天気予報は今日明日と日本付近は大きな高気圧に覆われ日本列島は穏やかに晴れ絶好の行楽日和になると報じていた。木々は新芽が出始めたばかりで樹幹は透けて見え良い読図山行が出来ることを期待した。
一行10名は遠山リーダーから1/1万地形図を貰って、横手駅9時20分に出発した。
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白子地区の民家の庭
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カマド山の三等三角点にて
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駅前から国道299号に出て北西に歩く。高麗川の左岸から東橋についた。リーダーのT氏が「西側に見えるのは何山だ」の問いに吉田さんがコンパスグラスを覗きこみ「277°方向で天覚山」であると。今日の目的地の西方にある天覚山だ。標高135m付近でV字の分岐を右に西南西に向かう。ここは白子という部落であるが、民家の庭先の色とりどりのミツバツツジや桃の花が見ごろであり、みな地図を読むのも一休みで花を観賞した。
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299.9mで記念撮影
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天覚山山頂の三等三角点
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「土石流危険渓流・白子沢(渓流番号209-U-063)」という標識を確認して沢沿いの道を南から東に登って回りこむと約標高200mで南西の尾根に取り付く。10時ごろ標高220m付近で、小藪を抜けてほぼ南に行くと標高299.3mとあるピーク(カマド山とある)の三等三角点についた。小休憩後、約240°にコンパスを合わせてピークを2つ越え標高270m付近で久須美坂とある標柱を確認して主尾根の分岐点に10時47分に到着した。
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天覚山山頂で一休み
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両峰神社跡を示す標柱
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東峠・天覚山方向300°方向にコンパスを合わせて再出発した。11時ピーク303m展望が開け北方の奥武蔵自然遊歩道のある峰々が良く見えた。明るい尾根道にはタチツボスミレの紫花やキイチゴの白花が綺麗で心が和む。
11時17分、左に飯能グリーンゴルフ場の見える標高299.9mで小休憩後、今日の山行参加者全員森林境界の標柱の前で記念撮影。ここに「東峠・天覚山・東吾野駅」という標柱が腐って転がっていた。整備も大変なのだなと思った。
11時35分標高341.5mとある送電線(新所沢線)の下で昼食となった。ここから南から南西方向を見れば、大岳山・川苔山・棒ノ折・蕎麦粒山・ミツドッケなどの峰々が展望出来た。
12時15分再出発、西方東峰・東方横手/久須美・北東方屋船山(山道部)とあるを確認して12時30分標高280mの東峠に着いた。舗装林道を左に40m行き、東電巡視路・奥秩父線69/70号に至るとある山道を沢沿いに行くと高圧線下真近の標高335mの尾根に出た。
ここから315°にコンパスを合わせて北西に向かう。ピークを3つ超えて本日の一番の急坂を上り詰めると天覚山(三等三角点標高445.5m)頂上に13時3分到着した。
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405mから北方向に下る
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405mから下る北東を見る
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13時23分両峰神社跡の標柱を確認して下山したが、その横にミツバツツジの紅紫色の花が最盛期で見事であった。
東方向への尾根から標高405mで地図を読み「平」という部落へ下山するため標高325mの尾根に向かって北方向に下る。東側一帯は樹林が切られて開けた展望で東吾野や武蔵横手の駅や鉄道、国道299号線、北方の奥武蔵自然遊歩道のある峰々が良く見える。
14時過ぎピーク325mあたりをそのまま通過し、標高300mまで下ったとき予定コースを外れていることに気づき325mに戻り、東北東に進路を変えてヒノキの植林されている人工林と言っても下草が処理されてない小藪の多い急傾斜を一挙に下り240mにある東電奥秩父線の高圧線鉄塔No.73に着いた。ここからは梯子段のある良い巡視路を北東に向い林道を横断し、ニリンソウ、ムラサキケマン・エンゴサク・カキドウシ・タチツボスミレなどが咲き乱れるクリバヤシを見てほっとした。高圧線鉄塔No.74通過して14時33分今日の目標地点「かたくりの郷」着、解散となった。
今日は360°展望のきく青空の下、大変良い読図山行が出来て、各位は大満足の満面の笑みを浮かべていた。有難う。(了)
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