12月3日、年次晩餐会の特別催しとして、新高輪プリンスホテル国際館パミール「慶雲」において、午後3時から第4・5次マッキンリー気象観測登山隊の報告会が行われた。
この隊はJAC科学研究委員会主催で、第3次より青年部・学生部協力のもと実践され、多くの成果を上げている。JAC海外登山基金補助金も平成4年度から3年続けて受けており、注目の活動である。時間が早かったにもかかわらず100人を超える会員が参加され、盛況であった。
報告者はこの計画の推進者、科学委員会の大蔵喜福会員で、まずお礼の言葉から始まり、スライドを用いて1時間ほどの話は興味深いものであった。
とくに気象データは、年間を通して観測できる気温・気圧などを核に報告され、すさまじい冬のマッキンリーの状況が浮き彫りにされた。なお、現地の自然保護に関する話も出て、その内容は参加者の関心をよんだ。
成果は『山岳89年』に詳しく掲載されている。報告書も配布された。
さらに来年度からも継続する意思が表明され、多くの会員の参加と助力を募った。
(大蔵喜福)