 

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生家の会代表:大作一男氏による説明(平成29年)   懇親会(平成29年)

夫婦山募集登山の報告

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登山口を出発
 
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夫婦山の男峰で記念撮影

夫婦山募集登山の報告
 

 5月27日夫婦山募集登山一行32名、爽やかな風に吹かれて気持ちよく登りました。ヤマボウシやハクウンボク、サワフタギやヤブデマリなどの白花がとても綺麗でした。麓ではエンレイソウ、ミヤマナルコユリ、サギゴケ(ムラサキサギゴケ)の群生など名前の分からない花も多数。

 夫婦山は双耳峰で男峰は標高784.01mで二等三角点(点名:夫婦山)があり、ロープが掛かるかなりの急登の連続でした。また見上げるような巨岩が幾つもあり、断崖絶壁に囲まれた展望台もあります。山頂には方位盤が設置されており、360°の展望は抜群で、北アルプスをはじめ白木峰や牛岳などが間近に望めました。

 女峰は比較的なだらかで標高約740m木陰もありここで昼食をとりました。帰りは百人一首で有名な猿丸太夫の塚に立ち寄って帰宅しました。
 

猪熊隆之著『山の天気にだまされるな!』

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猪熊隆之著『山の天気にだまされるな!』山と渓谷社2016年
 

 「天気予報を鵜呑みにすると痛い目に遭う」と著者は指摘している。一般に天気予報とは麓の天気をいい、山頂の天気を指すものではないとする。また「ほとんどの低体温症による死亡事故は、低気圧が通過しているときや、通過前ではなく、低気圧の通過後に発生している。」として下表の例を挙げて注意喚起した。

 さらに低体温症・増水による遭難・落雷遭難・突風による遭難を防ぐシミュレーションを示している。

 近年増えつつある気象遭難は、局地豪雨などによって急激に沢や川が増水し、渡渉中に流される事故であるが、地球温暖化の進行に伴い、全国で局地的な豪雨や落雷、突風の出現率が増加傾向にあるという。それには事前にその沢の特性を考慮して、当日の気象リスクを事前に予測する必要があると説いている。

 ※著者「猪熊隆之氏」は山の天気予報を配信する(株)ヤマテンの代表取締役で気象予報士。
 

       近年の気象遭難の例
     
1989年 10月8日 立山・真砂岳で低体温症により8人死亡
1993年 5月3日 月山で低体温症により4人死亡
1994年 2月13日 吾妻連峰で低体温症により5人死亡
  2月21~23日 剱岳で低体温症により3人死亡
1995年 1月4日 千畳敷カールで雪崩により6人死亡
1999年 4月18日 浅間山で低体温症により4人死亡
2002年 9月11~12日 黒岳と十勝岳で低体温症により2人死亡
2006年 3月19~20日 八が岳・阿弥陀岳で低体温症により3人死亡
  10月7日 白馬岳で低体温症により4人死亡
2007年 12月31日 槍平で雪崩により4人死亡
2009年 4月26日 鳴沢岳で低体温症により3人死亡
  7月16日 トムラウシ山で低体温症により9人死亡
2012年 5月4日 三国境(白馬岳北方)で低体温症により6人死亡など北アルプスで合計10人死亡
2014年 8月16日 穂高岳・滝谷出合で沢の増水により3人死亡
2016年 4月30日 立山・富士ノ折立で低体温症により2人死亡
2017年 3月27日 那須・茶臼岳のスキー場近くの雪崩により高校生・教師ら8人が死亡
2017年 8月29日 幌尻岳・糠平川の増水で3人死亡
     


 

野村仁著『やってはいけない 山歩き』

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野村仁著『やってはいけない 山歩き』青春出版2016年
 

最近インターネットや登山用機器の改善で以前とは違う遭難が増えているという。著者の野村仁氏は、危険な人として次の例を挙げている。
 

①登り始めが遅すぎる人⇒ヘッドライトなどの装備がない人はそのまま遭難に至る。

②「計画」を立てずに、自由に登る人⇒行方不明になった時に探しようがない。

③ネット情報だけで出かける人⇒情報が主観的・一面的で当てにならない。

④地図を持っていない人⇒スマホやGPSの画面だけでは分からない。必ず紙の地図と併用し、計画外の周辺地図も持参する。

⑤素性の分からない相手と登る人⇒ネットの仮名以外何も知らずにパーティを組む例が見られる。行動が予測できない。

⑥単独行動が多く仲間意識が希薄で衝動的な人⇒途中でバラバラになり人を置き去りにしても平気。

⑦「遭難なんてしない」と思っている人⇒自信過剰

⑧遭難しかけているのに認めない人⇒無知

⑨一見冷静だが、何が安全か危険か分からない人⇒危険感受性が低い

⑩経験やテクニックを自慢するベテラン⇒自己顕示欲が旺盛

⑪初心者を難しいルートに連れて行こうとする人⇒自信過剰、無知

これで足りないものがあるとすれば雨具である。日帰りの晴天時、雨具を省略という選択肢もないわけではないが、その分リスクは高くなる。


 

山岳集古未来館の紹介

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堀田彌一が使用したスキー
 
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日本高周波で製造された「幻のピッケル」
 
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剱岳山頂で発見された銅錫杖
 
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佐伯平蔵や宇治長次郎の写真
 
 
 
富山県立山博物館 山岳集古未来館
立山博物館(展示館)の別棟(平成25年にオープン)

 
 
 日本初のヒマラヤ遠征登山「ナンダ・コート」に初登頂した堀田彌一(黒部市出身1909-2011)が使用していた"スキー&靴"と"ピッケル"や終戦直後、日本高周波鋼業(株)富山工場で製造された「幻のビッケル」のレプリカ、陸軍省参謀本部「陸地測量部」の柴崎芳太郎らによる剱岳の登頂時に山頂で発見された銅錫杖のレプリカなどが展示されている。
 
 女性として剱岳に初登頂した竹内ヒサや、黒部峡谷を探検した冠松次郎の写真や著作の紹介、佐伯平蔵や宇治長次郎のあまり知られていない写真や石崎光搖(南砺市福光出身日本画家)の作品なども展示されている。さらに郷土の大先輩である田部重治や佐伯邦夫などの著作も展示されている。
 
 昨年11月に、立教大学のナンダ・コート登山隊に同行した大阪毎日新聞社の竹節作太記者(1906-1988)の生家で発見された登頂時の国産テントもいずれ展示される時が来るかも知れない?(※現在は長野県)
 
 建物は興味の無い人は見落としてしまうくらい地味な建物。蔵のイメージ。場所は立山町芦峅寺の富山県立山博物館のすぐ近く、観覧は無料で開館時間・休館日ともに展示館と同様です。立山へお越しの際にはぜひお立ち寄りください。
 
 
 
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  富山県立山博物館 山岳集古未来館

夫婦山(男峰・女峰)に登ろう

 

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北日本新聞社刊『富山の百山』より転載

『富山の百山』(富山市八尾町)
 

夫婦山(男峰・女峰)に登ろう!

 

八尾町小井波の西に位置する双耳峰の山、夫婦山(男峰784m・女峰740m)に登ろう!

松瀬峠が男峰と女峰の鞍部。日本の里山の原風景を漂わせる場所に位置する。

□ と き:平成30年5月27日(日)

□ 行程は約3時間程度、小雨決行

□ 締め切りは5月22日 定員は30名、定員になり次第締め切ります

■詳細はこちらをご覧ください。

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