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7月30日
9時56発の「はやて」にて盛岡へ。同行は中村久美子さん。盛岡駅には及川夫妻が出迎えてくれる。昨年の東北シリーズ縦走から一年ぶりの再会でした。
早速駅前の盛岡名物冷麺を及川さんにご馳走になる。
その後、及川さんの愛車パジェロにて,御所湖〜小岩井農場など見学をしながら今日の宿、雫石の「上野旅館」へ。
上野(うわの)と読む苗字は雫石に多いそうで、宿のご主人は、及川さんの山仲間とのこと。それにしても、東北盛岡も35度と暑い暑い一日でした。
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大焼砂より男岳を望む
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湯森山より男女岳
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7月31日
4時半起床。朝食と昼食をおにぎりにしてもらい、宿のご主人の車で登山口まで送っていただく。
途中の駐車場で及川さんと合流。及川婦人が足の故障で同行できなくなり、プモリ山岳会(及川さんのクラブ)から魚津待子さんと言う素敵なお嬢さんが同行になる。
5:30登山口着 緑濃い手付かずの自然の森の中、程よく整備された登山道を進むなか時折及川さんの”ヤッホー”と叫ぶ熊よけの声が響きます。
約1時間で横長根の稜線上につく。なだらかな道を進み、小砂利混じりの登山道の両サイドに柵をめぐらせた大焼砂に着く。遅咲きの小型のコマクサがところどころに咲き残っていてくれて、うれしかった。
振り返ると雲海のかなたに、鳥海山が浮かび、左手には駒ケ岳の女岳、これから目指す横岳などがが見渡せる。
湯森山〜笊森山と続く稜線漫歩は田沢湖を見下ろしながら、伸びやかな笹原と潅木のなかに色とりどりの花が咲くなだらかな登山道で、楽しく歩を進める。
笊森山から一気に下ると、池塘が点在する千沼ヶ原に着く。
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笊森山付近より来し方を振り返る
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千沼ヶ原
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ここでゆっくりとランチタイム。同行の魚住嬢のザックから、冷え冷えのスーパードライが出てきて、我が相棒の久美ちゃんはそれはそれはうれしそうな顔でした。私も、一口本当に美味しくいただきました。
1時間ものんびりして、去りがたい雰囲気の良い千沼ヶ原を後に、烏帽子岳に向かう。道すがら岩手県人の及川さんは乳頭山と呼ぶことには抵抗があって、私たちが使い慣れた乳頭山といってしまうことに、何度も烏帽子岳と、山名の意味など語って訂正をしていました。そうです、皆さん此れからは乳頭山は烏帽子岳とよびましょうね!
烏帽子岳直下の分岐から、及川さんがテラスと呼ぶ小ピークまで少し登りそこから最後の展望を楽しんだ後、一気に急降下のくだりが続く。岩ゴロと浮石の多い道はかなり神経を使う下山で、疲れの出始めた足でバランスを崩しそうに何度もなる。
一時平坦な木道になり、ほっとしたのもつかの間、今度は粘土質のすべりやすい道の急降下が再び始まる。
眼下にモリアオガエルの生息地になっている白沼が見えてきて、やっと終点が読めてほっとする。沼畔で最後の小休をとり、ここから1時間頑張って、滝ノ上温泉に16時30分着。長い長い縦走を無事に終わりました。
16時45分に上野さんが迎えに来るとのことで、大急ぎで温泉で汗を流し、充実の夏山を終えたのでした。
9月の東北シリーズ、岩手山には、及川さんのクラブ・プモリ山岳会からも何人かご一緒したいとのこと、山遊会と合同で楽しく登れたらいいですね。及川さん、魚住さん、有り難うございました。
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