一日目(9/8):山頂に向かう予定でしたが雨のため、エコーラインが通れず、二日目に予定していた自然保護センターや、国民休暇村の牛留池散策に変更。石井委員の植物解説をじっくり聞くことが出来ました。問題の曲がり松はアカマツではなくチョウセンゴヨウマツで樹齢100年ぐらいとのこと。人為的なものではなく、積雪などで折れた後、 幹の方に下向きからJの字に回復して、まっすぐに育ったものと解明
早めに宿入り、夕食後の1時間ほどのセミナー予定が、夕食前に変更。2時間以上じっくりライチョウ保護の話を聞くことが出来ました。講師は中村浩志・信州大学名誉教授と2人の弟子。ライチョウ研究で日本で始めて博士号を取得した東邦大学の小林篤氏、もうひとりは科学委員会のフォーラムでも講師を務めた環境省・長野自然環境事務所でライチョウ保護事業を担当している福田真係長。中村先生によると日本を代表するライチョウ研究者のこの三人が顔を揃えることは最初で最後かもしれないとの事。
二日目(9/9):バスが通れるかわからないまま、雨の中を出発。中村先生たちは早朝山頂に向かい、ライチョウと共に待っているとの情報。三本滝ゲートを無事通過し、エコーラインのジグザグラインをひたすらバスは登っていく。大雪渓・肩の小屋口から歩行開始。雨はかなり激しく降り続く。肩の小屋附近で、ライチョウを観察。ケージはこの近くなのだろうか、数匹の群れが風雨をものともせずに歩き回っていた。ライチョウにとってはこのような悪天候の方が動き回るにはいいらしい。晴天だと天敵に襲われやすいし、もともとは寒い気候を好むからだとか。中村先生曰く、今日は絶好なライチョウ日和だ!。
肩の小屋で休憩ののち、畳平まで徒歩移動。途中富士見岳経由で山頂付近で多くのライチョウを観察でき、飛翔の様子も見ることが出来た。
ふたたび宿で入浴などひと休みの後、帰路につく