新緑の坪山を行く

日程 2007年4月21日(土)晴れ
コース 上野原駅8:28=八ツ田バス停9:25〜坪山頂上11:15〜12:30〜阿寺沢分岐13:50〜阿寺沢バス停14:45=上野原駅15:40
参加者 辻橋、木元、植木よ、植木の 4名
記録 植木信久

 坪山には1999年4月17日と翌年4月22日にヒカゲツツジを観に行ったことがある。 当時はハイカーも少なく、今回歩く新しく拓かれた西尾根コースは無く、坪山の山頂へ真直ぐな尾根が延びている天狗岩経由東コースを歩いたことがある。
極端に狭い上野原駅のバス停には大勢の登山者と、スクールバスを利用する学生達と路線バスの喧騒の中人々が溢れていた。ハイカーはこの時期のヒカゲツツジ、岩ウチワで名高い坪山を目指している人が大半である。 途中、用竹で権現山、郷原で三頭山に登る人がバスから降り立った。私達4人は八ツ田で降り、目の前の向橋を渡り右手に進むと、綺麗な公衆トイレがあり、そこは長蛇の列だった。
直ぐそばに安永4年7月(今から232年前)の刻字がある数基の石碑群の左側が坪山の登山口である。前回訪れた時には古い碑が静かな山道に一つずつ無造作に安置されていたが、最近コンクリーの台座に纏めて設置され、残念なことに往事の趣が無くなっている。(写真は拡大できます。)





 しばらく右側の畑と、しいたけの原木を見ながら進むと御岳神社からの登山道に合流、その先100米程で東西ルートの分岐がある。新しい案内板が立つ「つつじの多いコース」その西尾根コースを行く。パンフレットには「西尾根は地元の人しか通らなかった道ですが13年4月から登るようになった。自然が残された登山道です、急な坂もありますがロープを張ってあり案内板も付けてあります」と親切に説明している。
期待していたヒカゲツツジは数日前の降雪により花が落ちてしまったか、また、既に咲き終わった跡もあり、そのクリーム色の可憐な花を少ししか愛でることが出来なかった。しかしながら、中腹より山頂にかけて岩ウチワの群生地があり、見事に咲き誇っている。日立の高鈴山より規模が大きく見応えがある。他に、新緑の中で色鮮やかな三つ葉つつじが咲き乱れ、これからシーズンを迎える岩ウチワも赤い小さな蕾らしものが見え開花を待ちわびている。途中、鶴峠の彼方に雪がかかった雲取山、飛竜山の雄姿が聳えていた。前方には三角錐状の坪山山頂が間近に迫っている。
陽光のさす、ハイカーで溢れている狭い山頂で、奥多摩の笹尾根や三頭山を眺め1時間強の大休憩を取った。



 下山は阿寺沢集落へ降りる、何本かのピークを越えたところに、食事休憩処のびりゅう館分岐に推定樹齢200年の赤松がある。その見事な枝振りと立派な松肌の幹に感動した。
天候にも恵まれ(翌日雨予想のため1日前倒しした)楽しい山行が無事終了参加の皆様お疲れ様でした。なお、11月10日ごろ秋の紅葉も綺麗だと思います。(了)



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