小児の特性と対処法

1)運動能力
最大酸素摂取量>敏捷性>平衡性・柔軟性>脚力(持久力)

行程の難易度だけでなく、長さに重きをおいた立案。
荷重量の負担を過小評価しない。

2)集中力
集中力の持続に欠け、低年齢では様々なものに関心を向けたがる。

頻回に休憩し、遊びを取り入れる。
単調な行動時も歌や話し掛けに心掛ける。

3)筋骨格系の問題
低年齢では骨折を、思春期では下肢に疲労性の炎症を起こしやすい。

平地や林道などでも走るのは厳禁。
痛みの聞き取りと速やかな抗炎症処置。

4)カロリー、水分出納
エネルギー需要が高く、体内蓄積量が少ない。水分喪失リスクが高い。

糖質、水分の摂取をこまめに行う。
全行程時間を短縮。嘔吐、下痢時は要注意。

5)寒冷に対する抵抗性
体温を奪われやすい。

保温性の高い帽子、衣服を準備。睡眠時、背負い時は要注意。

6)紫外線に対する抵抗性
低年齢になるほど紫外線に弱く、容易にsun burnを起こす。

皮膚の遮蔽、日焼け止めクリーム、ゴーグル、日陰。

7)鼻腔、上気道が狭い
粘膜炎症、粘膜浮腫の悪影響が強く出る。

感冒時は要注意。加湿、鼻スプレー。

[閉じる]