5月山行 高鈴山

日程 2005年4月23日
コース 日立10:45集合 タクシーにて出発10:50→御岩神社11:10着11:20発→(裏参道を行く)→12:20頃御岩山付近でイワウチワを見る→アズマヤ着12:45(昼飯)山頂へは3分、山頂で10分過ごしアズマヤに戻り14:10出発→裏参道と表参道の分岐(奥社)14:40→御岩神社14:55→バス停15:05、バスで出発15:20→日立着
参加者 新井、植木の、植木よ、菅原、高木、辻橋、武藤  7名
記録 武藤朋幸

おいらの高鈴山日記
「たかが・・・、されど・・・の3時間」



 4月23日(土)、おいらは高鈴山行に参加した。参加したのは、きれいな花が見たいから、という高尚な動機からではなく、歩く時間が3時間で、ゆっくり歩くと聞いたからだ。おいらは2月末以降山に行くヒマがなく、身体がナマっていたから丁度良いと思ったんだ。
当日、朝寝坊したかったおいらは、皆が乗る上野発7時35分の鈍行は敬遠し、9時発の特急で追いかけた。日立駅に着いてエスカレーターを上ると、でっかい白いマスクをした女性が改札口の向こうに見えた。「あ、あのマスクウーマンは辻橋さん!」と思うまもなく、そのマスクウーマンが大きく手を振ってくれた。やっぱり辻橋さんだった。結局、特急に乗ったのはおいらだけで、全員に迎えてもらうことになった。大きな声じゃ言えねえが、何だかVIPになったようで、申し訳なかったなあ。
さっそく植木夫人から饅頭の差し入れをもらい、それをほお張りながらタクシーに乗って御岩神社に向かった。日立駅前の並木の桜は散っていたけど、途中タクシーの窓から見える山は桜が満開だ。天気も良いし、今日の楽しい山行を予感させてくれた。
御岩神社では、桜、石楠花が満開で迎えてくれた。早速、新井さんの号令で準備体操。身体をほぐした。おいらは新井体操は3回目だが、ホント良く出来ている体操だと思う。でも、これがなかなか覚えられない。新井さん、図解入りで解説を作ってくれたら嬉しいのになあ。それを永田さんが出版して売る … 売れないか?やっぱり!
そこから御岩神社の裏参道を通って高鈴山に向かった。途中、下ってくる人とすれ違うたびにイワウチワはありませんでしたか、と聞きながら歩いていくと、あったんだね、イワウチワがさ。ホントに岩にへばりつくようにして咲いているんだ。こういうのを見ると、普段は「花より団子」のおいらだって、可愛いなあと思うよ。日光に当たる花びらはピンクに、あまり日光にあたらない花びらは白っぽくなるんだと、写真を撮っていたオッサン(もっとも人のことは言えねえな、おいら達もオッサンだ)が教えてくれた。
そこらは御岩山のあたりで岩がゴツゴツしていたが、直ぐに歩きやすい道になった。だけど、誰も休もうと言わないでドンドン歩くんだ。おいらは腹がへって、腹がへって…。そのうち山頂直下のアズマヤに着いた。よかった、メシだ、と時計を見たら12時45分。腹がへるわけだよな。
ザックを下ろすと、早速植木さんがワインを取り出した。白ワイン。ン?見るとシャブリじゃないか。こんなところでシャブリなんか飲んで良いのかよ?と、おいらが思ったのはホンの一瞬。誰よりも先にコップを出してしまった。植木さんはジョニ黒も出した。それを見た菅原さんがニンマリしたように思えたけど、多分、おいらが疲れていて幻覚を見たのだと思う。
植木夫人の作ってくれたオニオンスープを温め、サラダをつまみ、フランスパンと一緒に食べた。うまかった。辻橋さんの持ってきてくれた漬物もうまい。皆でにぎやかに飲んだり食べたり、あっという間に時間が過ぎた。ついでだからと山頂に行ったら、一等三角点があった。そして、まあ景色の良いこと。高鈴山ってたかが623メートルだよ。それがこんなに景色が良いなんて、意外だったなあ。
アズマヤに戻って下山を開始したのは2時を過ぎていた。往きとは違う道を通り、今度は表参道を通って御岩神社に向かった。こんなにいい加減に時間を過ごしてバスの時間に間に合うのかなあ、と思っていたらピッタリ間に合った。新井さんの号令で整理体操をする時間もあったんだ。リーダーがしっかりしていると、こうなるんだろうな。
そこから日立に出て上野に向かったが、電車の中で酒盛りが始まった。ボックス席じゃなくて山手線みたいな電車なのにさ。「菅原さん、まあ一杯」、「いや、植木さんこそ、まあ一杯」、「新井さん、コップが空ですよ」てな感じ。夕空がわずかに茜色にそまり、山々がそれに映えてくっきり車窓から見え始めると、今回特別参加の高木さんが色々と説明してくれた。高木さんは詳しく知っているんだね。電車がすいていたとはいえ、通路を挟んでの会話だからね。おいらたちは楽しくてタメになったけど、周りの人は迷惑だったんじゃなかろうか?辻橋さんがおいらにそっと言った。「武藤さん、こういうのにハマルとやめられなくなるよ」と。そうだよな。好き勝手にできりゃあ気分が良いし、楽しいもんな。
こうして、おいらの高鈴山行は終わったんだが、いま改めて思うんだ。日本の山はきれいだなあって、そして、今回おいら達を笑って迎えてくれた高鈴山に、有難うって、ね。

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